またあした

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⑼ 11月7日最後の診察②

診察が終わり ありがとうございますと伝え 外していた帽子を手に取り ドアを開けると、 次の順番は さっきの顔見知りの方だった。 とっさに持っていた帽子を 急いで被りたかったが 上手くいかず、 その場で看護師から採血の説明があったので あたふたしたまま、無理やり被り直す。 説明にありがとうございました と言って 顔も上げられず そそくさと立ち去る自分が やっぱり少し 情けなかった。 採血に向かうと ここ最近 立て続けに何日も、 何回も打ってできた 針の跡とアザをみて

    • ⑻ 11月7日 最後の診察①

      病院に到着。 彼は一度家に戻り、待機してくれる事になった。 大きな病院だか、 流石に午後は 診察の人のピークは超えていた。 産婦人科。 普段は不妊治療で有名な 婦人科専門のクリニックに通っているので お腹の大きな妊婦さんや 赤ちゃんと同じ空間は久しぶりだった。 こんなタイミングで 近くに顔見知りを見つける。 小さなキーホルダーで、妊婦さんなんだと分かる。 複雑な気持ちがなくはないけど、 他人の幸せに触れて ほわっとした気持ちになる。 それでも今は あまり顔を合わせ

      • ⑺ 5年記念日

        待っていなくても その日が来た。 朝8時半ごろ、 仕事に行ったはずの彼が帰ってきた。 説明と段取りをしてきたらしい。 今回の事で、一つ大切な 分かった事がある。 うちの彼は、何というか 彼のありのままをそのまま言葉にすれば 決してよく聞こえないというか、 言葉で彼の良さをなんとも表現し辛い人だ。 よく言う、分かりやすい 一般的な理想の旦那さんとしては ほとんど当てはまらないと思う。笑 (独特、というだけで ダメ旦那とかではない 笑) その彼が遂に、本性を現した。

        • ⑹ 11月5日

          この数日がすごくしんどかった。 毎日楽しみに見てた 妊婦用アプリも 見るのが怖くなって、開けられなかった。 切迫で休み、変更してもらってた仕事を お客様にはやんわりお伝えしながら 努めて明るくこなした。 「元気そうでよかった」 そう、それが私のいつもの仕事のスタイルだ。 心と身体とは裏腹な自分の笑顔が 普段から板につきすぎていた。 仕事中、どんなに親しく接している人でも 本音の私を出したことなんて 本当は1度もないんだと 客観的に思った。 等身大のありのままの

        ⑼ 11月7日最後の診察②

          ⑸ 11月2日 妊婦健診

          今日で7週4日 日曜日以外 、毎日通院はしているが あれから出血は ぴたりと止まり 月曜日に仕事を再開してから なんとか通常モードで仕事をこなしている。 あんなに不安だった悪阻もなんとかなっていて、 あー私ってやっぱり 気持ちの部分が大きいのかなー なんて思う。    今日は切迫の処置のための通院ではなく、 定期の妊婦健診。 出血があった以来の エコー検査ができる日 タイトなスケジュールの中の受診だったため 彼の付き添いの申し出を 割と雑に断る。 それに、大丈夫だ

          ⑸ 11月2日 妊婦健診

          ⑷ 希望と覚悟

          2022年秋 現在 実は私たち2人は 去年と今年、2回コロナ感染をした。 1回目はまだ、 自宅療養のため 24時間 10日間 周囲にバレぬよう、息を潜めて 過ごさなければならない時期だった。 それまでは お互い自営業なこともあり、 同居人のような 時間の共有の仕方だった私たちは 初めてあんなに長く時間を共有し、 良いも悪いも 大体の感情を体験して 2人で乗り切った。 結果 よく言う、神様から与えられた 私たちには必要な時間だったと解釈し (ちゃんと、実感もした)

          ⑷ 希望と覚悟

          ⑶ 切迫流産③

          前日まで 2日連続診察をしていた為、 負担になるので 今日はエコーは見られなかった。 出来る事は全部やりましょう、と 再度 薬の処方と注射を2種類 次の健診日まで毎日することになった。 現実的に先ずしなければならないのは お客様への連絡だ。 今日診察のために午後に変更していただいてた方へ 再度、変更をお願いする。 みなさん快く変更してくれ、 伝えた事実に「おめでとう」と返信してくれた。 申し訳ない気持ちばかりだったが、 その文字に少し救われた。 明日のご予約、明

          ⑶ 切迫流産③

          ⑵ 切迫流産②

          朝になり 彼が付き添ってくれて受診。 あれから出血は 今のところ治っている。 いつもは数時間待ちの診察も、 事前に連絡していたので スムーズだった。 診察台からモニターを観る とくとくとくとく 心拍も見えた、、良かった、、、!泣 新しい出血はしていなかった。 中を洗浄したので後で お水が出てくるかもしれません と説明を受け、 院長とのお話に代わる。 「念の為1週間、仕事はお休みしてください」 はい、と答えたものの 頭と気持ちは裏腹なまま 診察が終わり 彼の待つ

          ⑵ 切迫流産②

          ⑴ 2022.10.29 切迫流産

          今日から7週、まだ7週。 不妊治療をしていた為、ぶっちゃけ 妊娠してしまえば こっちのものというか ゴールに近いと思っていた。 、 、 、 、 妊娠5週目過ぎた辺り 悪阻は想像してたけど、 切迫流産なんて 考えもしていなかった。 実際、妊娠が判る時期に私は パーソナルジムと バレエのレッスンを申し込んだ。 (なんなら実際スタートした) 彼はなんだか呆れていたけど、 私は え???なんで?? 体力付けるに越したことないじゃん♩ てな感じでお気楽に過ごしていた。 不

          ⑴ 2022.10.29 切迫流産

          書いていくこと

          いきなりだけど、うちは不妊治療をしています。 元々、年齢的なことがあり 子供はいつ出来てもと、 自己流妊活で2年ほど過ごしていたが なかなか出来ないので通院が始まった。 最初の通院から、 もう4年くらい経った頃の話からスタートします。 通院記録もなく、 いきなり妊娠のお話から。 なので、妊活の中で起きる 悲しい事も含めた思い出がメインです。 元々誰かのために書いていたわけではないので 不快に感じる方や、 色々いらっしゃるかもしれません。 誰かのためにでも、 認められ

          書いていくこと

          初めまして

          日本在住、アラフォーの 妊活の妊娠期間のこと書いていこうかなぁと。 不妊治療の記録とか、アドバイス的な ことはなく 心の動きとか、出来事とか、日記みたいな 少し書き溜めたものがあるので。 SNSがこれだけ溢れる時代の どこにも吐き出せない 私自身のこと。書いてみようかな。