「思わず号泣…」2度目の解剖実習に起きたドラマ
タイはチェンマイ大学にて行われた
人体解剖実習に参加してきました。
解剖実習っていうのは
ご遺体を「見て」「触って」
人体の「構造」を学ぶ場です。
で、僕が参加した解剖実習は
運動指導者や治療家向けに
特化して作られたもので
構造を学んで終わりではなく
・問題提起
・仮説検証
・現場活用
のステップで知識を知恵に変換し
「お客様の健康にどう活かすか?」
までを徹底的に考え尽くす場です。
解剖実習の2ヶ月前
申込が確定した9月から
問題提起が始まり
1ヶ月前から始まる
4回の事前学習と
都度行われるチームMTGで
仮説をブラッシュアップし
そして、2日間の解剖実習にて
仮説を検証して、その翌日に
現場での活かし方まで
実習の総括をプレゼンする。
たくさんのお金と時間をかけて
全国から参加した20名に加えて
講師やメンターなど運営陣も含めると
約30名がマジになる解剖実習なので
アツくないわけがない。
最高に熱狂してきました。
実は、去年も参加していて
その時の詳細は別の投稿や記事に
書いてるので読んでもらえると
嬉しいんですけど
去年はとにかく
自分の現在地を知って
絶望したんですよね。
当時の感情
で、あれから1年経った今回
どうだったかというと
「見える景色が全く違う」
実習で見て触っているものが
どんな「骨・筋・神経」なのか
その英語も、本との違いも
めちゃ頭に入ってくる。
わざわざ海外にまで学びに来た
レベルの高い参加者やメンターと
全然、議論ができていたし
役に立てる場面すらあった。
なにより、学んだ事を活かす現場
僕を待っているお客様 がいる。
こんな嬉しい事はありません。
僕が住んでいる高知の山奥は
全国的にも圧倒的に少子高齢化が進む
日本の未来、過疎地の最先端です。
なので、高齢者に多い不良姿勢
胸椎過後弯(猫背)が僕のテーマで
「脊柱起立筋のウソ」と題して
プレゼン発表をしたんですけど
せっかくならそれに加えて
僕だから言えることを
みんなに伝えたい!
ってことで
今、僕たちが活動している
日本や世界の人口動態・高齢化率や
このテーマを考える重要性を
伝えさせて頂きました。
もちろん臨むからには
絶対にMVPとってやるとか
思ってたんですけど
その気持ちが100%じゃないし
”無理だろう”って気持ちも
両方あったんですね。
結果どうだったかというと
チームMVPを頂きました。
去年の実習から
とにかく学ぼうと決めて
専門学校に入学して
いろんなセミナーを受講して
何度も東京や大阪に足を運んで
いろんな人から話しをきいて
でも、開催したイベントに
もう全然、誰もこなくて
やっぱこんな田舎じゃ無理だよなって
普通にバイトでもやろうかと思ったり
もう少し人口の多いところで
出店しようと色々と計画してみたり
県外までいって
業務委託として働いてみるものの
こんな性格なのでオーナーと衝突したり
せっかく来てくださったお客様に
あまり満足して頂けなかったり
店舗のオープン準備だったり
地域の人に迷惑をかける事もあったり
集客の試行錯誤だったり
その分、家族をほったらかしで
妻ともたまに口論になったり
子供にも寂しい思いをさせてたり
この1年間
本当にいろんな事があって。。。
プレゼン会場は1年前と
同じ会議室なんですけど
「悔しいなんて言葉を使うことすら許されない」
っていう去年の悔しかった時の臨場感と
でも、今それが報われるように
今目の前で嬉しいことが起こって
この1年の全部が
ぶんわぁぁって脳内で同時再生。
目と鼻のダムが崩壊。
プレゼン後に皆さんから
「いやぁ、確実にりゅうたがMVPだわ」
「リュータ君に一番引き込まれた。」
「あのプレゼンやばかったすよ」
と想定外の評価もたくさん頂き
去年の自分には
全く想像できなかった未来が
目の前にありました。
ちなみに今これ書きながら
また目から汗が……笑
それぞれが色んなストーリーをもって
この場に集まっていたし
本当に最高に熱い空間でした。
最後まで温かく
チームを前に進めてくれてた
リーダーのかっつー
この場を作り上げてくれたミナミさんと
BALのかじさん、たかちゃん
2人の教授と3人の通訳
(特にモモちゃん!)
そして、メンターの3人
僕のテーマに関心を持って頂きながら
前のめりに壁打ちをしてれた
オガちんさん
一番時間を使ってくれて
全体のために動き続けてくれた
ツネさん
常に背中をおしてくれて
いつも広い視点でアドバイスをくれて
一番可愛がってくれた
カイさん(+ユキさん)
知識だけじゃなくて
トレーナーとしてのあり方から
たくさんの学びを頂いた周さん
背部チームのみんな
高知から一緒に参加した二人
いつも一緒に学んでる&教えてくれてる
バルネクメンバー
去年、僕に悔しい!って
感じさせてくれた
第一回のみなさん
たくさんの方々に
感謝しかありません。
ありがとうございました。
で、帰国してから
実習終わるまで読まないと決めてた
キングダム最新刊にかぶりついたんですけど
『人の本質とはなんだと思う?』という
思想家・韓非子からの質問に
主人公の李信が
『"思いの火"と"命の火"』
と答えていて
ほんとそうだよなと。
ご献体になられた方々は
命の火は消えてるけれど
自分の身体を捧げて
思いの火を繋いでる。
自分は諸先輩方から
火を受け取りながら
お客さまや家族に
その火を繋げていきたい。
思わぬ形でキングダムの信に
総括してもらったのでした。
で、次どうするのか?
全く言語化できてないんですけど
なんか薄くイメージは想起されていて
実習に向けたこの2ヶ月で
一気にゴール更新されました。
今の自分だと到底
有り得ないんですけど
次はメンターとして
解剖実習に参加したいです。
健康スタジオ百歳製造所の
次の次の展開までイメージしながら
また進んでいきます。
では、また。