雨と憂鬱と幸せ
僕は雨が嫌いだ。そりゃみんなそうだろって思うかもだけど、僕はただ雨が嫌いなわけじゃ無い。雨は僕にH2Oを打ちつけるだけでなく憂鬱を与える。
あぁ頭が重い、外から押しつぶされるような痛みと共に起きる。今日は雨か。雨の日毎回そうなるわけじゃ無い。体調の悪くなる日の明確な理由、基準はない。午後からの雨模様の時も同じくだ。この時の場合、猛烈な眠気と息苦しさ、頭が鉛のように重くなり、思考ができない。ただただ苦しい。ただの偏頭痛なのかもしれない。でも僕は頭痛以上のダメージを受ける。「もう死にたい」なんて事も考えるくらいに。僕は理不尽な理由で避けようもなく痛みにさらされる。
雨を好きになろうとした時もあった。「天気の子」を見た時、雨音が心地よく感じた時。しかし精神的苦痛だけでなく、身体的苦痛を与えてくる雨はどうしても好きになれなかった。
なのに僕は雨男なのだ。誰かと遊びに行く日、勇気を出して外に出た日、早起きできて朝散歩しようとした日は必ず雨の匂いがする。しかも最初はニコニコしていた空が急に曇る、雨を降らす。僕の人生みたいだ。
雨が降るから虹が出るなんて言ったのは誰だ。そもそも虹なんて心から綺麗だと思ったことはない。そんなことはさておき理不尽に立ち止まらせられるから僕はその時世界をしっかりと見ることが出来る。今まで健康だった時の幸せを噛み締められる。傷を修復することでその筋肉は大きく、強くなる。何を言ってるのか自分でもわかんない。思考が停止している。もう苦しい。
だって今雨が降っているから。
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