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機械と看護と時々バスケ 〜物事をなんでもバスケに例えたがるおばさんの巻〜
Bリーグが発足し、静岡に男子プロバスケットボールチームが誕生し、毎年10月からの週末には必ず試合がある。特に今年はオリンピックにも参戦して…イイジダイニナリマシタ。
『観る専』ではありますが、歳を重ねいろんな経験を積むと「これってバスケでいうところの・・・」と考えるようになりました。そういえば、なんでもフルマラソンに例える野球選手がいましたね。
バスケではオフェンス(攻撃)とディフェンス(守備)があります…
まぁ、チームスポーツはだいたいあります。
オフェンス。
豪快なダンクシュートはいうまでもなく、あうんの呼吸でのアリウープ、目にもとまらぬ速さでのドライブからのシュート、一瞬時間がとまっているのではないか?と錯覚するような美しい3ポイントシュート。
どれも華やかで、シュートを決めるのはバスケにおける花形役者です。
そもそもバスケは「ボールを籠(バスケット)にいれる」という目的のスポーツなのでオフェンスがなくてはこの競技は成立しません。
一方ディフェンス。
相手ボールを虎視眈々とねらっています。ジリジリと時には単独で、時には組織的に動き相手の進路を邪魔したり、誘導したりしながらオフェンス(攻撃)への転換のチャンスをつくりだします。
一見地味です。地味なことをねちっこくやるのでさらに地味にみえてしまいます。
だが、しかし!
アクションとしては一見地味ですが、今の自分の立場や年齢になってようやくディフェンスの面白さ、重要さに気が付けるようになりました。それは物事をなんでもバスケで例えるようになったから…でしょうか?
若かりし頃、前職の先輩や上司に「あれをやりたい」「これをやりたい」と思いつくまま提案をすると、「なにかあったらどうするの?」「この場合はどう対処するの?」と釘を刺されていたように感じていました。自分の良かれと思っている提案がそのまま採用されることは皆無。先輩や上司も「ダメ」「無理」とか頭っから否定するわけでないけど、とにかくいちいち止められる。
ちぇっ!せっかくいいアイデアだと思ったのに!
もどかしい・・・
お客さんために「あれをやりたい」「これをやりたい」と思うこと、それを実行することはバスケでいうところのオフェンス=攻撃だと思うのです。
思いついたまま勢いでやる行動は、時には必要です。「ここだ!」という瞬時の判断とそれに伴う迅速な行動は、それまで培ってきた経験があってこそできること。バスケでいうところの「スチールからのシュート」といったことろでしょうか。
一方であらゆる場面を想定した綿密な準備は絶対必要です。仲間とのコミュニケーション、自分達の心の準備、技術・知識の準備、モノ・お金・時間の準備、など、自分達で仕事の環境を創ることは、確実にお客さんのニーズに応えるというチャンスに繋がります。この綿密な準備がバスケで言うところのディフェンス=守備なのでは?
ここまで書いてきてふと思ったこと・・・
試合後の選手インタビューで「自分たちのやりたいバスケができました(できませんでした)」とよく耳にします。これはシュートをどれだけ決めたかではなく、ディフェンスによってどれだけ自分達にシュートのチャンスを創れたかってこと?
ゲームの主導権はボールをもっている側。いかにしてこの主導権を我が物にするのか…これが私の思うディフェンスの面白さなのです。
自分(達)て仕事の環境を創り、仕事の主導権を我がモノにする。その結果お客さんに「ありがとう」と言ってもらいたら、それはシュートが決まったようなもの。
バスケ好きのおばさんは、日々そんな事を考えながら仕事を楽しんでいます。