Zoomでのオンライン瞑想で感じる「繋がり」に関しての考察とネットを超える可能性
Zoomでマインドフルネス瞑想をやってて突如やってくるあの繋がってる感覚。あれなんだろうね。あれやばくね?
型に囚われないMOROHAの歌もマインドフルだなあとこの頃思います。挑戦してる人は本当にかっこいいです。挑戦はし続けたいと思うので、怪しくとも、正確でなくても表現したいなと思います。
怪しいかと思いますが、Zoomでマインドフル瞑想をやってみると本当に繋がりを感じるんですよね。Googleのマインドフルネスをやっている講師もいっていました。
今回は、オンラインで離れているはずなのに、瞑想していると感じるあの繋がった感覚、をあくまで考察レベルで書きます。
要素としては3つあるかなと。
・何かを常にうまくしないといけない(welldoing)な現代との対比、何も判断せずありのまま(wellbeing)な時間の共有
・元々、共感力が高い人が参加していて、マインドフルネス瞑想後の共感が上がっている
・あくまでリアルの繋がりの補助、延長。リアルの会話で使う聴覚と視覚の拡張
・何かを常にうまくしないといけない(welldoing)な現代との対比、何も判断せずありのまま(wellbeing)な時間の共有
僕らはうまくやらないといけないと教えられてきた。いい成績をとり、世間的にいい仕事をやって、うまく世を渡れと、みなさんも教わってきたと思います。実際にうまくやった方がいい生活ができる原則があるのは間違いなくて。
ただ、ずっと「うまくやる」って流石に辛くなるので、たまには「ありのまま」でやっていきましょうと手助けしてくれる方法の1つがマインドフルネスです。
例えば、PCをつけっぱなしにしてると処理が重たくなります。PCは脳を真似したものでもあるので、仕組みは似ていて、人間の脳もずっと「うまくやる」状態を、仕事中、同時並行や不安なんかで負荷をかけすぎている状態です。それをデフォルトモードネットワーク(DMN)が働いているといい、DMNはストレスを生んでいるという研究があります。
そのDMNを軽減するのがマインドフルネス瞑想という研究があって、ストレスが軽減するということでアカデミアでも有名になりました。
そんなWelldoingな日常から、マインドフルによってストレスから解放され、Wellbeingな状態になれることが大枠としてあると思います。それが場所選ばずに参加できる敷居が下がったのがZoomかなと。
さらに、ストレス軽減以外にも、その以上に様々な効果が出ています。
例えば、スイス科学誌「Frontiers in Psychology」にも載った2018年の広島大学の杉浦さんの研究(*1)で、マインドフルネス度が高い人は、年収にかかわらずWellbeing(幸福)であるという事実もあります。
一般に収入の高い人の方が、幸福感が高い傾向にあります。しかし「マインドフルネス」という心理的な傾向の高い人は、収入の多い少ないに関わらず、高い幸福感を感じていることを大規模な調査によって解明しました。
ここで何が言いたいかと言うと、マインドフルネスを実践すると、一般的なwelldoing(うまくやる)状態に囚われることなく、Wellbeing(ありのままに幸福)な状態になれるのかなと。
さらに、リモートで場所や時間の制約が外れ、瞑想の時間が増えたり、頻繁に顔を合わせることができるようになり、かつその繋がりを感じる豊かな時間を共有できている感覚は改めてすごいです。まだ研究がないだけで効果は確実にあると思います。脳波とか測ってみたいですね。
個人的な実感で恐縮ですが、実際にそんなwellbeingな状態を感じて、その裏には、現代と比較して見て人と違う感覚に浸っていた過去の自分がいたなあと振り返ると思ったりしますが、
少し瞑想が進んで、優越感というエゴを超えてくると、一緒に瞑想している時間を作ってくれた人たちに自然と感謝や思いやりを送っている自分がいることに気づいてきました。
・元々、共感力が高い人が参加していて、マインドフルネス瞑想後の共感が上がっている
客観的な視点も視点も必要ですね。もちろん、マインドフルネスに積極的に参加している人の特徴として、皆が優しい、同じ思いを共有しているという心理的安全性的な条件もあると思います。研究で言うとサンプルが偏っていると言いますが。
実際に、生まれ持ったパーソナリティ(性格)は遺伝で50%ほど決まっているようです。(*2)
生き別れた一卵性の双子を対象に、性格要素のBig5と遺伝の関係を調べたら、
開放性=45%・誠実性=38%・外向性=49%・調和性=35%・神経症傾向=41%が遺伝していたといいます。
生まれた時から持っている、マインドフルネスの性格的な性質も調べた上で、性格ごとの介入の効果も調べてみたいです。
・あくまでリアルの繋がりの補助、延長。リアルの会話で使う聴覚と視覚の拡張
リアルで会話する時、私たちは基本、五感のうち、目と耳で会話をしている。Zoomは映像と音声と、よりラグの少ない通信スピードによって、リアルに近い体験に近づけたプロダクトである。
一方で、やっぱり、リアルで会った人には親近感というか、情が湧く。
でも、Zoomでは情がわかない経験はないだろうか。人間は五感だけでは測れないほど複雑なので、心臓の波長とかで気分を共有しているという研究もある。まだまだ映像と音声と若干触覚(スマホ)に特化したPCやスマホだけではリアルには程遠い。
逆にいうと、コンピューターは効率化に向いているんだろうと思う。目と耳で得られる情報は大きく、綺麗なグラフィックや、聞き流すポットキャストに向いているかもしれない。
そんな効率化が向いているコンピュータの性質上で、その機械的な性質を超えて、繋がりを感じるマインドフルネスの効果に私は可能性を感じてます。
コンピュータの限界を超えるのかなと思ったり。特段、何か実現手段があるかと言えば、確信がないので、今実験しながら作っております。
どんな技術があるんでしょうね
心臓から電磁波出ているそうなので、その電磁波を送れて、波長を合わせるデバイスとか?
参考:https://community.exawizards.com/aishinbun/20181129/
脳に音波当てて、瞑想と同じ状態を10秒くらいで再現するとか?
参考:https://lovetech-media.com/news/culture/c20200121aishinbun/
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・デジタル上で感じる繋がりの可能性
繋がり、共感のテクノロジーとして真っ先に上げられるのはSNSだろう。
SNSで繋がる喜びはある一方、ビジネスなので、広告を売るための設計になっていて、いいねなど拡散など機能は承認欲求を煽る設計により、仲間外れや他人との比較による自己否定感という弊害も生まれている。
Netflixの監視資本主義が言語化、可視化してくれて、おお!ってなりましたのでみてみてください。
その話は長くなるので、また別の機会に。具体的な手段まで落としていきたいです。アイディア大募集です。
広告ではなく、共感やWellbeingを促す設計にできたらいいよね。というのが、Positive Computingという分野もあり、Wellbeingのための研究も盛んになっている。
ここからは理想論で、個人の見解。実現できるかは置いておいて。。。
自分の利益、自分のために、エゴイズムで回っている世界に、疑問を呈するには。
民主的に、世界中の多くの人が座る、マインドフルネスの日とかあってもいいのかもしれないと思って、世界的に座禅会とかやりたいですね。アメリカのプログラムを受けた時、皆、言語は違えどもつながっている感覚が生まれたこともあり。
We are the worldやLive aidのように、アーティストがやってもいいかもしれない。
そこで、皆で座り、皆であの繋がりを感じてもらいたい。1回でも効果を感じてみて、マインドフルネスの効果を知ってほしい。1日10分だけでいいので。