[シュート劇的上達]バスケ素人にシュートを教わったらシュートが上手くなった話
こんにちは。
タロウです。
昨シーズンのプレミア終了後から個人的に山中浩敬さん(以下山さん)にパーソナルトレーニング指導をしてもらっています。通称山トレです。
山さんはSC(ストレングス&コンディショニング)としてBリーグチームに在籍した経験もあり、スポーツパフォーマンス分析士としてスポーツ動作分析のプロでもあります。
トレーニングをお願いした理由は、自分で自分の動きを見ることにどうしても限界を感じたからです。また、専門家からトレーニングを受けることで自分では届かない領域の学びも得られると考えました。現在も山さんには主に身体の使い方を中心に見てもらっています。
山さんにトレーニングを見てもらうにあたって、一番初めのトレーニングでバスケ中の様々な動作を分析してもらいました。その中で1番最初に指摘されたのがシュートです。
そこから僕のシュートを改善してきたわけなんですが...
実は山さん、バスケ経験ゼロです。
どうやってそんな人からシュートを教わったの?と皆さん思うでしょう。
その気持ち、分かります。笑
実は山さんからは物理的な観点から効率的なスポーツ動作かどうかを軸としてシュート指導してもらいました。
その結果、先日の日本選手権では試合数こそ少ないものの2pt(5人制でいう3pt)成功率が40%を超えることができました。
今回は山トレを通して僕がどのようにしてシュート動作を改善してきたかについて簡単に紹介して行きたいと思います。
君のシュートは”えいっ、えいっ、おー”
僕のシュート動作を分析してもらった時にまず初めに指摘されたのは
『シュートを構えた時に右の腹が潰れ、右肩が大きく下がる』(右利き)
ということです。
運動会で小学生が”えいっ、えいっ、おー”ってやる時みたいだと言われました。(絶対大げさ笑)
これにより、リリースに近づくにつれ左斜め上への力が生まれ、シュートが若干左にズレやすい状態になっていました。(言われるまで気づかなかった)セットシュートではわずかでもそれが試合中となれば致命的です。ミートからのシュート、プルアップに関しては左ズレが特に顕著でした。
これは単純だけに腹や肩にアプローチするだけでは治りません。腹や肩はもちろん股関節、膝、背中などそれ以外のところへのアプローチが大切です。
緩めるべきところを緩め、力を入れるべきところに力をいれるようにトレーニングしたところ、少しずつですが両肩の高さが揃い、シュートのブレが少なくなってきました。
ボールに身体が負けている
元々2pt(5人制でいうところの3pt)は余裕で届いていましたが、筋力の割にシュートレンジは狭かったと思います。基本的に3ptラインからしかシュートを打てませんでした。少しラインから離れるとそれまでと同じように打つことができなかったのです。
なんでこれだけ筋力あるのにシュート飛ばないんだろうなと思っていた時に山さんから言われた一言が『ボールに身体が負けている』です。
どういうことかと言いますと、シュート動作時に体幹部が後ろに押し出されていたんです。
ボールを前に飛ばす時、物理学的にはボールに力を伝えた分と同じ力が反作用として自分に返ってきます。その反作用によってリリース中に空中で身体が後ろに押し出されていたのです。
”壁にボールを当ててボールを跳ね返したいのに、ボールを当てた瞬間に壁が後ろに動いてしまうことで上手く跳ね返ってこない”というイメージに近いです。
この時、壁を安定させておかないとボールはうまく跳ね返ってくれないですよね。
僕もシュートの時にこのイメージを作る必要がありました。
この時大切にしたのは背中への意識と足のスタンスへのアプローチです。特にスタンスへのアプローチをしていく中でなぜシュートが入る選手はあのスタンスで構えているのかというのが論理的に分かってきました。
結果的にこれらのトレーニングによって、より楽にシュートを打てるようになり、シュートエリアを広げることにも成功しました。
最後に
はじめに書きましたがバスケットボールに関して山さんは素人です。しかし、変な先入観がない分、純粋に動作を分析することができます。
”バスケットボールのシュート”としてではなく、”ボールをまっすぐ飛ばしてゴールに入れるという動作”として見ることができるのです。
山トレのおかげで僕はシュートが上手くなったと実感しています。(まだまだではありますが)
これまでよりもブレが少なくなったことでたとえ数本外しても決まるまで自信を持って打てるようになりました。また、今では多少距離があっても躊躇いなく打つことができます。
スポーツで行き詰まっている方、どんな分野でも専門家に相談してみると思いがけない気づきがあるかもしれませんよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
簡単な説明となってしまいましたが、皆さんの参考になることができれば嬉しいです。
ではまた次回!
(面白いと思っていただけた方、スキを押していただけると嬉しいです🙇♂️)