診察が終わり ありがとうございますと伝え 外していた帽子を手に取り ドアを開けると、 次の順番は さっきの顔見知りの方だった。 とっさに持っていた帽子を 急いで被りたかったが 上手くいかず、 その場で看護師から採血の説明があったので あたふたしたまま、無理やり被り直す。 説明にありがとうございました と言って 顔も上げられず そそくさと立ち去る自分が やっぱり少し 情けなかった。 採血に向かうと ここ最近 立て続けに何日も、 何回も打ってできた 針の跡とアザをみて
病院に到着。 彼は一度家に戻り、待機してくれる事になった。 大きな病院だか、 流石に午後は 診察の人のピークは超えていた。 産婦人科。 普段は不妊治療で有名な 婦人科専門のクリニックに通っているので お腹の大きな妊婦さんや 赤ちゃんと同じ空間は久しぶりだった。 こんなタイミングで 近くに顔見知りを見つける。 小さなキーホルダーで、妊婦さんなんだと分かる。 複雑な気持ちがなくはないけど、 他人の幸せに触れて ほわっとした気持ちになる。 それでも今は あまり顔を合わせ
待っていなくても その日が来た。 朝8時半ごろ、 仕事に行ったはずの彼が帰ってきた。 説明と段取りをしてきたらしい。 今回の事で、一つ大切な 分かった事がある。 うちの彼は、何というか 彼のありのままをそのまま言葉にすれば 決してよく聞こえないというか、 言葉で彼の良さをなんとも表現し辛い人だ。 よく言う、分かりやすい 一般的な理想の旦那さんとしては ほとんど当てはまらないと思う。笑 (独特、というだけで ダメ旦那とかではない 笑) その彼が遂に、本性を現した。
この数日がすごくしんどかった。 毎日楽しみに見てた 妊婦用アプリも 見るのが怖くなって、開けられなかった。 切迫で休み、変更してもらってた仕事を お客様にはやんわりお伝えしながら 努めて明るくこなした。 「元気そうでよかった」 そう、それが私のいつもの仕事のスタイルだ。 心と身体とは裏腹な自分の笑顔が 普段から板につきすぎていた。 仕事中、どんなに親しく接している人でも 本音の私を出したことなんて 本当は1度もないんだと 客観的に思った。 等身大のありのままの
今日で7週4日 日曜日以外 、毎日通院はしているが あれから出血は ぴたりと止まり 月曜日に仕事を再開してから なんとか通常モードで仕事をこなしている。 あんなに不安だった悪阻もなんとかなっていて、 あー私ってやっぱり 気持ちの部分が大きいのかなー なんて思う。 今日は切迫の処置のための通院ではなく、 定期の妊婦健診。 出血があった以来の エコー検査ができる日 タイトなスケジュールの中の受診だったため 彼の付き添いの申し出を 割と雑に断る。 それに、大丈夫だ
2022年秋 現在 実は私たち2人は 去年と今年、2回コロナ感染をした。 1回目はまだ、 自宅療養のため 24時間 10日間 周囲にバレぬよう、息を潜めて 過ごさなければならない時期だった。 それまでは お互い自営業なこともあり、 同居人のような 時間の共有の仕方だった私たちは 初めてあんなに長く時間を共有し、 良いも悪いも 大体の感情を体験して 2人で乗り切った。 結果 よく言う、神様から与えられた 私たちには必要な時間だったと解釈し (ちゃんと、実感もした)
前日まで 2日連続診察をしていた為、 負担になるので 今日はエコーは見られなかった。 出来る事は全部やりましょう、と 再度 薬の処方と注射を2種類 次の健診日まで毎日することになった。 現実的に先ずしなければならないのは お客様への連絡だ。 今日診察のために午後に変更していただいてた方へ 再度、変更をお願いする。 みなさん快く変更してくれ、 伝えた事実に「おめでとう」と返信してくれた。 申し訳ない気持ちばかりだったが、 その文字に少し救われた。 明日のご予約、明
朝になり 彼が付き添ってくれて受診。 あれから出血は 今のところ治っている。 いつもは数時間待ちの診察も、 事前に連絡していたので スムーズだった。 診察台からモニターを観る とくとくとくとく 心拍も見えた、、良かった、、、!泣 新しい出血はしていなかった。 中を洗浄したので後で お水が出てくるかもしれません と説明を受け、 院長とのお話に代わる。 「念の為1週間、仕事はお休みしてください」 はい、と答えたものの 頭と気持ちは裏腹なまま 診察が終わり 彼の待つ
今日から7週、まだ7週。 不妊治療をしていた為、ぶっちゃけ 妊娠してしまえば こっちのものというか ゴールに近いと思っていた。 、 、 、 、 妊娠5週目過ぎた辺り 悪阻は想像してたけど、 切迫流産なんて 考えもしていなかった。 実際、妊娠が判る時期に私は パーソナルジムと バレエのレッスンを申し込んだ。 (なんなら実際スタートした) 彼はなんだか呆れていたけど、 私は え???なんで?? 体力付けるに越したことないじゃん♩ てな感じでお気楽に過ごしていた。 不
いきなりだけど、うちは不妊治療をしています。 元々、年齢的なことがあり 子供はいつ出来てもと、 自己流妊活で2年ほど過ごしていたが なかなか出来ないので通院が始まった。 最初の通院から、 もう4年くらい経った頃の話からスタートします。 通院記録もなく、 いきなり妊娠のお話から。 なので、妊活の中で起きる 悲しい事も含めた思い出がメインです。 元々誰かのために書いていたわけではないので 不快に感じる方や、 色々いらっしゃるかもしれません。 誰かのためにでも、 認められ
日本在住、アラフォーの 妊活の妊娠期間のこと書いていこうかなぁと。 不妊治療の記録とか、アドバイス的な ことはなく 心の動きとか、出来事とか、日記みたいな 少し書き溜めたものがあるので。 SNSがこれだけ溢れる時代の どこにも吐き出せない 私自身のこと。書いてみようかな。