優れた起業家が用いる意思決定の理論 "エフェクチュエーション"
最初に、この記事は以下の記事の要約になります。自分のメモまでに。
起業家の中でも特に連続して何度も新しい事業を立ち上げている優れた起業家には共通の思考プロセスがあり、それを抽出したものを「エフェクチュエーション」という。
この理論がすごいところは、いままで未明だった、起業家精神が学習可能だとわかったところです。
4つの原則と1つの世界観
エフェクチュエーションには法則がある。
原則1. 新しい方法を発見するのではなく、手持ちの手段で何か新しいものをつくる
今時分が持っている既存の資源をもとに動くのがエフェクチュエーションの考え方。自分の趣味も資源として利用し、小さなことでも手段の1つとして行動する事が大事。
原則2. どこまで損失を許容する気があるか、あらかじめコミットする
優れた起業家は、コストは最小限に抑え、仮に失敗しても致命傷を負わない程度にとどめるように動く。
原則3. コミットする意思を持つすべての関与者と交渉していく
キルトのように、周囲を取り巻く様々な関係者と協力しながらパートナーシップをつくり上げていく。たとえ競合でも優れた起業家はパートナーとみなして、関与する人たちをパートナーとして掛け合わせて、広げていく。
原則4. 悪いレモンが手に入ったらレモネードにする
優れた起業家は失敗も発想の転換で新しいアイディアにすることがある。
世界観 日々の変化対応を心がける
4つの原則の前提としてあるのが、飛行機のパイロットです。
パイロットのように、常に数値を確認し、状況に応じて臨機応変に迅速に対応するが重要になる。そして、未来は予測するものではなく、当人の戦略によって構築されると考えることを意味しています。
エフェクチュエーションを身につけるためには
自分が持っている“資源”の棚卸しから始める
①「自分が誰であるのか?~who they are~」特質、能力、属性
②「何を知っているのか?~who they know~」教育、専門性、経験
③「誰を知っているのか?~whom they know~」社会的ネットワーク
このように、
資源の棚卸しをする→まず行動する→周囲の人間など他者とつながり、相互作用で新しいものを作り出す
というエフェクチュエーション的なプロセスを踏んでいくことができる。
これを元に行動すると、わらしべ長者のように、自分にとっては何の価値もない次元もたまたまのタイミングで相手によっては必要なものとなる。優れた起業家はこれを意識して人間関係も構築していきます。