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骨折入院記録#6 リハビリ開始編

ところで、手術前に主治医の先生とこんなやりとりをしたような。

明松「先生、手術明けってオンラインの仕事いつごろからできますかね」
明松の中の悪魔(heyheyもしかしたらドクターストップでしばらく仕事ガチでストップできんじゃねーの?手術の後だからなぁ〜この際だから仕事全ストップで朝から晩までクロノクロs
先生「次の日からできる」
明松「え?」
先生「次の日からできる。ちょっと痛いかもしれないけど。」
明松「つ、次の日からですか」
先生「あとリハビリも手術の次の日から始まるからね」
明松「は、はぁ、なるほど」
明松の中の悪魔(って、、、おい!)

手術翌日

手術が終わって諸々が落ち着き始めたのが18時くらいでした。さすがに当日は晩ごはんもなく、1日何も口にしないままに就寝。患部の痛みも思ったほどではなく、いつものようにスッと眠りについた記憶があります。

そして手術翌日。この日から1週間ほど、患部はがっちりと器具(ニーブレース)で固定。手術前はなんとなく患部がどのくらいまでなら動かせるのかとか分かっていましたが、手術後それもまたよくわからなくなり、痛みも思ったほどではないとはいえどあったので、ベッドの上からどうやって動けばいいのかさっぱり分からず状態で起床後しばらく過ごしていました。

朝食は術後の回復食ということで、おかゆとスープとヨーグルト。1日絶食したあとのこれだったので、なかなか美味かったです。

朝食後に部屋に入ってきたのは、初めての理学療法士さん。

「明松さんはじめまして、理学療法士の◯◯です。早速今日からリハビリなので、どうぞよろしくお願いします」
明松「あっ、はい、よろしくおねがいします(オイオイまじで今日からやるんだな)」

といった具合で、術後間髪入れずにリハビリ開始。僕はこの「リハビリ」ということがそもそも今までの人生で未経験で、さらに、周囲から「リハビリ」について謎のビビらせられかたをしていました。

たかが知人A「実は一番つらいのはリハビリだよ〜」
たかが知人B「術後の傷がだんだん痛くなってきてしんどいよ〜」
たかが知人C「リハビリは長く辛い戦いだよ〜」

まずなぁ、こういう無意味なマウントみたいなビビらせかたやめろ!!!だいたい、リハビリがどのくらいしんどいか、手術創がどのくらい痛いかなんて人それぞれ違うやん!!!実際、手術創が痛むことって今のところ俺ないからな!もうほぼ傷も治りかけてきてる段階だけど!!!

というわけで、何だか僕は「リハビリ」という言葉に妙なビビり方をしていたのです。なんなら、手術よりビビっていたかもしれない。

やさしいお兄さんのやさしいリハビリ

が、実際に始まってみると、結論、リハビリ楽しいやん…。

初日はベッド上でリハビリをしますということだったんですが、色々とリハビリ計画とか、目標とか、あと、手術創の状況とかを教えていただいたあとに、「では、今日は足をゆっくり動かす練習から始めますね〜」と、右足を理学療法士さんがゆっくりと持ち上げ、上に上げたり、横に動かしたりなどをやってくれます。「痛くないですか?」「痛かったらすぐ言ってくださいね〜」

(え、なんかめっちゃ優しいじゃん・・・全然大丈夫なんだが・・・)

理学療法士さんは優しいお兄さんで、無理のない範囲から初めて、「少しだけ頑張ってやってみよう」くらいのところに持っていくのがすごく上手。実際リハビリってこの繰り返しなのよね。「昨日よりちょっとだけ頑張ってみる」を毎日毎日繰り返すことで、最初の状態からじっくりじっくりと健全な状態に持っていく。理学療法士さんってやっぱそのプロなのね。

リハビリは40分ほどで終了。「明日もリハビリですが、明日からはリハビリ室っていう別室でやりますので時間になったら来てくださいね」とのことで手術翌日のリハビリは無事に平和に終了しました。

松葉杖

そしてさらに翌日、リハビリ室での初のリハビリ。ここで登場したのが、「ザ・リハビリの代名詞」と言っても過言ではない「松葉杖」です。

僕は右膝の関節の靭帯がくっついている骨が吹っ飛んでいるわけですが、手術でそれをぎゅーーーっと元の位置にくっつけたわけです。手術してしばらくは骨がくっつかないので、その状態で右足に体重をかけると骨が吹っ飛んでジ・エンドです。

なので、主治医の先生からの指示は、5週免荷→1週1/4部分荷重→1週1/2部分荷重→1週3/4部分荷重→全荷重というもの。要は、
・5週間は右足に一切の体重をかけてはいけない
・その後1週間かけて1/4の体重をかける
・さらにその後1週間かけて1/2の体重をかける
・さらにその後1週間かけて3/4の体重をかける
・ここでやっと全体重かけられるようになる
ということ。むちゃくちゃに長い道のりです。ですので、右足に負担をかけず、かつ、気軽に移動ができる手段として松葉杖というのがものすごく重要なわけです。

ちなみに「5週免荷」っていうと理学療法士さんも看護師さんもめっちゃビックリします。「5週!?長いね!!」みたいな。よっぽど重症ってことなんでしょうね〜

ということで、早速リハビリ2日目からは松葉杖の練習が開始。これが舐めていた。。。

松葉杖でスイスイ移動してる人ってわりとたまに見かけるじゃないですか。だから、簡単なもんだと思ってたんですよ。しかし、やってみるとわかりますがバランス取るのだいぶコツがいります。僕の場合は「右足を完全に浮かせた状態」で松葉杖で移動をするので、意外にも安定感を獲得するのに時間がかかるわけです。

しかも、この松葉杖での移動、意外とかなり疲れる。コツを掴んで体力が戻ってくれば疲れずにずっと移動できるようになりますよと理学療法士さんは言ってくれるのですが、果たしてどれだけ時間がかかるのか。

これは正直、現在進行形です。今もリハビリで毎回松葉杖の練習をしていて、だんだん上手になってきているような気はしますが、まだなんとなくおぼつかない感じ。

さらに日常には階段もあるし、移動距離も長いわけですよね。シャバに出てからのことは未だに不安な状態で、とりあえずまずは日々のリハビリを着々とこなしています。本当にスイスイ移動できるようになるのだろうか。。。

まぁでも、リハビリは面白い。

まぁでもね、リハビリ、面白いなって思ってますよ。

僕もともと、数学とかプログラミングとか、そういうのを仕事にしてるわけですが、数学とかプログラミングとかって、往々にして勉強してもしても全く自分が進歩してるって感覚、ないんですよね…。

しかしリハビリは、日々「お、今日はこれができるようになったな」「今日は昨日よりも進歩のスピードが早いな」っていう実感がめちゃくちゃあります。これ、すごくいいですよ。自分が成長しているっていう実感が日々感じられるなんて、そういうコンテンツあんまり無いじゃないですか。そういう新鮮さを日々噛み締めながら、楽しくリハビリを頑張っているところです。

さて、そろそろこの入院日記も過去の話から現在に近づいてきました。現在に追いついたら、執筆ペースが少しゆっくりになるかもしれません。

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