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グリーナブル ヒルゼン~隈研吾展
アラフォー女性建築士の『さわ』です
主に関西で住宅を設計しています。
本日はやっと書く気になった今更な建築レビューです。
桜も散る時期になって大雪の写真ですがよかったら見てください。
グリーナブル ヒルゼン GREENable HITUZEN
■所在地:岡山県真庭市蒜山上福田1205-220
■営業時間:9:00~17:00
■休館日:水曜日(祝日の場合は翌平日)
この施設は象徴的建造物の『風の葉』と美術館、ビジターセンターショップ、サイクリングセンターで構成された施設です。
CLTパビリオン『風の葉』
まず私が見に行きたっかたのはこの建造物です。
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3月の終わり再び訪れた寒波によって雪景色の中の『風の葉』です。
本当はもう少し近寄って見たかったのですが、なんせ雪がふわふわで前に進めませんでした。
この建造物はCLTという木材を組み合わせてできています。
元々東京で展示されていたのをバラシてこの蒜山に『里帰り』したそうです。
詳しいパネルの仕組みなどはこの時に美術館で展示されていた『隈研吾展』でもみれました。
『隈研吾展』~蒜山ミュージアム
蒜山ミュージアムとビターセンターショップ
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建物は2階建てでコンパクトです。
出入り口はビジターセンターショップと兼用になっています。
訪れた時は気づきませんでしたが、ホームページの間取り図を見ると△を組み合わせた間取りになっていました。
『隈研吾展』ネコの目でみる公共性のある未来
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隈研吾の今までの建物や作品の数々を沢山の模型で展示していました。
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展示タイトルにもあるように至る所に猫の模型があったのが可愛かったです。
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実際見た建物は全体像がこうなっていたのかととても分かりやすい展示でした。全体的に模型の量と内容も詳細で見ていて飽きなかったです。
先に見たここの建造物『風の葉』の模型とパーツの組み合わせの展示もありました。
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展示内容は
孔 HOLE
粒子 PARTICLES
やわらかい SOFTNESS
斜め OBLIPUE
時間 TIME
の5セクションに分かれて展示していました。
孔 HOLE は何と何をつなぐかという事、身を隠す事、守られる事を表していました。
孔を表現した建物のひとつが『那珂川町馬頭広重美術館』
建物そのものが街と里山をつなぐ『孔』になっているそうです。
粒子 PARTICLES はスクリーンや素材だけでなく、モノの集合体の事も表しています。
有名なところで『スターバックス太宰府天満宮表参道店』のヒノキ材を使った建物です。
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やわらかい SOFTNESS が一番分かりにくかったですね。
素材の事を言っているのか、それだけじゃない気はするのですがちょっと私には理解できませんでした。
一応参考建物としては『高輪ゲートウェイ駅』の大屋根の膜構造です。
斜め OBLIPUE は 大地は水や風の流れがあり斜めなものというところからそういった自然を表しているそうです。
私の見に行ってみたい『角川武蔵野ミュージアム』の外観がそれを表しているそうです。
時間 TIME は 展示物を見ていたらリサイクルや古い建物の改修工事の事を差しているのかと思ったのですが説明を読むとそんな単純な話では無いようで理解が難しかったです。
今回見に行ったパヴィリオン建築『風の葉』もこの時間に分類されるそうです。
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元々東京で建っていた建物を簡易に解体建築できるような規格にすることで再びこの蒜山で建築する事ができるといった事がこの時間という部分になるのかなと思いました。
そんな展示でした。
かなり内容に関しては見直したい内容でしたので、この展示限定で販売していた公式ガイドブックも買いました。
しっかり読み込みたいと思います。
この美術館に合っている展示だったので常設展示じゃないのが残念でした。
ですが、個性あるこの美術館で他の展示をするとどうなるかもまた興味があります。
なかなか関西からも行くのが大変なので気軽にはいけませんが、また季節の違う時期にも行ってみたいです。
さいごに。
長々と読んでいただきありがとうございました。
今回ここに行こうと決めて、時期と場所的に雪が心配で前日に津山で前泊して蒜山に行きました。
心配していた通りの大雪で友人の運転や津山で出会った宿泊施設の人などに助けられながら見に行けた事に感謝します。
津山で前泊した施設もなかなか素敵な施設でしたのでそちらも番外編として書きたいと思います。
では!今週もがんばって『いってきます』
そろそろ次の旅を計画したいです。
皆さんのおすすめな場所ありますか?『いってらっしゃい』
こんなアラフォー女性建築士を応援してみようかな思ってもらえたらフォローとスキをよろしくお願いいたします。
左巴建築設計事務所 さわ。