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インフラエンジニアは何をやっているのか #-1~1ヶ月目

お久しぶりです.生きています.少し前までは毎週か隔週くらいのペースで記事を更新していたのですが,記事を書くためにインプットをしている逆転現象が起こり始めていたので,少し方針を変えてみました.
今回からは,「インフラエンジニアは何をやっているのか」シリーズを適当なタイミングで書いていこうと思います.キリがいいところで毎月くらい?

なぜ書くのか?

改めて背景から説明します.僕はもともとモバイルアプリ開発チームに配属されていましたが,諸事情あってインフラチームに配属されることになりました(ネガティブな理由ではないことだけは書いておきます笑).
配属が決まった当初,僕はインフラエンジニアが何をしているのかを全く知らず,「なんかよくわからないけど,サーバの構築をしたり,器材を触ったりしているメカメカしいエンジニア」くらいのイメージしかなかったです.インフラエンジニアはアプリケーション開発エンジニアなどに比べると何をやっているのかがいまいちわからない印象があるので,これを機に,僕が実際に経験した内容を通してインフラエンジニアが日々何をやっているのかの情報共有ができればなと思い,このシリーズを始めました.

おことわり

・あくまで僕が今勤務している会社での仕事内容になるため,他の企業で同じ業務を行なっているとは限りません.
・セキュリティなどの都合上,あまり細かな情報を発信してしまうと問題が発生しそうなため,危なそうな内容に関してはボカして書くことがあると思います.
・「インフラエンジニア」と書きましたが,もしかしたら厳密には「エンジニア」ではないかもしれません.この辺りは実際に業務を長期間かけて経験してみないとわからないです.

-1ヶ月目

僕がインフラエンジニアになる前の一ヶ月間について書きます.元々僕はモバイルアプリ開発チームに所属していました.配属先変更に伴い,今いるチームに自分の業務内容の引き継ぎをしなくてはなりませんでした.
自分が働いている会社では,各種プロダクトの次回リリースのための開発をほぼ一人で行うことが多く,業務内容の属人性がかなり強くなりがちです.僕は,ソースコードの仕様やプロダクトの運用の仕方をその人に聞かないといけないような状態は良くないと思っているので,引き継ぎのための資料作りは少し慎重に行いました.引き継ぎの内容はそこまで多くありませんでしたが,開発の方針が決まるまでの背景や前提の洗い出しや,該当部分のプログラムがどのような処理を行なっているのかの説明などを過不足なく書いていったら,結構時間がかりました.
業務の引き継ぎ先のメンバーの方がとても優秀だったこともありますが,引き継ぎがうまくいったようで,今のところ元の開発チームから仕様に関する質問などは受けていないので安心しています.

-1週間目

インフラチームに正式に配属される一週間前の出来事です.書き忘れましたが,自分の勤務先ではオンプレミスのサーバ環境で開発,運用をしています.サーバ内ではVMwareの製品を使って仮想マシンを動かしています.当然(?),僕はVMwareの製品のことは全く知らなかったのですが,会社が費用を負担してくれてVMwareの研修を受けることになりました.今回受講させていただいたVMwareの研修コースは,「VMware vSphere: Install, Configure, Manage [V7]」というものです.VMware製品に関するベンダー資格は何種類かあるようで,VMwareを使うインフラエンジニア向けの資格の中でも最も基本的な資格である,VCPというものを取得するためのカリキュラムとなっています(執筆現在,僕はまだこの資格をとっておりません).
研修内容についてどこまで情報共有していいものか判断しかねますが,事前に知っておいた方がいい情報を数点共有します.

講義のスピードがとてつもなく早い
僕が受けた研修は,5日間の内容だったのですが,テキストが700ページを軽く超える内容です.各ページの内容はそこまでギッシリと書かれていませんが,それでも一日100ページ以上進むので,結構タイトなスケジュールでした,
前提の知識が多少必要
研修の初めに説明されましたが,前提の技術的な知識が多少必要になります.Ethernetやスイッチ,VLANといったネットワークの基礎知識や,iSCSIやRAID,LUNといったストレージの知識が必要です.僕はストレージに関する知識がほとんどなかったので,昼休みの時間を使って調べていました.研修を受講するための要件にも書いてありますが,Linux系のOSをはじめとするサーバ関連の知識が全くない完全な初心者が受講した場合は,かなり厳しいと思います.現在更新が事実上ほとんどストップしていますが,「Web Developer Roadmap 2021に乗っ取って勉強する」シリーズで勉強してきた内容が役に立ちました.もし,自主的に勉強していなかった初日から完全に戦意喪失してたんじゃないかなと思うと,今でもゾッとします🥶

研修は大変でしたが,講師の方もプロ中のプロですので,とてもわかりやすかったと思います,VCPの資格取得のためにそろそろしっかりと勉強しようと思います.

0~1ヶ月目

ついにインフラエンジニアになりました.この一ヶ月間で何をやったのかをつらつらと書いていきます.

監視に引っかかったアラートの対応
ネットワーク機器や,サーバ,VMといったインフラ全般のパフォーマンスを監視しているツールが異常を検知した時にアラートが鳴るため,僕たちのチームはこの対応をします.
あまりいい状態ではないですが,同じ理由でよく鳴っているアラートもあります...
問題は見たことがないアラートの対応です.つい先日もありましたが,ある時期から毎時同じ時刻に同じ内容のアラームが鳴るという現象が発生しました.考えられる原因をあたる必要があるので,知識と経験がかなりものをいいます.
個人的に,ログの解析が結構印象に残りました.基礎知識としてawkを触ったことが少しだけありましたが,実際に使ってみるとかなり便利で強力なプログラミング言語だなと改めて実感しました.

サーバの構築,リソースの増設
構築や増設といっても,実際にサーバにケーブルを配線したり,メモリを挿したりしたわけではありません,仮想マシンの数を増やしやり,パラメータを変更するといった内容になります.僕がVMwareの研修を受けたことはインフラチームの方々は知っていたので,VMware製品の知識があることを前提で業務を割り振られました.
VMware製品を使ったことがある方ならわかるかもしれませんが,サーバの構築といっても,既存のサーバ環境をクローンするだけでほぼ完成しますし,メモリやCPUの増設もGUI上でポチポチやれば一瞬です.このあたりはインフラチームに入るまでとイメージが全然違いました😳

壊れたサーバ環境の復旧
過去の障害で一部サーバ環境のクラスタの設定が壊れていたので自分が主体となって修復しました.この業務を通して,どのようにしてサーバが運用されているのかを少し知ることができたと思います.

脆弱性への対応
ソフトウェアの脆弱性は日々ネット上で公開されていますが,たまに緊急を要するレベルの脆弱性が発表されることがあります.具体的な内容は伏せますが,この対応にも参加しました.場合によっては一度ミドルウェアの再起動も必要になるため,サービスが止まることがあります,サービスが止まってもいい時間帯に作業する必要があるため,深夜帯の作業もありました.

その他
ソフトウェアベンダーへの仕様の問い合わせ,ベンダーとの打ち合わせへの参加,開発チームからのインフラ設備設定依頼など,小さな内容もいろいろありました.

まとめ

今回から,「インフラエンジニアは何をやっているのか」シリーズを書き始めました.まだまだ自分がやれることが数えることができる程度しかないので,もっと色々なことができるようになりたいと思います.

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