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自由という名の鎖
TV局のアナウンサーが局を離れ、フリーになる。
そういうニュースをよく聞くが、あれはどこかの芸能事務所に所属するのだから、俺のソレとはまた別モノ。俺のソレは言わば会社を辞め、独立したソレ。要は自営業で社長になったのである。
自営業の社長は孤独である。
小規模で運営するようなところは特に。
全責任は自分だし、時には嫌われ役も買って
出ないといけないし、自分に何かあれば
途端にすべてが回らなくなる。
フリーランスのプロレスラーなんて、
その最たるものだ。
それでもやはり孤独を好む。
思えば幼少期から団体行動が苦手だった。
毎学期の通知表にも必ず「協調性がない」と
書かれる子供だった。
良い風に言うとマイペース、悪く言えば自分勝手。
問題児、今で言うときっとADHD。
学生時代も群れるのが苦手だった。
その頃からバンドマンではあったものの
やはり孤高を好む。ことさら人に気を遣うことに
疲れやすい気質を産まれつき持っているよう。
1人だと好きな時に好きなことが出来る。
好きな時に好きなことがしたい。わがままである。
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しかし、大人になるとなかなかしたいことが
したい時に出来なくなってくるのである。
仕事、社会、人間関係、倫理感、価値観、
時間、お金、、、
たくさんの鎖に繋がれ、囚われるからだ。
その鎖をひとつでも断ち切って、自由になろうともがく。仕事を選び、社会に迎合せず、関係を整理し、
倫理観、価値観に捉われず、時間は有限と知り、
お金は手段であって目的ではないと考える。
そうして一つ、また一つと鎖を外していき、
最後に気付くのである。
自由という鎖に捕らわれていることを。
神代龍也はかく語りき。
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