ふがいない社会人になってしまったので、もう一度、毎日投稿しようと思います
昔、毎日投稿をしていました。140日ほど続き、就職活動の「学生時代に力を入れていたこと」いわゆる「ガクチカ」はそれ一本で通しました。けれども、今は毎日投稿はおろか週一の投稿すらできていない状態です。就活をやっていたころ嫌になって「ガクチカなんて聞いて意味があるのか」と言っている人をそれなりに見たし、自分もその一員でした。蓋を開ければ、自分がその意味がない代表例のようになっていて恥ずかしい思いがします。
昨年、映画「ルックバック」を見ました。10分もしないうちに、号泣してしまいました。それは、ひたむきに自分のやりたいことと向き合い、努力し続ける少女の姿を見て、悔しいという気持ちが湧いたからでした。かつてこんなに努力したことがあっただろうか。後悔の念が押し寄せました。
社会人になった今、目の前のことをひたすらこなしています。年々上がっていく目標に何とか食らいつこうと、それなりに残業をしてきました。時には日付を超えて、朝5時まで働いたこともありました。けれど、頑張っているという感覚は持てませんでした。やりたいことから目を背けて、その場しのぎの生活をしている気がしたからです。
社会人になって2年目、仲のいい友人の多くはまだ大学院に通っていました。僕が半ばドロップアウトした学問といまだ向き合っている彼らと会うたび、「自分は何をやっているんだ」という焦りが湧いてきました。
僕は、今、Webメディアの編集者として働いています。Webメディアは、いかにPVを稼げるかということが評価に直結する仕事です。いい記事が読まれるとは限らない。本だろうと、漫画だろうと、映画だろうと、音楽だろうと、なんだってそうですが、メディアもまた同じでした。
日々、どうやったら読者を“釣れるか”を考えています。そんな能力ばかりがどんどん育っていきます。しかし、肝心の面白いことを書く能力は、実のところ一切育っている気がしません。それどころか、今はもう、何が面白いのかさえ、見失っている気がします。
「このままではいけない」と思うようになりました。映画を見るようになりましたが、本はいつになっても読めません。せいぜい年間5冊程度。残りの時間はYouTubeを見たり、銭湯に行って現実逃避をしています。こんなんじゃあ、とてもじゃないが、創作だったり、学問だったり、推し活だったりに傾倒している人に追いつくことさえできないだろうという思いが、わだかまりとして胸の奥にずうっとくすぶっています。
年末、久々に帰省をしました。自分の部屋を片付けるためでした。押し入れを整理していると、中学生のころに書いた卒業文集が出てきました。そこには10年後の自分に対する手紙が掲載されており、10年前の自分は「努力ができない」と書いてありました。
同じだと思いました。変わっていないと思いました。成長していないと思いました。
今もなお「このままではいけない」と焦っています。焦ることはよくないとは分かっていますが、けれども、焦らなくたって「このままではいけない」という事実は変わらない。焦って多少なりともものぐさがなおるなら、そっちの方が断然いいに決まっています。
僕の現段階における最終目標は、「芥川賞を受賞する」ということです。ふがいない社会人になってしまった今となっては、段々と言うのが憚られるようになってきましたが、それでも受賞できたらいいなと思っています。まあ、芥川賞なんてものは、「芥川賞なんていらないんだ!」と突っぱねる人にこそ取れる賞なんだと思いますが。
なんにしろ、このままでは一向にその目標には近づきません。なぜなら大学を卒業してからのこの3年、小説をまともに書けたことなど一度たりともなかったからです。こんな言葉を使うのもおこがましいですが、過去の自分から見れば「スランプ」に当たると思います。
目だけが肥えたのか、純粋に筆力が落ちたのか。とにかく、自分で小説を書いてみようにも、一万字も書いたころにはどうしようもない駄文に思えてきて、投げ出してしまいます。最後まで書かなくてはいけないと思いつつも、耐えられず、筆を折ってしまいます。甘え。そう思って幾度か自分を奮い立たせようとしましたが、ダメでした。
どうにか、また、書けるようになりたい。そのために何をすべきなのか。正直なところ、考えても、本当のところはよく分かりませんでした。けれど、今の僕に必要なのは、まずはとにかく読んで分析して書いて発信することなのではないかと、そう思うことにしました。
年もあらたまり、2025年とキリのいい数字です。まあ、なんの関係もないですが、ここらで原点回帰をするのもいいだろうと思い立ち、この文章を認めました。つまるところ、(ほぼ)毎日投稿を再開してみようと、そういうことです。
スケジュールとしては、以下を考えています。が、しかし、やはりいきなり毎日というのは現実的ではないとも思っています。徐々に徐々に本数を増やし、今年のどこかでは毎日投稿を実現する、まずはそれを目標に毎週掲載を目指すつもりです。
月:自由記述(主に「1週間の振り返り」を想定)
火:短歌レビュー
水:反面教師シリーズ
木:ジブン辞典(1つの言葉から、自分なりにエッセイを考える)
金:映画レビュー
土:1枚の写真から考えたショートショート
日:連載小説(5話構成)
今年こそ、胸を張れる一年に。頑張ろう。