Ryusei Homma

人文系の研究者。専門はイスラーム思想研究, 宗教学, 南アジア地域研究です。

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最近の記事

【調査記録】2024年秋・ヨーロッパ③:ロンドンのムスリム地域で文献収集📚

2024年10月29日〜11月9日にかけて、イギリスとドイツで文献調査を行いました。自分にとって初のヨーロッパ渡航、そしておよそ5年ぶりとなる本格的な文献調査でした。個人的にはかなり充実した調査を行うことができ、現地で興味深い体験もしたので、その時の記録を残したいと思います。第三弾となる今回は、「ロンドンのムスリム地域で文献収集📚」編です。Southallでは一冊も本を買えなかったので、ここで挽回したいところです。 ムスリム集住地域のロンドン東部前回の記事で、インド系移民の

    • 【調査記録】2024年秋・ヨーロッパ②:ロンドンのインド人街Southall訪問記🇮🇳

      2024年10月29日〜11月9日にかけて、イギリスとドイツで文献調査を行いました。自分にとって初のヨーロッパ渡航、そしておよそ5年ぶりとなる本格的な文献調査でした。個人的にはかなり充実した調査を行うことができ、現地で興味深い体験もしたので、その時の記録を残したいと思います。第二弾となる今回は、ロンドンのインド人街Southall訪問記🇮🇳です。前回の堅苦しい「大英図書館編」とは違って、これはほぼ日記みたいな感じです📝 イギリスのインド系移民日記とはいえ、まずは概説的な説明

      • 【調査記録】2024年秋・ヨーロッパ①:大英図書館編🇬🇧

        2024年10月29日〜11月9日にかけて、イギリスとドイツで文献調査を行いました。自分にとって初のヨーロッパ渡航、そしておよそ5年ぶりとなる本格的な文献調査でした。個人的にはかなり充実した調査を行うことができ、現地で興味深い体験もしたので、その時の記録を情報共有も兼ねて記したいと思います。今回は大英図書館編🇬🇧です。 サイバー攻撃後の大英図書館で文献調査イギリス渡航の最大の目的は、ロンドンの大英図書館(British Library)で文献調査を行うことでした。世界中のあ

        • 【論文翻訳】ブランノン・イングラム「タリバンは反スーフィーか?:現代パキスタンにおけるデーオバンド派のスーフィズムをめぐる言説」

          1. 概要 本記事は、Brannon D. Ingram, "Is the Taliban Anti-Sufi?: Deobandi Discourses on Sufism in Contemporary Pakistan" in Katherine P. Ewing & Rosemary R. Corbet (ed.), Modern Sufis and the State: The Politics of Islam in South Asia and Beyond,

        • 【調査記録】2024年秋・ヨーロッパ③:ロンドンのムスリム地域で文献収集📚

        • 【調査記録】2024年秋・ヨーロッパ②:ロンドンのインド人街Southall訪問記🇮🇳

        • 【調査記録】2024年秋・ヨーロッパ①:大英図書館編🇬🇧

        • 【論文翻訳】ブランノン・イングラム「タリバンは反スーフィーか?:現代パキスタンにおけるデーオバンド派のスーフィズムをめぐる言説」

          【論文翻訳】ムハンマド・ファールーク「シャリーアに対峙するスーフィズム?:シャー・ワリーウッラーの存在一性論の形而上学」

          1. 概要 本記事は、Muhammad U. Faruque, "Sufism contra Shariah?: Shāh Walī Allāh's Metaphysics of Waḥdat al-Wujūd," Journal of Sufi Studies 5, 2016, pp. 27-57の全文を日本語に翻訳したものである。 解説  本論考は、18世紀南アジアのイスラーム改革思想家シャー・ワリーウッラー(Shāh Walī Allāh, d. 1762)のスー

          【論文翻訳】ムハンマド・ファールーク「シャリーアに対峙するスーフィズム?:シャー・ワリーウッラーの存在一性論の形而上学」