不滅のあなたへ 大今良時 最近、存在と意味を考えさせられる物語を好き好んで読んでる気がする。 教団Xによると、人類が生きる目的は物語を知ること(だいぶざっくりだが)に集約されるらしい。本当かどうか実験中だけど、素晴らしい人生が用意されているだろうか。 あなたはどうだろうか? 大今良時は素晴らしい。 聲の形を読んで、可愛いけど残酷で可笑しい、本棚にずっとあって欲しいような話だった。この話は現代のボーイミーツガールだったが、不滅のあなたへ は古代から現代まで渡る壮大なスケール
ムシヌユン 都留 泰作 最終的にはセックスは情報交換ということで。 ぞんじょそこらのコミュ障なんて目じゃない程、折り紙付きの人格破綻者上原くん(通称パンツ)は昆虫博士になりたかったんだけど無理で、 院浪5年目ついに、金も情熱も尽き、夢破れた東京から故郷のヨナセ島(与那国島みたいなもん)に帰るのである。 作者は絶対リア充コミュ強(大勢での会話に参加できるタイプの人)だと思った。そういうセンサーにはなぜか自信があるのだ。 作中でのパンツ(上原くん)と、沖縄風土の明るい土方達、
職場の先輩(62)が会社にスマホを忘れてしまい大変だったという話を聞いていた。 その時に思った話なんだけど、 その先輩はちょうどその日、弟(61)と駅で待ち合わせて、飲みに行く待ち合わせがあったらしい。 遅れ気味だったこともあり、小急ぎで会社から出て駅までの帰り道、偶然職場の同僚(42)モトハシと出会う。 何故か会話がはずみ、いつもは電車に乗ったらすぐに見ているスマホの存在を忘れ、会社から二駅の天満駅まで、話し込んで別れた。 いざ駅についた途端、スマホを会社のロッカーに置き
中学生の時、初めて買ったジャンプにヒソカ対カストロ戦が載ってて、荒い下書きのまま掲載された話が心のどっかにひっかかって、答えを探してるうちに見事にハマったのである。 確かその話の表紙はミュシャみたいなヒソカの死神の扉絵で、内容といえばヒソカが自分の腕をさけるチーズみたいに食ってたと思う。 中2の僕はヒソカのトランプみたいに心に刺さって、オリジナルの念能力とかコソッと友達に披露してしまい、 ハタチの時の同窓会でイジられたとき、動揺しまくって思わず爆弾か拳銃が欲しくなった。 お
どんな高尚な言葉で、社会情勢とか芸術に対しての感性を披露してみても、僕は陳腐だった。 紛れもない過去から紡いできた自分が晒された今、僕は言葉の信用を失って、現状を美談にしようとする思いさえも自分の中で言い訳として白日の下に暴かれてしまいました。 本心と向き合って口を開けば君ともっと会話できる気がするのに、僕の心はうまく整理できず、 ささくれだった苛立ちが、その場しのぎに口から転がって、君の優しい瞳を傷付けてしまいます。 もう一歩、覚悟を固めてもう一歩進んで、 欲しいもの
アメリカンスピリットの8ミリはうますぎる。 だから私は禁煙するために6ミリを吸っていたのに。 たまに確認するが、 やはりうまい。
五年間アメリカンスピリットを吸ってきた。 職場のみで一日10本くらい。 煙草が2021年10月から値上げしたので、いっそのこと禁煙してみようと思った私の体験記である。 10月に入ってから最後の一箱を吸い切ってスタート。まず、煙草を吸いたいと強く思う衝動の体験から。 度々感じたのは味や匂いの執着でなく、体験の再現を求めた衝動があった。きっかけはいつも煙草を吸っていた時間が近づいた時、車の運転時、食後、仕事が終わった瞬間だった。 衝動はものすごく短時間に感じた。1分ない