骨折入院記録#4 仕事、そして手術へ編
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仕事は待ってくれない
今回の入院で色んな人から言われた言葉に、「きっと神様が休めって言ってくれてるんだね」「こういう機会も滅多にないんだから休んだほうが良いよ」みたいなのがありました。
僕も最初はそう思ってました。いままで毎日毎日仕事に追い回されっぱなしで、空いてる時間になりゃ外出てばっかりで、よく考えたら落ち着いて部屋の中でゆっくりと過ぎる時間をすごすなんて機会はなかったなと。まぁこれも、神様からの「あんた、ここいらでちょっと休んだほうがええで」というギフトと捉えてゆっくり休もうじゃあないかいと。
まぁ、そりゃ甘いお話でございました。
何がって、コロナ禍でZoom, Teams, Google meetなどのオンライン会議ツール、さらに、Slack, Teams, Discordなどのオンラインコミュニケーションツールがすっかり普及し、誰もが当たり前のようにこれを使うようになったんですね。僕は教育系の仕事をやっているわけですが、もうオンライン授業ってのも当たり前の世界になりました。
さらに病院には個室があり、Wi-Fiまでご丁寧に飛ばしてくれています。オンライン会議ではバーチャル背景という機能を使えば僕が病室にいるなんてことは向こう様には全く分からない状態にまで出来てしまいます。こうなってくると、「オンラインで対応してくれ」というリクエストが自然と来るようになり、こっちとしても別にやれちゃうわけなのでまぁ、仕事をしようという運びになるのです。講義以外のいろんな仕事も、正直Slack, Discord, Teamsがあればやれちゃう。結論、入院生活にはなったけど、仕事の総量はそんなに変わっていないというのが正直なところです。まぁ、移動がなくなったのでその時間は浮いて仕事に充てられるようになった。
これが良いんだか悪いんだかって話ですが、結論、良かったんじゃないかなと思っています。というのも、入院生活、前回も書きましたが長いわけですよ。仕事がもし全部飛んだなんてことになりゃ、暇と不安に押しつぶされて終わってただろうなと思うのです。ちょいちょい仕事が入っているからこその、意外と1日がサクサク終わっていく感、気分転換もできてる感。仕事をやらせてもらえるってのはありがたいことだなぁ、なんてことを日々実感したりなんかもしています。
さらに、看護師さんや先生たちもものすごく気を使ってくれて申し訳なくもあり有り難くもあり。看護師さん、リモート会議中にノイズが入らないように、部屋のドアに↓みたいな看板まで貼ってくれたり。
ただ、手術直前、直後はちょっと取引先やスタッフに連絡をして、ちょっと業務連絡控えめにしてくださいとはお願いしたけどね。黙ってると自分の身体のことを気にする余裕はなくなります。そのへんバランスですね。
ちなみに来週(8/19〜)も、高専塾ナレッジスターで三角関数の講座を1週間かけてやることになってます。
気がつけば。
そんなこんなで仕事仕事仕事ってやっていたら、気づけば手術が近づいてきます。手術が近づくにつれ、麻酔科の先生、手術の日に近くにいてくれる看護師さん、そして主治医の先生と、具体的な手術の説明が増えていきました。前回に、手術に対する不安はなかったと書きましたが、このくらいの時期には多少不安感はあったというのが正直なところ。特に、
・全身麻酔中は呼吸が停止するので、挿管(気管にホースを通す)して人工呼吸をする
・麻酔が覚めて起きたときに意識朦朧状態のなか暴れる患者もいる
・最初は伏臥位(うつぶせ)、途中に身体をひっくり返して仰臥位(あおむけ)になって2種類の手術を一気にやる
・長い手術になる
・術後は痛みが結構ある
みたいなリアルな解説を聞くと、未体験なことが多すぎてちょっとビビリはしました。まぁ、ゆーて僕は何をどうすることもできないんだし、先生と看護師さんにすべてを任せるしかないって思ってたから、なるようになるわとは思ってたけどね。
そんなこんなで、いろいろと目まぐるしくなってきて、気づいたら手術前日。手術前日は足の毛を剃った(足にシールを貼るときにちゃんとくっつくように)り、明日は絶食ですという説明を受けたり、ストレッチャーで手術室まで行きますという説明を受けたりでした。食事は夕飯までは普通に食べてOKだった。夜は不思議とクロノクロスが捗ってしまい、寝るのが少し遅くなりました。
手術当日
そして手術当日。起きたときから看護師さんがちょいちょい慌ただしく出入りしたり、先生がきて「今日10時からよろしくお願いします」と言いに来たり、けっこういつもとは空気が違ったな。
朝から絶食絶飲(食べるのも飲むのもだめ。水も7時以降は飲んじゃダメ。麻酔中に嘔吐して窒息することを防ぐのが目的らしい)で、9時半くらいにはストレッチャーが登場し、点滴をしながらストレッチャーに移動。
手術室に向かう準備が徐々に整ってきました。いよいよか。。。