2024 J2 第28節 ジェフユナイテッド千葉 vs ベガルタ仙台
中断明け連勝の仙台と、勝ちのない千葉と対照的な両チームの対戦。圧倒的に相性が悪いフクアリで初勝利なるか。スタメンはこちら。
千葉は小森、日高がスタメンに復帰。GK鈴木は今季初スタメン。
仙台は林がスタメンに復帰。奥山が加入後即先発で、この試合でチームを離れる長澤もスタメンとなった。
4-4-2ながらも、選手感の幅を広げ、ワイドな陣形を取ってボール保持をする千葉に対し、仙台はハイプレスの的を絞ることができずに苦戦。それでも決定機は作らせず、自陣で回収したとこからビルドアップとエロンへのロングボールで自分たちの時間を作ることに試みる。先制点はそんな中の生まれた素晴らしいゴールで、長澤を起点に最後はエロンが押し込んだ。
その後も、千葉ペースになりながらもうまく試合を進めることができていたが、前半アディショナルタイムにCKから失点し、1-1で前半を終える。
後半、54分にCKから中島が押し込んで勝ち越したまでは良かったが、56分に奥山が負傷で交代すると流れが変わる。サイド攻撃が強みの千葉に対し、本職のサイドバックが対応することができず、65分、76分、85分と失点を重ね、終わってみれば2-4。千葉をプレーオフ争いに残す、痛恨の逆転負けとなってしまった。
10分に髙田、56分に奥山と、2人のサイドバックが負傷交代を余儀なくされ、2回の交代を使わざるを得なかったのは大きい。挙句、工藤や松下がサイドバックを務めないといけないため、全体の歯車は狂う。選手層云々よりも、この試合は運がなかったと諦めるしかないだろう。
ただ、それよりも大きな問題は、次節以降チームの心臓であった37番が不在になること。この試合でも、この選手なしにビルドアップは完成しないことが十分すぎるほど分かったし、やってる選手からしても、彼以外の選手にボールを預けることができるのだろうか。
お金では買えない価値を持った選手を、このタイミングで失うことは、この試合を落とすことよりも大きなことなのではないかと思うし、それでもなお出ていかれてしまうのは、言葉に表現できず、個人的には拍手で送り出すことはできませんでした。
とはいえ、試合はやってくる。次はホームでの7位いわき戦となるわけだが、他会場では6位岡山ー4位山口の試合もあり、プレーオフ圏内同士での潰し合いだ。勝てば1歩抜けることができるし、負けると8位、9位の混戦争いに転落していくので、様々な不運が重なった今日の試合の事は忘れ、しっかり切り替えて臨みたい。
順位的にも、その後の群馬、藤枝、甲府は落とせないし、4試合のうち3試合がホームゲーム。いわき戦からの4連勝で、今節の敗北を意味のあるものにしたい。