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夢の中で働いている

65歳の誕生日から1か月が過ぎようとしている。
完全リタイアしてからも2年以上経つのに、僕は今でも時々働いている夢を見る。

夢と言うのは、色々な記憶が混ざり合っているので、夢の中に出てくる職場と同僚が全く過去の現実と一致しない妙な空間の夢を見る。

だけど、この手の夢の多くは、心地の良い夢ではない。

それだけ、仕事のプレッシャーが大きかったと言うことだし、一生懸命働いてきたけど、嫌な思い出、体験が多かったと言うことでもあると思う。

そのプレッシャーから解放された今は、のんびりとした生活が続いているのに、過去の厳しかった経験を夢で再現してうなされる様に目覚め、「ああ、夢だったんだ」と肩をなでおろすことが度々ある。

嫌なことが多かったのに、まだ働くことに未練があるんだろうか?
又は、僕の同級生で、まだ働いている人がいることを思い、完全リタイアした自分が、まだ後ろめたいんだろうか。

人間の深層心理と言うものは、自分のことでも分からないものだ。
これからの老後の不安も原因だろうか。
割と好き勝手に生きているし、老後の貯えも多くはないけどそれなりに準備しているのに、人間の欲と言うものは計り知れないものだ。

1億円、10億円貯えがあれば、こんな夢は見ないのだろうか?

僕は今までの自分の人生を後悔してはいない。
仕事はきついことが多く、大変だったけど、それを引いても余りあるほど、楽しく充実した人生だったと思っている。

これからも、分相応に楽しんで老後を送ることは可能だと思っているのに、僕の心の奥底にある本心は何なんだろうか?
分かっている気もするけど、それに気づきたくない自分がいる。

いやいや、そんなこと考えないで、前向きに楽しく余生を過ごそう。

色々考える時間が余りあるほどあると言うのも考え物だ。
いやいや、これは贅沢な悩みだな。

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