コージェネレーションシステムとヒートポンプユニット
その道の専門家ではなく一般人が以下執筆。
家庭用コージェネレーションシステム
家庭用コージェネレーションシステム(略してコジェネ)は、例えばエネファームに使われている。
家庭用ヒートポンプユニット
家庭用ヒートポンプユニットは、例えばエコキュートに使われている。
ヒートポンプ内蔵の給湯器の代表格はエコキュート(だと筆者は思っている)。
しかしながら、もっとよく調べれば、商品名が「エコ」で始まるエコ給湯器には、ヒートポンプユニットが使用されているかもしれない。
エネファームとエコキュートの違い
エネファームが給湯する時間は不規則。
エコキュートは主に昼間より安い深夜電力を使い、人々が寝静まっている間に給湯する。
ただし、お湯が足りなくなれば日中でも給湯する。
エネファームとエコキュートの主な問題点
運転中に低周波騒音が出る。
(一般的な給湯器も出ることは出るが、ここでは割愛)
特にエコキュートは上述の通り、「電気代が安い深夜に、毎晩数時間給湯」しながら低周波騒音を出す。
そのため、所有者宅はもとより、近隣まで低周波騒音が波及し、状況次第で人々に頭痛や不眠等の健康被害が出ることもある。
経済産業省・事故調査委員会の報告書
例えばヒートポンプ給湯器に関して、こんな報告書がネットで入手、閲覧出来る。
https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_002/pdf/2_houkoku_honbun.pdf
簡単に説明すると、「隣家でヒートポンプ給湯器を使い始めたら、被害者夫婦に健康被害が出た。その給湯器を違う給湯器に代えたら改善した」というもの。
もう少し言及すると、被害者ご夫妻は、まず男性が不調を感じ、次に女性も症状が出た。
同じ家に住んでいるのに発症する時期がズレたのは、恐らく「低周波騒音を浴びる量、持病や疲労の有無」等の個人差による。
低周波音症候群は、必ずしも「隣家がエコ給湯器を設置、運転し始めたら、即座に症状が出る!」というものではない。
上述の事案に関するパンフレットと関連文書:
https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_002/pdf/2_houkoku_gaiyou.pdf
https://www.soumu.go.jp/main_content/000359380.pdf
本当にエコ? 光熱費削減?
例えばエコキュートで発生する光熱費をまとめてくださったサイトが以下にあります。
複数人への調査
消費者事故調査委員会が複数の人を対象に、エコ給湯器と低周波騒音の関連性について調べた結果もネット上でPDFを閲覧・入手出来る。
URLと詳細は後日当ページか、別記事にてご紹介させていただく。
個人的なお願い
例えば「畑にポツンと一軒家」みたいな環境でエコ給湯器を使用すると、毎日深夜数時間に渡って低周波騒音が出ても、被害はその家だけで、近隣には影響しないかもしれない。
だがそれが「隣家との間が2m程しかない住宅密集地」の場合は、所有者宅と近隣住宅で健康被害が出る恐れがある。
どこの家でも光熱費は節約したいし、「エコですよ」「二酸化炭素排出量が削減出来ます」と言われたり、自治体から設置のための補助金が出ると、それを頼りに購入・使用したくなることだろう。
さらに言えば、製造・販売業者は、消費者が食いつきそうな「良いこと」ばかり言って、低周波騒音や健康被害、「設置のために配慮すべき条件」等は重視しない。
古いボイラーが壊れたら、ただそこにエコ給湯器を置いて排気口を設置する。
おかげで誰かに健康被害が生じて……。
ということもありえるので、「エコ」で始まる商品名の給湯器の導入を検討している場合は、肯定的に見える点のみならず、否定的な点やネット上で読める使用者、低周波騒音被害者の声をよく調べた上で様々なことを決定してもらいたい。
どんなものでも、「気がつけば加害者になっていた」ということはありうる。
(2024.3.2)
画像は canva マジック生成