見出し画像

気仙沼にある東日本大震災の伝承館は、日本人なら絶対に行った方がいいぞ。

先週訪れた気仙沼。気仙沼DMOの小松のお話を中心に教育的文脈で学びを深めたんだけど、もう一つ教育の文脈で絶対に体験しておいた方がいいのが「東日本大震災・原子力災害伝承館」。僕も初めて行きました。

とにかく心の体力を使う場所ではあるんだけど、流れている時間が香川県でいうと大島(元ハンセン病患者の療養所)と似ています。普段の仕事や忙しい日々から離れて、自明性を見つける、自分が生きてる意味や働いている意味などを考える時間になりました。


当時の災害の遺構として残すかどうか

2011年災害直後の数年、「奇跡の一本松」や「共徳丸」などの震災遺構を何かしらの形で残すか、撤去するかが話題になっていました。個人としても当時のボランティアでその現場を目の当たりにしました。心が苦しくなる経験だったんですが、最終的には解体することになったそうです。

一方、気仙沼には津波の被害を受けた気仙沼向洋高等学校を防災意識啓発の場と捉え、「気仙沼 東日本大震災遺構・伝承館」が設立されました。写真をいっぱい撮影したので紹介しておきます。

入り口はこんな感じですが津波の被害を受けた高校を中心に建てられています。
上4階まで津波の爪痕が残っているほどの大災害でした。
当時の災害記録が展示されています。
車が横転し目を疑うような光景が当時と変わらず残っています
4階の教室の小道具入れなんですが、もう足元まで水深がきていました。
こちらも4階ですが木が教室に突き刺さっていました。
当時の高校生たちの教科書やノートがそのまま残っています。
学生たちがここで学んでいたとは思えない風景ばかり。
こちらも車が教室に突き刺さっていました。
廊下の窓ガラスもほぼなくなって網だけかけられている状況でした。
伝承館横には芝生の公園があり、ゲートボールをしている方々がいました。

また、館内では当時の災害等の映像が流れています。東日本大震災の大津波襲来の壮絶な動画や爪痕、感涙する地元中学生の卒業式の答辞などは、心動かされるものがありました。(以下は地元中学生の卒業式の答辞)


ちなみに福島の双葉町にも東日本大震災・原理力災害伝承館があります。

その双葉町で撮影されたドキュメンタリー映画「双葉から遠く離れて」もオススメですので、ぜひU-NEXTなどで。


前回書いた記事、岩手県立高田高等学校のnoteアカウントがいいねをしてくれたので紹介しておきます。何か一緒にできたら嬉しいなあと思っています。あと個人的には、気仙沼内湾周辺のオシャな体験とのセットで伝承館も行って欲しいなあと思います。

改めて、弊社の理念は「瀬戸内から世の中を面白く、かろやかな社会をつくる」です。災害や予想もできない出来事が起こる時代だからこそ、「面白い」という価値観を大切にかろやかに前を向いて進んでいこう。来年1月の5周年に向けて、心を新たにする機会でもありました。では今日のnoteはこの辺で。ちゃんちゃん。

※改めて東北をご案内いただきました櫻井さん、ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?