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商店街放浪記-九州編#12 人吉市と復興商店街

-商店街放浪記とは-

2022年4月から、全国各地の商店街を巡るべく旅をしながらさまざまな地域を訪れました。旅中はその都度SNSで発信していたのですが、Noteでも記録として残していきたいと思い、当時を振り返りながら放浪記を記していこうと考えました。

「商店街を巡るために旅をする」
そんな少し不思議な旅の一幕をお楽しみください。

旅する商店街マニアの商店街放浪記

前回のエピソードはこちら


熊本市から人吉市へ

熊本市中心市街地の商店街を巡った後は、およそ80kmの距離がある人吉市へ向かいました。

人吉市は熊本県南部に位置し、「球磨(くま)の小京都」と呼ばれるほど風情ある町並みと豊かな自然に恵まれた地域です。この地を流れる球磨川は、日本三大急流の一つとして知られ、川下りやラフティングの名所として全国から観光客が訪れます。また、人吉温泉は豊富な湯量と多様な泉質で、多くの人々に愛されています。

市内には、国宝に指定されている青井阿蘇神社や、江戸時代から続く武家屋敷など、歴史的な建造物が点在しています。さらに、伝統工芸である「人吉焼」や郷土料理の「鮎の塩焼き」など、地元ならではの文化と味覚も魅力です。

2020年の豪雨災害では大きな被害を受けましたが、復興に向けた取り組みが続けられており、地域全体で活気を取り戻しつつあります。自然、文化、歴史が調和した人吉市は、訪れる人に心安らぐひとときを提供してくれるでしょう。

ChatGPTによる出力

このエリアの商店街を巡った理由は、2020年に発生した熊本豪雨とも呼ばれている「令和2年7月豪雨」の復興のシンボルとなっている”仮設商店街”に実際に行ってみたいと思ったからです。

球磨川流域の多くの雨量観測所では、活発な梅雨前線が停滞した7月3日から4日のわずか2日間で7月の平均雨量1ヶ月分に相当する猛烈な雨量を観測しました。球磨川本川と複数の支川では、計画高水位や氾濫危険水位を超過しました。

球磨川水害伝承記より引用

人吉市に向かう道中には、水害によって廃線となった路線が今でも残されており、水害の被害の壮絶さを物語っていました。

みんなで取り戻す 生き生き笑顔のさかもと
-さかもと復興商店街-

最初に訪れた仮設商店街は、八代市坂本町にあるさかもと復興商店街です。

さかもと復興商店街は、2020年の豪雨災害で甚大な被害を受けた熊本県八代市坂本町の復興を象徴する施設です。地域の復興と活性化を目指して2021年に開設され、地元の産品や飲食を楽しめる店舗が集まっています。商店街では、被災前から愛されてきた地元の名産品や、地元の味を提供する飲食店が並び、訪れる人々に温かいもてなしを提供します。

坂本町の自然豊かな環境を背景に、商店街は地域住民と観光客が交流する場として機能しており、イベントや季節ごとの催しも行われています。復興のシンボルとして地域全体を元気づける存在となっており、災害を乗り越えた強さと、地元への誇りを感じることができる場所です。

ChatGPTによる出力

なお、さかもと復興商店街は球磨川沿いにあり、国の復旧工事でかさ上げの対象地区になっているため、来年3月に撤去される模様です。

人吉駅近くの復興拠点
-モゾカタウン-

次に訪れたのは、人吉駅近くにあるモゾカタウン くまりばです。

浸水でゼロからのリスタートをプレハブの小さな一角から始める・・・。

私たちは、この店舗から復興していきます。
小さく可愛い子供達が様々な試練を経て大人になるように、モゾカタウンの商店主達も水害の試練を乗り越え、2年後、元の商売に戻るため頑張る姿を、モゾカの名前に託しました。

「モゾカタウン」は、人吉駅から、ひとよし駅前の仮設商店街、MOZOCAステーション、まちなかを通って球磨川沿いのくまりばの仮設商店街へと、つながります。
ここには、商店が集まるだけの「商店街」ではなく、街がつながって「タウン」へ発展したいという気持ちも、盛り込まれています。

モゾカタウンの商店主達は、明日への復興を信じ、今日もモゾカタウンで懸命に働いています。
​モゾカタウンひとよし駅前・くまりばで、みなさまとの出会いを楽しみにお待ちしています。

Webサイトより引用

また、「モゾカタウンくまりば」は2023年2月末を持って営業終了しています。


飲食店の再起の出発点
-人吉復興コンテナマルシェ-

次に訪れたのは、人吉復興コンテナマルシェです。

緑の芝生の上で楽しく遊べる

コンテナマルシェは、7月豪雨水害で被災した飲食店が再起の出発点にする仮設店舗が集まった人吉の新たな名所。
​今までとは違った雰囲気のまちづくりの拠点となります。みなさま、お誘い合わせの上お立ち寄りください。

Webサイトより引用

コンテナマルシェの近くにある九日町商店街には、水害当時の状況がわかる写真の展示が行われていました。

いつの日かまた、人吉市へ

今回は復興商店街を見るために人吉市に訪れたので短時間での滞在でした。
人吉市はアニメ「夏目友人帳」の聖地であり、自然も豊かなのでいつの日かまた訪れたいと思いました。


次回は福岡の久留米市からスタートです。




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