ー和訳は英文の下にありますー
今日は午後、このプロジェクトで初めて集中力が切れてしまった。ロンドンにいる時、制作はやったりやらなかったりだし(仕事次第)、セット等の制作の仕事は長くても2週間で終わる単発が多いので、長期間一つのプロジェクトをやり続けることはあまり得意ではないです。なので自分にとって2ヶ月は長かった。
あんまり人に指示されて動くのが得意じゃないから、自分のペース(描く順番など)を自分で決めることができたことで、ここまで割とうまくいってたと思います。私の集中力の賞味期限は短くて、最初は指示を受け入れられるけど、慣れ始めると徐々に興味と飽きが来て、その内「使えない従業員」になってしまうのかも。でもこのプロジェクトは色々な側面と作業があるから、飽きることなく違うアプローチを試せて楽しかった。
今日のお昼はキムチ鍋でした。昔からキムチは大好き! 唐辛子、にんにく、酸味、好きなものが全部入ってる! 歯ごたえもいいし、言うことなし! 初めてキムチを教えてくれたのはソフィアという韓国人の友達。今はドイツに住んでいてありさとも仲の良いアーティスト。
振り返ったら土曜日のことを書くのを忘れてた。土曜日は味噌作りのワークショップでした。何週間か前に味噌の作り方を尋ねたら、カナさんが「簡単だよ」と言ってた。出来上がるまで一年も待つのが簡単だとは、思えないけど…
材料の準備を全部カナさんがしてくれて、麹、塩、大豆を混ぜてコネコネ。良い塩と麹さえあれば、大豆以外にも色々なもので味噌が作れるような気がした。カビないようにしっかり空気を出して、美味しく発酵しますように。これからまだベトナムとかを旅をするので、私の分は流山に置いて行って、来年あたりに戻って来れたら試食したいな。
数日前に通訳をしてくれた男性がまた今日も来てくれました。前にお会いした時にいただいた名刺の裏には、400年ほど前から続く彼の家族の醤油製造所の素敵な絵が描かれていました。有名な源氏物語の絵巻物のようなイメージで、雲の切れ間から覗く建物を、壁画の冬のところに描きたいと思っていたので、ちょうどいいインスビレーションでした。今日は彼の家族が所有する古美術のコレクションから数点持ってきてくれました。大きな掛け軸を丁寧に巻いて入れてあった木箱が素敵で、いつか私の作品を入れる用にガエタンに作ってもらたいなと思い、写真も撮りました。この収納の仕方は機能的で作品が傷つきにくいし、フレームに入れておくよりもかさばらない。ガエタンの超絶技巧で是非作ってもらいたい。ついでに飾り彫りもしてもらったりして。まあ、ささやかな提案としてね…ささやかに、さりげなく…
着物の柄が描かれた本も見せてもらい、完全に魅了されました。色は自信と繊細さがあり、線も美しすぎて涙が出そうだった。昨日、壁に描いた着物の女性も、もっとあれやこれや変えたくなってくる。細部まで美しい着物を見て、まだまだこの国の巨匠たちに学びたいことがあると思いました。