洋服の青山が既存事業を変革しようとしているらしい
皆さん、こんにちは。りゅうです。普段はブログで書いているので、note投稿は初めて。今日は、洋服の青山がリクルートスーツの文化を変えようとしているという話を聞いて、嬉しくなって初投稿することにしました。就活生目線や人事目線の投稿はチラホラみられたので、私は新規事業とかイノベーションという視点で書いていこうと思います。
1.既存事業を変革するのが最も難しい
この取り組みをスタート時の第一印象は「スーツを売っている会社がリクルートスーツの自由化に向けて取り組んでいるのってすばらしい」でした。釈迦に説法ですが、どんな企業も既存事業を変革するのが最も難しいと言われています。それは、過去の自分たちの活動を否定することに成りかねないから。変革を怠ってきたガラケー、コンデジ、レンタルビデオ等の事業者は、世の中から消えていきました。今のような変化の激しい時代で、現状維持は死を意味します。私自身もONE JAPANの大企業挑戦者支援プログラムCHANGE by ONE JAPANや企業内新規事業を進めていく中で、大企業の既存事業変革の難しさを嫌というほど感じてきました。グローバルでみてもこういう取り組みは難しすぎて、「イノベーションのジレンマ」っていう書籍にもなってますよね。
そういう意味で、アップル社は凄いですよね。2005年当時、iPodは世界を席巻していて世界シェアが7割程あったらしいです。そのiPodのシェアを潰してまでiPhoneで攻めにいった。今となってはiPhoneのシェアが凄いので、スマホが流行ってるのが当たり前の様に感じちゃいますけど、当時自社事業を変革する決断をできたアップル社は、改めて凄いと思います。彼らは自社を変革して、時価総額を200倍以上にしました。
青山商事にとってリクルートスーツは、アップルのiPodの様な存在。
それを変革して、新たな文化を作ろうとする挑戦的な姿勢がマジで素晴らしいと思います。私はこういう企業を応援したいと思うし、青山商事にとってのiPhoneの様な存在が何になるのか、次のアクションも非常に楽しみにしています。
2.変化の大きな時代こそイノベーションが起こる
変化の大きな時代こそ大きなイノベーションが起こると言われていますよね。IT革命があったから、グーグルやアマゾンの様なビッグテックカンパニーが生まれてきましたし、東日本大震災があったからTwitterの様なリアルタイム実況サービスが日本で流行ってきました。
2020年からコロナが流行り、人々のライフスタイルは大きく変わってしまいました。出社・出張する機会が一気に減り、テレワークやワーケーションが当たり前になり、関連のサービスがグングン伸びていきました。私の様に新規事業開発や事業企画に関する業務をする人たちは、ビジネススーツを着る機会は殆どなくなったはずです。当然の様に就活生もオンライン中心になり、リクルートスーツを着る機会は圧倒的に減ってきたはずです。
そもそもリクルートスーツって必要なんでしょうか?
私は入社式を終えてから、リクルートスーツを1回も着たことがありません。営業時代は、紺や黒のビジネススーツを着ていました。リクルートスーツは入社4年目くらいの時にメルカリで売ってしまいました。これからの時代は、サステナブルなビジネスウェアが求められていくはずです。少なくとも私は「就活の時だけではなく、長く使えるウェア」が欲しいです。これからは長く利用価値があるものが求められていくと思います。アパレル市場はそもそも国内流通量が35億枚もあるそうです。35億枚ですよ?人口1.2億人しかいないのに、どんだけ服流通させてるんだという感じですよね。
3.そろそろ個性を殺す文化は辞めにしよう
十数年前になりますが、私の就活時代はリクルートスーツは当たり前、定型化された面接対策が当たり前でした。定型化されているからこそ、中身のみに集中できるというメリットはありましたが、個性を殺した服装で面接を受けなければならないというストレスも感じていました。
「現在は流石に変わってきているだろう」と思っていましたが、色んな就活生や企業人事と話していると、一部では就活生には個性を殺す服装を強いる企業が存在するみたいですね。「服装自由」と言いながら、実際はそうじゃないこともあるらしいです。これって、トラップじゃないですか。
企業内では「イノベーション(新結合)」や「ダイバーシティ(多様性)」が求められているのに、矛盾していますよね。これからは、就活生も流石にそういう企業文化のところを選択はしないと思いますし、企業もどんどんと変革していかねばならない状況なんだと思います。
青山商事さんのシン・シゴト服ラボが起点になって、個性を殺す文化がなくなり、それぞれが自分らしさを発揮できるようになるようにしていきたいですね。私自身もこの取り組み参画するものの一人として、自分らしさを打ち出せる文化醸成に向けて取り組んでいきます。