映画レビュー: まだスカイツリーがない頃の東京『ロスト・イン・トランスレーション』その①
まったくの異国からきた外国人視点で描かれ、低予算と短期間の撮影ながら大成功を収めた映画。
『ロスト・イン・トランスレーション』
2004年のアカデミー賞で脚本賞を受賞したこともあり、特に海外では広く知られています。
外国人視点から見た日本というのはもちろんのこと、この映画は他の点でも観ていて楽しくて。
制作されてほぼ20年経った今なら尚更かもしれない。
映るのはITバブルが過ぎた2000年代初頭の東京。撮影された当時の街は、今とは少し異なって「懐かしい」とさえ感じる。
スカイツリーもまだない頃。だから、当たり前だけど街のアイコンとして映るのは東京タワーのみ。そして(ロケ地のひとつが新宿の「パークハイアット東京」だったこともあり)ドコモタワー。最後のさいごにはあの赤坂プリンスホテルもちらっと。
私、この映画を観たのは今回で2度目。
しかも、約10年ぶりに見ました(笑)
1回目に観たのはハタチすぎ。
当時通ってたオーストラリアの大学の同級生にすすめられて。
この映画、実は海外では日本よりぜんぜん知名度が高くて、同年代の子たちはみんな知っていました。
日本だと映画好きさんじゃなきゃ観たことない人も多いけど、あっちだと(今の)20代後半〜30代前半のミレニアルズならほぼ知ってる印象。
だから前回はたくさんの人におすすめされて見たんだけど……今回はまったく違う理由で観たんです。
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