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美味しいものを食べて元気になる本が好き
単身者って孤独だなぁとよく感じる。
どんなに辛いことがあっても、家に帰れば話を聞いて励ましてくれる人がいるのが当たり前だった幼少期。
その環境がいかに当たり前でなくて、恵まれていたかを知るのは大人になってからだった。
すごく怒られてしまった日、相手の言動にモヤモヤとしたものを感じた日。
わざわざ電話して伝えるようなことではないけれど、誰かに吐き出したい落ち込みのタネ。
その落ち込みは枯れることもあれば、ムクムクと成長して、心を蝕む時もある。
ため息をつきながら本屋をぶらついてるいると、見つけた本。
眠れぬ夜にはケーキを焼いて
この本こそが心が上向きになるのを手助けしてくれる本だった。
この本は大体の話が主人公が不調の状態から始まる。
「どうしてこんなに自分はダメなんだろう」
と思っていることも多い。
そんな主人公は真夜中、ケーキを焼く。
自分で美味しいものを作り、自分で落ち込みの沼から脱出していくのだ。
本に出てくるケーキはどれも美味しそうで、一手間かかっているところがまたいい。
レシピも付いているので、プリンは実際に作ってみたりもした。
その後、Kindle Unlimitedで出会ったのが泣きたい夜の甘味処である。
これまた泣きたくなるような出来事があった人たちがメニューのひとつしかない甘味処で元気になる話だ。
店主はくま。それと鮭。
甘味処にきた人々が昨日より少し頑張るその姿がとてもいい。
誰かに話を聞いてもらえればそれでいい。
でもそうもいかない現実がある。
美味しいものを食べて、頑張ろうと思えること。
それってとても素晴らしいけれど、日々の営みの中で実は蔑ろにされている部分だと思う。
落ち込んだ日は、落ち込んだ自分のために、何か美味しいものを食べられる心持ちでいたいと思うのでした。