2023 J2 第36節 ジェフユナイテッド千葉 vs ベガルタ仙台
プレーオフが見えてきた千葉のホームに乗り込んでの一戦。残留を確実にするために、勝ち点を積み上げたい一戦のスタメンはこちら。
千葉は鈴木大輔が出場停止のため、メンデスが先発。佐々木も4試合ぶりのスタメン。
仙台はスタメンを5人入れ替えを実施。秋山、菅田、松下、加藤は久しぶりのスタメンとなった。
両チーム、4-4-2と4-1-4-1(4-3-3)を使い分ける形。
現地参戦試合。舞台は割と満員のフクダ電子アリーナ。
序盤に、齋藤(オフサイドだったが)、許熔埈が2回裏を取ったり、鎌田の個人技を出口としたピルドアップで主導権を握ったかに見えたが、高い強度でそれを封殺した千葉。ボールを持つとロングボールを縦に、ワイドにと多用し、セカンドボールは見木や田口が回収することで徐々に試合の主導権を握っていく。それでも仙台は耐えていたが、41分にロングスローから失点。
セットプレーは基本ゾーンで守っているが、ロングスローではマンマークというのは謎だった。
また、先に触った後の競り合いで2回負け、最後は福森が佐々木に前を取られているわけだが、ゴール前の球際で3回負けてしまえば失点するのは必然か。このような細部に拘らなければ、失点は減らないし得点も奪えない。
リードされると下向きになるのは弱いチームの典型で、後半も失点してもおかしくないシーンが多数。特に、自分たちのセットプレーのこぼれ球の処理を松下がミスして、日高に一人で持ち込まれたシーンは1点物だった。
直後の56分には、守備の的を絞れずに前から行った結果剥がされて失点。小出のところで狩れなかったのは言わずもがなだが、福森はなにをしているのだろうか。
メンバー交代で打開を図る仙台は、75分以降持ち直し、セットプレーを得たり、カウンターからオナイウが決定機を迎えるも1点が遠い。
そんな中、割と何もないところから山田がマイボールにして、中島の1発が飛び出て1点差。
終盤に押し込んでドローを目指す仙台だったが、そのチャンスを自ら逃し、終わってみれば1-3で3連敗となった。
先発を入れ替えて臨んだわけだが、久しぶりの出場で良いパフォーマンスを見せたのは秋山ぐらい。ある程度のクオリティを保つためのメンバーが揃っていないことは明白。
それでも、なんとか1-2までは持っていったわけで、お話にならなかったかというとそうでもない。だが、やることをやらないと結果はついてこないし、連勝街道を走り、勝ち方を知っているチームに対する振る舞いではなかったので妥当な結果だろう。
次節からの4試合が本当に山場というか、正念場なので、中島に久しぶりのゴールが生まれたことをポジティブに捉えるしかない。
大した積み上げのないチームができることは限られているので、セットプレーと個の1発で先手を取れるか。いや、取ってとにかく残留。残り試合はそれだけだろう。