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【Oscars】 A.ライズボローの急浮上ノミネートをアカデミー賞が調査

今年のアカデミー賞のノミネート発表で
一番のサプライズは、
『To Leslie』という作品で、
宝くじに高額当選→散財して落ちぶれていく女性を演じ、
主演女優賞にノミネートされたイギリスの大ベテラン、
アンドレア・ライズボロー。

アカデミー賞におけるノミネーションは、
ゴールデングローブ賞などの大型映画賞から、
アメリカのあちこちで開催される
比較的小規模な批評家賞までの、
様々な"前哨戦"の結果によって、
おおよそ候補者の顔触れは予想できるものでした。

しかしアンドレアさんは、
それらの前哨戦でほとんど名前が
挙げられなかったにも関わらずの候補入りで、
その主な要因としては、
投票直前のわずかな期間において、
ハリウッドの有名俳優たちが
こぞって独自のキャンペーンを展開したことが
挙げられます。
(投票資格を持つ会員向けの試写会開催、
SNS上での宣伝など)

これらがアンドレアさんの候補入りに
大きな影響を与えたのは間違いありません。

ハリウッドで影響を持つ業界人らによるキャンペーンは、
過去には、ブルース・ブロートンという作曲家が、
アカデミー賞前理事などの立場を利用して
会員らに自らの作品に投票するよう
呼びかけていたとして、
"ノミネート後"にノミネートを取り消された例もあり、
今回の件も、
アカデミー賞のガイドラインに抵触したとして、
アンドレアさんのノミネートが消される可能性も、
わずかながら出てきました。

『Till』のダニエル・デッドワイラーや
『The Woman King』のヴィオラ・デイヴィスなど、
主演女優賞候補入りを有力視されながら
ノミネートを逃したのが
どちらも黒人俳優だったこともあり、
今回の"グレー"なサプライズノミネート問題は、
多少尾を引きそうな感も...。

アンドレアさん自身も
今回のノミネートには喜びより
驚きの方が大きかったようで、
彼女の演技そのものは圧倒的な評価を受けているだけに、
せっかくの初ノミネートに
水を差された結果となってしまったのは、
とても残念としか言えません。

そういった中でアカデミー賞を主催する
映画芸術科学アカデミーは、
アンドレアさんについての事かは明言を避けましたが、
『今年の候補者にガイドライン違反がなかったかを再調査』
することを明らかにしました。

果たしてどのような結果になるのか、
今後のアカデミー賞の行方に注目したいところです。

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