さっぽろ 日めくりカレンダー No.003
2025.2/1~2/10 （奇数：〇遥々岬 偶数：●さいさい）
札幌を舞台に繰り広げられる摩訶不思議な物語を、
《詩（し）りとり》形式でXにて毎日連載中🌇
言葉がつながり、物語が紡がれる――。
「な」→「る」
南国の景色に憧れて
フェニックスロベレニー
部屋に飾った
玉のれん
風に揺れてる
「る」→「わ」
ルビーの首飾り
初めて身に付けたときのときめきは忘れられないわ
「わ」→「よ」
ワニのワッペン
誇らしげな顔して
膝にいるよ
黄色の短パン
ピッタリ合ってるでしょ
「よ」→「て」
陽気な音が聞こえてくる
今まで知らなかった
こんな催し物があったなんて
「て」→「て」
手塩にかけて育てました
一年も持たないと知っていても
天気の良い日には歌を聴かせて
雨の日には恨みがましくも
共に窓の外を眺めて
物言わぬ花は愛らしく笑い
懊悩の日々に そっと安らぎを灯して
「て」→「り」
手のひらの冷たい感触
白く舞い落ちる雪たち
今年も楽しみなことばかり
「り」→「る」
リスが駆ける
円山公園
木漏れ日揺れる
「る」→「た」
ルンルン気分で散歩の昼下がり
新しいケーキ屋さんを見つけた
「た」→「こ」
タップを踏んで、ご機嫌に
窓辺の光 スポットライト
観客ひとり 靴下ねこ
「こ」→「に」
コツン、と足元に転がってきた
とある木の実のようなもの
これはなぁに？