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キャサリン

吾輩は旧車である、名前はまだない、、、
(一番最初の記事でこのネタ使ったような気が・・・)
と、言いたいところだけれど名前はしっかりある。

キャサリン、愛称はキャシー。
誰のことでもない筆者が愛車に付けたネーミングである。古い車で1988年製、昭和63年に販売された車で、みなさんもご存知のスウェーデンのメーカー、ボルボ社の車、現在は販売されていない240というモデルになる。

36年前の車となると性能はもちろんのこと、あらゆるところの劣化は否めない。車重が重いのでガソリンも喰うし、暖房だけは鬼のように効き、クーラーの効きはいまいち、税金も高いし、壊れやすい、ミラーなんてもちろん畳めないから狭い駐車場なんかだと乗り降りに気を遣う、リモコンキー、スマートキーでもないので、しっかり鍵穴に差し込まないと鍵は開かないし、エンジンもかからない。あらゆるプラスチック部品は加水分解でボロボロと音もなく崩れる。

一言で言うと不便だ。

なぜわざわざ、ドンドン便利になっていく現代に
あえて不便な古い車に乗るのか、、、

一言で言うとカッコいいからだ。

古い年代の車の内装を損なわないように、このBluetoothよろしくのご時世にわざわざカセットデッキを積んでいる

コインパーキングに停めでもした日には凡百ある車の中で1台だけまばゆいぐらいのオーラを放っている。こほん、もちろん自己満足の域であることも否めない。が、男性は比較的こういう車を好む傾向があり、そういう場面で車に戻って来ると繁々と愛車キャシーを眺めている方や中には「写真撮っていいですか?」と声を掛けてくださる人もいる。

古いものには何とも言えない趣がある。
今の工業製品では到底、量産できない部品がたくさん使ってある。
むろん、現代の技術はとても素晴らしいし、否定するつもりは毛頭ない。
ただ自分の琴線を震わせるのが古いものに多いということだけだ。
そして特にこのVOLVO240は筆者の大好きなインテリアの感じ、ミッドセンチュリーの雰囲気、ハーマンミラー、イームスやコルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエのバタフライチェアで有名なノルなどのような空気感が座席や車室から感じとれる稀有な車なのである。

そう考えると筆者が欲しかったのは車ではなかったのかも知れない、、、
そう、、動く応接室、、、
つまり走るミッドセンチュリーだったのである!!!!!

というわけで現在は何度目かの入院中のキャシーです。
早く帰ってきて!!!!!


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神代 龍也 Ryuya Kamishiro
ありがと!!