3x3トークVol.4 ミドルシュートって必要?
こんにちは。
タロウです。
今回は3x3トークということで3x3について少しだけマニアックに、かつ分かりやすくを心がけて書いていきたいと思います。
以前、3x3でノックアウト勝利をするには各ポゼッションにおいて期待値0.7のシュートで終わる必要があると書いていきました。↓↓↓
3x3において良いシュートの判断基準のひとつとして期待値が0.7以上であることが挙げられます。
つまり、1ptシュートを放つ場合には確率70%以上を目指す必要があるのです。
確率70%以上のシュートですぐに思いつくのはレイアップやゴール下くらいでしょうか?この2つであればノーマークならほぼ100%、軽いチェックを受けるくらいであれば70%を超えることができるでしょう。
では、ミドルシュートについてはどうでしょうか?
確率70%以上...
とても現実的ではありません。バスケをやったことがある方なら分かると思いますが試合中にミドルシュートを70%で決めるのはかなりハードルが高いです。
つまり、基本的に3x3においてミドルシュートは良いシュートではありません。積極的にどんどん打つべきシュートではないのです。
しかし、そんな3x3においてもひとつだけミドルシュートがgood shotになるシュチュエーションがあります。
今回はその場面について考えていきたいと思います。
DF目線で考えてみる
ここで一度DFの立場になってみましょう。
このとき、相手に期待値0.7のシュートは打たれたくありません。
まずは2ptについて。
2ptに至っては確率35%(期待値0.7)以下に抑えなくてはいけません。フリーのシュートは絶対に防ぎたいところです。また、良いシューターであれば多少のチェックであれば確率35%は軽く超えてきます。シュートを打たれるくらいならばなるべくドライブさせるように仕向けたいです。
1ptシュートであればレイアップ、ゴール下をまず防ぎたいところです。また、良いポジションに入れてしまうと多少のチェックではあまり効かないので、そもそもペイントエリア(フリースローレーンの長方形の中)に相手を入れないように仕向けたいです。
これらをまとめると、”2ptを打たせたくなくて、かつペイントエリアに入れたくない”と言うことになります。つまり、DF側からするとミドルシュートは防ぐべき優先順位が低いというわけです。
バスケットボールにおいてDFというのは全てを守ることができません。良いDFであれば必ず捨て所が存在します。その捨て所こそ3x3においてはミドルシュートなのです。(フリーで打たせて良いというわけではなく、最終的に打たせるならタフなミドルシュート)
言い方を変えればDFにとってミドルシュートは打って欲しいシュートなのです。
打たされてはいけない
話をOF側に戻しましょう。
先ほどの話をOF側に適用すると、OFは最終的にミドルシュートを打たされる確率が高いということになります。(2ptとゴール下を狙った結果として)
このシュートを確率70%以上で決めていくのは難しいでしょう。
しかし、考え方を変えれば少しだけ確率を上げることはできます。
"打たされる"のではなく"打ちに行く"のです。
"打たされる"という受け身の状態ではシュート確率というのはどうしても上がってきません。自信を持って思い切り打ち切ることができませんので。
では、"打ちに行く"のはどうでしょう?これなら主体的にシュートを打つことができるので、少しではありますが確率は上がるでしょう。より70%に近づけることができます。ただし、相手が捨ててきていると理解した上で"打ちに行く"ことが重要です。
あくまでも最初の狙いは2ptとゴール下です。ミドルシュートを打つならばそれら当初の狙いがダメで期待値0.7のシュートが作れない時、その時の最善のシュートとして打つべきなのです。
3x3においてミドルシュートは、ここまで考えて打って初めてgood shotとなります。
最後に
今回の結論からすると3x3においてミドルシュートは必要ということになります。
3x3の選手は一見疎かにしまいがちですがミドルシュートも練習していきましょう!ただし、シュート練習をする際はメニューの組み立てに少し工夫が必要なのでそれについてはまた今度と言うことで。笑
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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では、また次回!
📸by @daru5414