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ドッグイア 研究レポート-10月-



みなさんこんにちは!
今月のわたしたちの作品はお楽しみいただけましたか?

お互いの詩と解説を読んで、ざっくばらんに座談会(…?)を開きました。
毎月このような研究レポートとして更新しますので、こちらもお忘れなく!

🌽さいさい🌽

【視点移動の秘密】

今月の詩『あきぞら』について岬さんと話していたわけですが、視点の移動に関する話を少し。
視点が上から下へ、そしてまた上に戻るこの移動。今回の場合は空から地面、そしてまた空を見上げるという行為。
何気なく作った詩ですが、わたしのよくやる行動が反映されていたことに気がつきました。
そう、わたしはよく空を見上げるのです。
朝起きて部屋のカーテンを開けて空を見上げ、家から出て、外に出た瞬間またすぐに空を見上げ、建物に入ってからも、窓があるなら時間を見つけて空を見て。どこか建物から出たときにもまた空を見る。夜家に帰るときにも、夜空を少し眺めてから帰宅します。
ただしこれは、"よし、空を見よう!"と意気込んで空をわざわざ見ているわけではなく、ごく自然にやっている行動なのです。
もともと、空は広くて綺麗なので好きだったわけですが、この「空を見上げる」行動は、物心つく子どもの頃からやっていたというわけではなく、ある程度大人になって、とある瞬間からよく空を見上げるようになったのです。
このときのことは、わたしが物事を見るときの意識を変えた瞬間でもあり、新しいわたしを見つけられたきっかけでもあるので、改めて次回お話ししますね。
このお話はわたしが子どもの頃から好きなもの、そして詩の題材によくあげるものにもゆくゆく繋がっていきますので、かなり細かくお伝えするつもりです。

【来月以降のお話】

 そして来月以降…何についてお話ししていこうかと考えていたのですが。
わたしは"カラフルな世界""キラキラの世界"という、"色そのもの"が大好きなので、毎回テーマの色を決めてそこからインスピレーションを受けて詩を作り、思い出や自分の考え方などをお話ししていきたいと思います。
どうして色が好きなのか、これは次回以降お話しする空の話とも繋がります。わたしのことを少しでも知ってもらえたら嬉しいです🎨

【遥々岬さんの詩を読みました】

わたしは結構…なんというか自分の好きなものや身の回りの目につくものを、軽く言うとざっくりポップに詩にしてしまうのですよ。
深みは良い意味でないというか、さらっと読めるような。
対して岬さんの詩は、ちょっとした物語を読んでいるかのような。人間の感情の深いところ、絶対に一度は持ったことのある感情を表現していて。思わず「わかるなぁ…」と感じるのです。
大きかれ小さかれ、夢と言うと大袈裟に聞こえるかもしれないですが、目標みたいなものは誰しも持つと思うのです。むしろ持っていなきゃならない。わたしはそこに生きている意味を見出だすから。そしてそれに向かって前だけを見て進んでいく、その時の心は燃えている、まさしく生きている。もちろん、この炎を維持していくことは簡単なことではありません。途中で大量の水をぶっかけられることだって何度もある。でも決して火種は失ってはならないのです。その夢や目標は生きている間に叶わないかもしれない、でも前に進まなければ叶うことは絶対にない。
私たちはいま、まさに焚き火の炎をこつこつと大きくしている途中。
これからも、いつか星をつかめると信じて、生きていくしかないなと改めて思いました。



🌽遥々岬🌽

【ファンタジーな物語に隠した、身勝手な怒り/作品に対するこだわり】

今月の詩『星の真下』について、解説で大体のことは伝えられたと思います。それから少し時間を置いて、もう一度作品を見直してみました。自分で書いたのに、なんて私は傲慢で我儘で、面倒な人間なんだろうと感じました(笑)。特に他者が自分にどう接してくるかについてです。要するに、『星の真下』では、私が求める接し方をして欲しい、ということを言っているのです。

他者の優しい言葉や行動になぜか傷ついてしまう。そこで、そのことを相手に伝えようとします。でも相手は「励ましているんだ」「認めているんだ」と言ってくるんです。主人公である私は、傷ついたことを伝えたのに、まだその言葉を投げかけてくるのかと怒っているわけです。

……明るく前向きな言葉をかけただけで、怒っているとか、そんなの分かるはずないですよね(笑)。

自分でもそう思います。でも、相手が不快に感じていることは、態度や言葉から読み取れるはずです。「その言葉、あまり好きじゃない」と言われても、世間的に良い言葉だからという理由で、相手がどう感じたかに無頓着な人がいます。私は、そんな鈍感で善良ぶった言動が大嫌いなんだ、と短い文章に込めていました。書いている時に何かあったのかな、なんて思い直すほど、『星の真下』には不満と怒りが隠されていたようです。

でも、作品に自分自身の影が見えることは避けたいのです。作品は、作者の経験や思想が反映されるものですが、それでも誰かに読んでもらいたいし、誰かの心に残って欲しい。もしそう願うなら、私という影は極力薄くあるべきだと思います。もし、私が解説や研究レポートを書かなければ、『星の真下』は物寂しさの中に小さな希望が光る作品として紹介できたでしょう。でも、私の影が成り潜められなかった。その影を覗いてみると、燃えていたのは努力の火ではなく、ただの自己中心的な怒りでした。

今、私は新鮮な気持ちでこの研究レポートを書いています。普段、小説を書いている時は、登場人物や世界観についてあまり語りません。それは、作品を愛するあまり、書いていない部分まで話してしまうかもしれないからです。絵を描くときも同じです。使った色の意味や模様、物の配置や影、全てに意味を持たせています。でも、以前は「自由に受け取ってくれたらいい」という考え方をしていました。それも一つの考え方ですが、最近ではそれは作品に対して無責任だと思うようになりました。文章や文字にどれだけの想いを込められるか、真剣に向き合いたいです。

ドッグイアで、作品を解説することができるようになりました。
私という自分人物が見えてくると思いますが、どうか嫌いにならないでくださいね( ''ω'' ;;)

【来月の作品】

今の私は、かなりお気楽です。煮詰めてやっていたことが少しずつ終わり、ご機嫌な日が多いからかもしれません(笑)。最近はウクレレ奏者の音楽を聴いたり、のんびり過ごせる時間もできました。だからこそ、明るい作品を書きたいな、と思っています。でもどうやら、アリの足跡に耳を傾けるように物事を深く考え、そのメッセージを作品に反映させる癖がついてしまっているようです。奇しくも、もっと希望的で明るい内容にこだわりを持てるようになりたいと感じていたところでした。

仄暗い作品も「私らしい」と言っていただけることがありますが、やはり何事にも挑戦していかなければなりません。新しい表現に挑戦することで、得意なジャンルでも表現の幅が広がるかもしれませんしね。とはいえ、詩を書く時の心境によっては、明るい作品とは言い難いものが出来上がるかもしれませんが(笑)
どうか来月の作品が明るいものになるか、楽しみにしていただけたら嬉しいです(笑)

【さいさいさんの作品】

さいさいさんの名前、よく見ると「さ」が3回も使われていて均等ですよね(*⁰▿⁰*)

さて、名前の話はここまでにして。さいさいさんの作品は、まるでソーダのシュワッとした感じというか、口の中で弾けるパチパチ綿あめのような印象を受けます。明るくて爽やかだと感じることが多いです。今回の『あきぞら』も、ついつい散歩に出かけたくなるような作品だと思いました。

「突き抜ける広い青空」という表現には、少し湿った冷たい空気の香りが肺に届くような感覚を覚えました。秋桜や赤トンボの情景が目に浮かび、同時に冬の訪れが近いことにも気付きました。また、使用されている単語や視点移動のこだわりにもハッとさせられました。解説を読んでから作品を再度読み直すと、秋に対するワクワク感がさらに伝わってきたように感じます。

さいさいさんとは長い付き合いですが、こうして作品を共に語り合い、作り上げていく中で、彼女の心の表現がさらに磨かれていることに気付きました。これからも、今まで知らなかった感情や新しい視点を発見していけると思うと、これからの制作がますます楽しみになってきました。




🌽終わりに。🌽

ドッグイアの更新日の変更のお知らせです。

作品の更新。
・毎月4日、14日

研究レポート
・毎月24日

上記の日程となります。
楽しみに待っていただけたら嬉しいです。

とうきびコロッケSは、みなさまと共に、楽しく創作活動を続けていきます。
これからも、よろしくお願いいたします。


→次回の更新は、11月4日(月) さいさいが担当です。


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