真宗宗歌について

私が浄土真宗を調べてきて、これは素晴らしいと感じたものがいくつかある。その中の1つが『真宗宗歌』だ。
 
「ふかきみのりにあいまつる~」という歌を聴いたことがある人もいるだろう。
 
その歌詞が、聞法者の有り様をよく描写しているように思う。
 
先に内容を説明すると、
 
「1.まず教えに出あう → 2.獲信 → 3.教えを伝える」
 
となっている。
 
実際の歌詞は以下である。
 
よろしければ、じっくり味わってみてほしい。
 


 
 
『真宗宗歌』
 
1.
ふかきみ法(のり)に あいまつる
身の幸(さち)なにに たとうべき
ひたすら道を ききひらき
まことのみ旨(むね) いただかん
 
2.
とわの闇より すくわれし
身の幸(さち)なにに くらぶべき
六字のみ名を となえつつ
世の生業(なりわい)に いそしまん
 
3.
海の内外(うちと)の へだてなく
み仏(おや)の徳の とうとさを
わがはらからに 伝えつつ
浄土(みくに)の旅を ともにせん
 
 


 
 
教えに出あって終わりではなくて、そこから聞き開く必要性も表現してある。
 
そして救いを獲得させていただいたら、もういつ死んでも大丈夫なので、お念仏をとなえつつ世のなりわいにいそしむ。
 
そしてお浄土を楽しみにしつつ、阿弥陀仏の本願の尊さを伝える。
 
真宗の教えを表現した歌詞としては、とても完成度が高いと感じる。
 
歌詞は公募で、真宗大谷派の僧侶・土呂基氏の作品をもとに完成されたという。
 
こちらのサイトでMP3音声も聞けるが、音楽的な印象としてはキリスト教の讃美歌によく似ている。
 
作曲担当の島崎赤太郎氏がクリスチャンだったからだろうか。
 
https://www.ryukoku.ac.jp/about/outline/songs/shinshu.html
 
 
南無阿弥陀仏

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