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さっぽろ 日めくりカレンダー No.005
2025.2/21~2/28 (奇数:〇遥々岬 偶数:●さいさい)
札幌を舞台に繰り広げられる摩訶不思議な物語を、
《詩(し)りとり》形式でXにて毎日連載中🌇
言葉がつながり、物語が紡がれる――。
「う」→「へ」
梅の花 水芭蕉
春の訪れ ららるら
水の光はきらめいて
ソフトクリームは華やかな香り
春日和に出かけよう
平岡公園へ
「へ」→「む」
平日の昼下がり
どこからか聴こえるフルートの音色
思わず微笑む
「む」→「う」
虫かごを手に裏山を駆けまわる
崩れかけた木の根元を秘密基地にして
さるなしを口にする
今となっては
あの日々は幻か
セピアに滲む郷愁
「う」→「く」
雨天決行
みんなでランチを持ち寄ったりして
わくわくの お忍びピクニック
「く」→「う」
来る日も 待った
本が好きなキミを
雨の日は カフェでゆっくり
心を休める
知り合いじゃないけれど
雨の日には 同じ店にやってくる
「る」→「り」
ルイボスティー
冷えたグラスを通して
輝く太陽の光
「り」→「る」
りんごの木
道に沿って ずらりと並ぶ
赤く実るころ
甘い香りが 風にのり
頭の中に レシピが浮かんでくる
「る」→「き」
瑠璃貝の美しさを知って
いつか手にしてみたいと思う
その毒さえも魅力的