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12月2日ABCラジオ浦川泰幸の健康道場プラス 隆祥館書店店主 二村知子の今週の一冊は、国際ジャーナリストの堤未果さんが書かれた「堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法」です。
ショック・ドクトリンとは、カナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインが作った造語で、ショックは、私たちが衝撃を受ける事件、ドクトリンとは政策のことです。
この本によると、ショックで私たち国民が思考停止している間に、政府が都合のいい法律を素早く導入して、お友達企業が儲けるやり方。堤さんは日本人向けに「火事場泥棒」と説明しています。
日本も含めて世界中の政府が使ってきた方法。
コロナショックで政府は、マイナンバーカードを作ったら「給付金、振り込みが早くなりますよ」とか「早くしないとポイントもらえませんよ」とマイナンバーカードを宣伝して、
紙の保険証を廃止してマイナ保険証をゴリ押ししています。
でも本当は他の国では共通カードは問題だらけ。
特に私たちの医療情報を紐付けると危険なんです。この本を読めば誰でも簡単にその理由がわかります。
2024年をもって紙の保険証を廃止と言っていましたが、伸びました。
今の法律では、マイナンバーカードを作ることは、「個人の自由」強制ではない。
隆祥館でトークイベントをしたら参加者が大勢、来られました、
それだけみんなマイナ保険証を疑ってる証拠だと思うのです。
未果さんは 「政府が、メリットだけ強調し、やたらにせかしてくるものは、一度立ち止まった方がいい」と仰っていました。「違和感を感じたら、立ち止まること。・ そして政府から、「今、やらないとだめだ!」と急かされてもガイドラインができるまでは、できるだけ時間を引き延ばす。おかしなものならそのうち、ボロが出るからです」と(その通りになっています!)
日本でも、どこから情報がもれたのか、高齢者の自宅が襲われ殺害される事件がありましたが、保険証や、免許証などとの紐づけには、絶対に、気を付けなければならない。個人情報が漏れる恐れがあるから。
成功している国
【台湾】
今回のイベントには、視覚障がいの方も参加して下さっていることから未果さんに、障碍者の方々にとってリスクはないのか?お尋ねしました。
未果さんは外国の事例をあげて、視覚障がい、高齢者、シングルマザーなど、いわゆる社会的弱者の方々こそ、今の流れの中でこのデジタル化がどう使われるかを慎重に見たほうが良いと説明して下さいました。 「デジタル化」が悪いわけではありません。その方法が「民主的」かどうかが問題で、ガイドラインがはっきりするまでは、個人情報を安易に出さない方が良いです」と。
例えば未果さんが対談された台湾のデジタル担当のオードリー・タン大臣によると、台湾はむしろ弱い立場の人に使いやすいように考えているそうで、日本と真逆で驚きました。
【バルト三国のエストニア】
人口130万人 99%がデジタルIDを所有、行酢サービスは全てデジュタル化され、24時間365日オンライン対応、公共料金の支払いもすべてスマホからでOK!
2007年に、ロシアからサイバー攻撃を受けて、行政機能が、停止してしまった。
猛省して、それ以降は、利便性より、セキュリティを最優先とし、NATOと共同で、サイバーセキュリティ本部を立ち上げた。
私たちにできることは?と聞くと、
1)自分の個人情報は自分で守る意識を持つこと。
2)自然災害ショックドクトリンチェック。 大きな地震や台風があった後は復興利権が動くチャンスなので、本当に被災者のための復興施策になっているのか?それとも一気に国内外の企業任せか?利権の構造は無いか?チェックする。
隆祥館書店に、お越しくださったお客様は、「ショック・ドクトリン」という言葉は知っておられましたが、ご存じない方は、自分の身を守るためにも「堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法」を是非読んでいただきたいと思います。
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