【起業3周年!】瀬戸内サニー株式会社がコロナ禍でも昨年比140%成長するまでの3年間のちょっと生々しいお話。
本日1月11日で瀬戸内サニー株式会社は3周年を迎えました。これも多くの方の支えがあってのことです。本当に本当にありがとうございます!涙
タイトルにあるように瀬戸内サニー株式会社はコロナ禍でも昨年度比で売上140%を達成しました。そこに至るまでのお話を踏まえて今日は3つ書きました。
1つ目は、今までの3年間の生々しいお話。2つ目は、会社のビジョン&ミッションのアップデート。3つ目は、スタッフクルーの紹介です。瀬戸内サニーには本当に魅力的なスタッフクルーがいて、4年目は僕だけじゃなくて、個々のクルーの顔が立って会社としてみんなで成長していきたい。ぜひ最後まで一読ください。
1.今までの3年間の生々しいお話。
2017年12月に東京のBuzzFeed Japan(Yahoo! Japanなどによる合弁会社)を辞め、香川県に移住して2018年1月11月に起業。
ネットメディア事業を伸ばそうと頑張っていましたが、結果として1年目は瀬戸内地域で発生した西日本豪雨の復興プロジェクトに必死でした。自主プロジェクトだったので、動画制作自体には自治体や企業からの金銭的支援はなく、資本金の500万円が現地での宿泊交通費やスタッフ稼働費用で綺麗に消えていきました。
そして1年目が終わったあと、正直やり切ったというよりも疲労しかありませんでした。プロジェクトが終わったあとの3ヶ月間はほとんど記憶がありません。(ただプロジェクトのフィナーレとして、DA PUMPメンバーが岡山県真備町の中学校の卒業式に来てくれる動きに繋がりました。芸能事務所側がDA PUMPメンバーと会う機会も作ってくださり、、、SNSはダメって言われたけどもう時効だと思うので載せちゃいます笑)
そこから2年目に入る直前、多分手元にはお金がなくて、、、。早めに日本政策金融公庫に融資頂きなんとか食い繋いで。本当にメンタルやる手前でした、、、。売上立つかなんてマジで当時分かりませんでした、、、。だけどここでSNS運用とかの受託を受けるとなんのためにメディアの起業をしたか分からなくなるので踏ん張って、会社のビジョン&ミッションに繋がらない儲け話には一切乗っかりませんでした。
でも、ありがたいことに香川県で面白いことしてるベンチャー会社がいるよっていうので、いろんな大手メディアさんのラジオ番組やテレビ番組に出させて頂いて、そこからお取引をしてくださるパートナー企業さんが見つかってなんとか食いつないで。特に一番最初に大型のSNS特集などを発注いただきましたライスフォースさんやコトバスさんには感謝しかありません。
あと、2年目は色々あってスタッフが0人になりました。それも本当に辛かったんですけど、このままだと何も成し遂げれてないと思い、カメラ一つ持って若者がいる地域のお祭りの中に飛び込みました。本気でYouTuberとして成功させるしかないと自分を無理やり奮い立たせました。
正直撮影が終わったあと、「なんで俺こんなことしてるんだろ?」って、ことでんの中で泣いていたのは今では懐かしい思い出です。そういう中で少しずつ応援してくれる高校生や大学生が増えてきました。
「YouTuberやりたくないし、辞めたいです」って、ずっと応援してくれてる新聞記者の人にも辞めたいって言ってたこともありました。
そしたら、「辞めてもいいかもなんだけど、今辞めたら地域の若い子たちも悲しむんじゃないかなあ」という一言に押されてなんとか2年目も踏ん張ることが出来ました。
2年目は「会いにいけるYouTuber戦略」をとり、定期的なオフ会やタピオカのゴミ拾い活動など若い世代の子たちが応援してくれるようになってきました。メディアサービスを成長させるために、改めて2年目はインフルエンサーとしての影響力を拡大していくことに集中しました。(YouTuberは今でも仕事だからやっています。今でこそ好きな仕事になったし、また仕事を選べるなら「やりたい」って言うくらい好きな仕事になってきました)
そこから3年目。3月からコロナが来ました。受注して制作までしていた四国水族館をはじめとした観光やプロモーション案件は全て吹っ飛び、5月の売上はほぼゼロでした。本当にヤバイと思いました。
ただ、僕の中では西日本豪雨のときの自分の不甲斐なさに打ち勝つ機会だとポジティブに捉え、もう前に進むしかないと思いアクセルを踏みました。「コロナさえも会社の成長に利用してやる。かかってこいや。」くらいの気持ちで、世の中に何ができるか。とにかくやれることをやりました。
香川県・浜田知事とYouTubeでコロナ対談をしたり、あなぶきグループさんとコラボマスクを作ったり、ライスフォースさんとお取り寄せ特集をやったり、卒業式が小規模化したので卒業応援動画を作ったり、その取り組みを日経新聞をはじめとした大手メディアに取り上げていただきました。3年目に入って今までのメディア掲載数は100媒体を大きく超えていました。
ただ、石橋を叩くタイプだけど、「ここだ!」と思ったら突っ走ってしまうタイプので、若干仲間を置いてけぼりにしてしまっている感もあって申し訳ないなあと思いました。
あ、あとコロナのタイミングで2年付き合ってた彼女に振られてマジでそれがバネになったのはここだけの秘密です。失恋って人を強くするですね(笑)動画にもしたのですが、ファンの子たちは、「失恋をバネに知事対談まで登りつめた系YouTuber」と笑ってネタにしてくれていました。「失恋直後なら涙1リットル、ペットボトルで溜めれるんじゃね?」の動画編集をしてくれたタクマ、本当にごめん。そしてありがとう。無事に前を向けました(笑)
そして、3年目で上場会社である広告代理店「セーラー広告」さんと業務提携ができたのも本当に有り難かったです。すでに各方面で弊社をプッシュいただいており感謝しかありません、、、、。
あとは付属高松小学校や高松商業高校での授業など、学校の先生方からも活動を評価いただきお声がけをいただくようになりました。本当に感謝しています。また香川大学教育学部卒業生として地域の若者にポジティブな影響を与えられていること、本当に嬉しいです。将来は地域のお母さんお父さんから「サニーさんみたいな人になりなさいね」と言われるような存在になりたいと思っています。YouTuberはオススメせんけど(笑)
少しビジネス的なお話もすると、おかげさまで、3年目は受託の割合は1割程度で、あと9割は弊社のプロデュース&メディア影響力を生かしたSNSやYouTubeでのタイアップ施策広告での売上。圧倒的にプロダクト・サービスとしてのインターネットメディア「瀬戸内サニー」が売れ始めました。
これは自ら新しいマーケットを切り開いた結果だとは思いますが、奢ることなく今後もお客様のビジネスに貢献できるよう、そしてファンのみなさんが元気にポジティブになるよう、メディアの成長および地域・企業の皆様にポジティブな影響を持ってして貢献できるように尽力していきたいと思います。
2.航海ビジョンをアップデートしました。
ずっとミッション&ビジョンは自分の中で変わらないものがあり続けてて、そのど真ん中の言葉をずっと3年間探してました。特にビジョンに関してはど真ん中な言葉が見つからなくて、起業当初から尊敬していたサイバーエージェント藤田社長のビジョンを参考に「地方から時代を代表する企業を目指す」にしていました。
だけどもこれもマッチョな考えというか、それはそれで渋谷ベンチャー界隈的(ビットバレー的)には正解なんだけど、瀬戸内らしくないというか今の時代らしくないなあと思いました。
そこでこの3年間やってきて大切にしてる軸が「瀬戸内」「若者」「世界」なのがはっきり見えてきたので、以下にアップデートしました。加えて、英語訳も加えました。将来は海外拠点や海外出身スタッフも加わることを考えて。
航海ビジョン:
「世界中の若者が憧れる会社を瀬戸内からつくろう」
Our Sailing Vision:
-Be an ambitious company for next generation all over the world from Setouchi.-
また、ミッションは変わらずで、英語訳を加えました。
航海ミッション:
「瀬戸内から世の中を面白くする」
Our Sailing Mission:
-Spread fun & positive impact from Setouchi.-
3.メンバー紹介をします。瀬戸内サニーのクルーたち。
個性豊かなメンバーでお仕事をしています。本当に今関わってくれている人たちは仕事を面白がれる人たち。前向きな人たちです。(そして癖が強い笑)
写真のメンバーは、右から動画編集者のタクマ、コンテンツディレクターのまみこさん、その横は大学生インターンの大周(たいしゅう)、副業で動いてくれてる秘書のゆいさんに、弊社のコーポレートアイコンから特集ロゴまでデザインしてくれてるアートディレクター・グラフィックデザイナーのイノクマさん。主にこのメンバーがうちのメディアグロースおよび企業案件を丁寧に進めてくれています。
個別の自己紹介などは今後コーポレートブランディングをしていく中でしていくのでお楽しみに!(起業当初はメディアオープンをするときも一人で全部やってたので本当に寂しかったけど、今では何かをローンチしたらそれを共有できる仲間がいて幸せです。Netflixのスタートアップみたいなチームにしていきたい笑)
他にも弊社は、プロジェクトベースで動いてもらっているスタッフクルー(サポータークルー)が5〜10人前後います。YouTubeの美術屋さんや編曲家、ジャーナリスト、デザイナー、テレビディレクター、ライター、EC系ディレクター、新聞記者など、プロジェクトベースで東京や大阪、広島、香川などに住んでいて、困り事があったらよくDMを飛ばしてます。
そして、僕が大学生の時から付き合いがあり、何よりも僕が会社を設立するにあたって一番最初に応援いただきました社外取締役(ことでん社長)の真鍋さんには感謝しかありません。本当にありがとうございます。起業当初、実家から送られてくるキャベツとマルナカの豆腐で生きていたと話をしてたときが懐かしいですね。これからも謙虚な心を忘れずに頑張っていきます。
最後に。4年目に向けて。
「風の時代」「グレート・リセット」という言葉を聞くようになってきました。そういう変わり目の時代、時代の裂け目に、この時代を経験している、未来ある若者たちが世の中を大きく変えてくれると信じています。
阪神淡路大震災や東日本大震災を契機に自分の生き方を変えた人は多くいます。それを僕は「人生のステートメント」と呼んでいて、若い時に苦しい経験や社会に対して疑問を持つきっかけを持った人かどうかで、その人の人生の主体性が変わると思っています。ただ、震災などの災害はかなり日本特有の動きでした。
一方、今回の「新型コロナウイルス」は社会構造に若い世代が疑問を持きっかけになりました。しかもグローバルレベルで。今の日本の強みと弱み、中国やアメリカの強みと弱みを自分ごと化できます。だからこそ、僕は今の未来ある高校生や大学生などの若者世代の何割かはグローバル目線で世の中を考えられるようになるんじゃないかなあと思っています。
実は僕も東日本大震災の1週間後に2年間アメリカ留学をしました。だからこそ、グローバル視点で東日本大震災を見ることがきっかけとなり、ローカルに改めて目を向けて行動したい。それが人生のステートメントの一部となり、今にも繋がっていると思います。
だからこそそんな若者たちが将来働きたいと思える会社を未来に向けて地方からつくることが僕の中での一つの答えであると思っています。
「世界中の若者が憧れる会社を、瀬戸内からつくろう」。
これほど時代を変えれるタイミングに生かされてる事が最高に幸せです。これからも社名の如く、「瀬戸内の太陽」のような存在の会社を目指して、チーム一丸となって航海を続けていければと思います。サニサニ。
あ、最後に。チャンネル登録はこちらです!笑
2021年1月11日
瀬戸内サニー株式会社
代表取締役社長 大崎龍史
(Photo by Kondo Takumi)
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