【浄土真宗の言葉】#69 還相の回向といふは、すなはちこれ利他教化地の益なり
還相の回向といふは、すなはちこれ利他教化地の益なり
【解説】
今回は「還相回向とは、自在に衆生を導き救える地位を恵まれることである」という内容です。
文中に「教化地」という言葉が出てきます。
これは菩薩の高い段階のことで、衆生を自在に教化し救える地位のことです。
教化といえば、『教行信証』に引用された『浄土論註』の
「還相とは、かの土に生じをはりて、奢摩他・毘婆舎那・方便力成就することを得て、生死の稠林に回入して、一切衆生を教化して、ともに仏道に向かへしむるなり」
という文章があります。
還相とはすべての衆生を教化して、ともに仏道に向かわせることだというのです。
まだ迷っている他の衆生に働きかけ導くわけですね。
そしてこの還相回向が何のためにあるのかといえば、『教行信証』では
「もしは往、もしは還、みな衆生を抜いて生死海を度せんがためなり」
という文章が続きます。
往相回向も還相回向も、衆生を六道輪廻の苦界から救い出すためである、と。
言い換えれば、阿弥陀仏の本願が建てられた目的は、すべての衆生を輪廻の苦界から救い尽くすためだということです。
原文
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還相 WikiArc
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論註 浄土論註 WikiArc
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【今回の読み仮名】
還相‐げんそう
回向‐えこう
利他教化地の益‐りたきょうけじのやく
還相回向‐げんそうえこう
衆生‐しゅじょう
教化地‐きょうけじ
菩薩‐ぼさつ
教化‐きょうけ
教行信証‐きょうぎょうしんしょう
浄土論註‐じょうどろんちゅう
かの土‐かのど
奢摩他‐しゃまた
毘婆舎那‐びばしゃな
方便力‐ほうべんりき
成就‐じょうじゅ
生死の稠林‐しょうじのちゅうりん
回入‐えにゅう
仏道‐ぶつどう
生死海‐しょうじかい
往相回向‐おうそうえこう
六道輪廻‐ろくどうりんね
阿弥陀仏の本願‐あみだぶつのほんがん
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