データビジュアライズの備忘録-Types of chart①-
データのビジュアライズを行う際に覚えておきたいことをまとめます。
今回はチャートの種類です。
チャートの目的
データをビジュアライズする目的は、チャートにすることでデータの把握を簡単にすることです。チャートには様々な種類があり、それぞれ得意・不得意があります。データのビジュアライズを行う際には、目的に沿ったチャートが選択されるべきです。ここでは一般的に目的となるカテゴリとよく使われるチャートをまとめます。
主な目的は以下のとおりです。
量を表す
割合を表す
推移を表す
順位を表す
分布を表す
関係性を表す
量を表す
棒グラフ
属性の比較、量の多寡を表すのに一般的な方法。
ブレットグラフ
目標値に対し、到達の度合いを示すのに便利なグラフ。進捗割合や予実対比にも向いている。
割合を表す
積み上げ棒グラフ
棒グラフの派生パターン。全体に対するセグメント毎の割合を表すとき便利。
円グラフ
割合を表す際によく用いられるグラフ。様々なシーンで見かけるものの、正確に何かを理解したいときには不向き。
ドーナツチャート
円グラフの派生パターン。中央のスペースを活用して情報を表示できる。
ツリーマップ
全体と比したセグメント割合の程度を簡単に表現できる便利な方法。
階層構造がある場合に特に有用。
推移を表す
線グラフ
推移を表す一般的な方法。時系列を示すチャートでよく用いられる。
スロープチャート
2点間の推移比較をする場面で用いられるチャート。
順位を表す
棒グラフ
棒グラフをソートすることで、順位の把握が容易となる
バンプチャート
時間の推移とともに順位がどのように変化したのか把握が容易。
分布を表す
ヒストグラム
統計的な分布を示す際によく利用されるチャート。
箱ひげ図
複数のカテゴリ間のレンジや分布を表す方法。
関係性を表す
散布図
2つの変数間の関係性を表現するのに適したグラフ
まとめ
よく使われるチャートとその目的をまとめました。
チャート作成者の意図次第では、一般的でないチャートを用いる場合もあるでしょう。その場合も何のためにチャートを用いるのかを常に意識することが大切です。
参考
データ視覚化のデザイン/永田ゆかり著
Tableauによる最強・最速のデータ可視化テクニック/松島七衣著
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?