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【彼女やめるわ。冷たくなった恋の終わり】

「彼女やめるわ」最近心からそう思った出来事があった。

はじめに、これは個人の価値観だけど、私は基本的に合わなかったら別れればいいという安易な考えは好きじゃなく。

そもそも人間、自分と合う人はそうそういないわけだし(いるにはいるだろうけどいたらラッキー!くらい)、惹かれる部分がちゃんとあったからこそ互いに付き合うことになったわけで。

だから、ひとつふたつ嫌なことがあったらくらいで「合わない!」と切り捨てるのは嫌なのだ。向き合いたいのだ。

でもいくら自分が向き合おうとしても、向き合うこと自体相手が求めていなければ(むしろその言葉の意味され知らなければ)、私はただのお節介でうるさい彼女なのだと最近の恋愛で学んだ。

長く、心地よく付き合っていたいと思うからこそ、きまづい事でもモヤモヤすることであれば勇気を出して話しても、彼氏は狐につままれた顔をして苛立ち、目の前の私を非難したりした。

「君はいつも自分が正しいと思ってるに違いない」とかまったく関係ない話に飛んだりして。

ここまでいくと、彼からすると私ひとりがいつも「向き合おう病」にかかってる人みたいでおかしくなってきてしまった。自分が良かれと思ってしても、相手にはやっかいなこともきっとある。

ちなみに、以前喧嘩したときに言われたけれど「彼は波風を立てない派」らしい。

だから考えた。

そんな彼と向き合いつづけた先に何があるだろうって。

結局、私の心の中にいたこれまで頑張ってきた自分がポキッと折れてしまった。

彼は自分のかっこよさを潰さないよう、波風立てず涼しい顔して立ってるだけで、彼女がいる自分というタイトルを掲げているだけで。雑音が聞こえればそれをシャットダウンすればいいだけで——。

私の中で灯っていたはずのキャンドルの火が、スーーッと消えていくのを感じた。

ゆっくり、でも確かに。煙までもそっと。

だから、「彼女やめるわ」

そう強く決心した。その瞬間、心がラクに、またエネルギーを取り戻していくような気がした。

悩んで悩んで悩み続けていたけれど、このひとり相撲みたいな関係の行く末は、いつだって自分のキモチが知っていたのだ。きっと。

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