等身大の人

等身大、ありのままの人の姿が描かれている映画作品は共感し易く、心が動かされやすいな、という話。

人を妬み、羨んだり、酒や女に溺れたり、苛立ち、衝突したり。それでも前を向いたり。全部が自分と同じじゃなくても、共通項があれば共感を抱き易く、特にそれが一般的に負のイメージを持つものであるとき、主人公が前に進む姿に勇気をもらえる。

余白は多い方がいい。色々考える余地があった方が、観賞後もずっと浸っていられる。“人生は、他者だ。”___なんのこっちゃ。

主人公が感情を振り乱して言った、“自分の幸せの尺度で物言わないでよ”、“関係性なんて変わるじゃん”が特に印象深い。酒で冷静さを失って言ったセリフとも思えるが、酔ってる時こそ真実が見えるとも言うし。不器用さ、そして思い通りにならない憤りの中に垣間見えた本音がそこにはあった気がした。

『永い言い訳』、Amazon Primeからそろそろ外れるそうなのでお早めにご覧あれ。

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