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〝ノンフィクション大賞〟下半期ベスト10に、ランキングインされた『女も戦争を担った~昭和の証言~』河出書房新社発刊の著者、川名紀美さんが、隆祥館書店までお越し下さいました。今ならサイン本ございます!!

実は、この本は、1982年に刊行されました。その本が、40年以上も経って再び世に出ることになったのです。

41年前の戦争では、ともすれば被害者として語られることの多い女性たちですが、戦時下をどのように過ごし、戦争とどうかかわったのか、川名紀美さんが、各地を訪ね歩いて、1冊の本にされました。そのころの政治と社会の雰囲気に危ういものを感じておられたからです。でも、いまの日本は40年前よりもっと危ういと感じています。と仰ってました。

第1章では、俳優の三國連太郎さんに取材されています。徴兵を逃れて逃亡の旅に出た息子を憲兵に密告した母親、当時の社会的背景が浮かび上がります。

第3章では、豆兵士づくりに勤しんだ元教師、

第5章では、国防婦人会幹部として活動することに生きがいを見出した女性たち。彼女らの証言から学ぶことは多いはずです。

第12章では、「朝鮮ピ-」と呼ばれた慰安婦たちとの出会いが書かれており、戦争の真の被害者は誰なのか、教えてくれます。

第13章では、美しい久米島で起こった、旧日本軍人による島民の虐殺事件についての一部始終を丁寧に取材されています。そこには、お国のために尽くしたにも関わらず味方であるはずの日本の兵隊たちに、あるまじき殺され方をしたその残虐さを余すことなく書かれています。

私も一読してまったくその警句が色あせていない、それどころか、まるで危険な時代が再び来ることを予見されていたように思いました。


最近、国会で、防衛費増額や、敵基地攻撃能力のある武器の輸出など、充分な議論もされないうちに、どんどん閣議決定され、多数決で危険なことが決まっていっています。

あの田中角栄でも、「政治家の中枢の中に戦争体験者が一人でもいれば平和は保てる、しかし、一人もいなくなった時は、危険だ!」と言っていたという本を読みましたが、戦争を知らない世代が、今こそ知るべきことだと感じています。

『女も戦争を担った~昭和の証言~』河出書房新社発刊

〝NHKスペシャル〟で、国防婦人会のことを取り上げられた酒井さんも川名紀美さんに、当時のこと聴くために取材されたといいます。

ぜひ、読んでいただきたい一冊です。

今なら、サイン本ございます。配送も承っております。
この機会にぜひ!

川名紀美さん、お足元の悪い中お越し下さりありがとうございました〜❣️

https://ryushokanbook.com


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