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女人高野

女人高野こと室生寺に行った。
仕事明けの友人と電話で無駄話をしていたら突如としていくことになった。日曜日のお昼前に決まり、夕方に奈良駅に集合することにした。一泊二日の予定を組み二日目で室生寺に行くことにした。こういう勢いでどこかに行くって、社会人になってからは初めてだったかもしれない。「疲れる」ことにアレルギーが出るようになってから、無理をしないことに専念しすぎていた。

正確にいうと退職に伴う有給消化期間であるから「社会人」のくくりに自分を入れてはいけないのだろう…。

(駅からバスで室生寺へ)

女人高野こと室生寺は、その二つ名よろしく尼さんがいる。だからどうということはないが、高野山よりも少し荒々しさがない印象があった。本当に印象で語っているので実際の建築様式がどうかはしらない。感覚の話。

(蜂がブンブン飛ぶので怖いよ)

室生寺に行きたいと思ったきっかけが思い出せない。赤目四十八滝に訪れた折に駅の看板に「近くのみどころ」として描かれていた覚えはあるが、その看板を見た時点で「これ行きたいところだ!」とも思った気がする。宮大工が書いた本で紹介されていたのかもしれない。記憶があやふやだ。

(帰りのバスに乗った瞬間にゲリラ豪雨の襲撃)

長年付き合いのある友人と旅行にいったのも初めてだった。以前から誘ってくれることはあっても僕が付き合っていた人の機嫌を遠慮したり、前述の疲れることへのアレルギーで断っていたのだ。それにしても、室生寺に行ったとてずっと写真を撮ることに何にも言わない彼はとてもよい友人である。本来なら彼との旅先の思い出や見どころを書くのが筋かもしれない。しかし僕は旅に行ってもあまり感想がない人間なので書くことができない。旅情あふれるエッセイを書く人は本当にすごい。僕は情報を受け取ることで精いっぱいで、受け取った情報から何かを考えることができないのだ。残念至極ではあるがもうしょうがない。でもこういうときに写真は便利だと思うな。

#旅のフォトアルバム

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