【夢日記】<中②>鳴かず飛ばず
※これまでの内容
【前回の終わり部分を引用】
>僕と礼二さんが、二人三脚で「どうすれば『〇〇のプロ』になれるのか?」と密に話し合った末に、たった一つに絞り込んだ、その「〇〇」とは、思いもよらない、とても意外なものだった・・・。
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その「意外なもの」とは、パワーストーンだった。
礼二さんいわく、「パワーストーン占い」は、「占い」の分野から言えば、まだ「プロ」と呼ばれるぐらいの名の売れた専門家は少ないらしく、希少価値の観点で考えると、”狙い目”、と言えて、尚且つ、需要と供給の観点で見ても、周りから求められていると言えるらしい。
僕は、パワーストーンはおろか、占いについても、全く精通していなかった。そもそも、「パワーストーン占い」なんてものが存在することすら知らなかった。「幸運を運ぶ石」みたいなのをインテリア的に飾ったりするのかな、みたいなイメージしか持っていなかったからだ。
【余興】
※パワーストーン占いのサイト
※筆者の生年月日は1994年8月2日
なんか、その場のノリと勢いだけで、パワーストーン占いをやってみた。
うーん、割と、こういう占いの類いで、良く言われてる気がすることを、また言われた気がする。大丈夫。「注意しましょう」って言われていることは、自覚済み。僕なりに対策は取っている。今後も、自分の長所は活かしつつ、それでいて短所にはならぬよう、良い距離感を保っていこうという思いを新たにした。どうもありがとう。
「金星」っていうのは「金運」と、ニアリーイコールだと解釈したけど、これも「大器晩成タイプ」って診断結果を割とされる人間(前述したように、僕にとって、大器晩成は「信じたい事柄」であるので「都合の良いことは信じる」ようにしている)なんだけど、”贅沢で浪費的な傾向”、っていうのは、あんまり聞いたことないかも。
自覚レベルとしては、”気前の悪い人間は人脈の無さにも繋がって来る”、といった観念から、”お金をバーッと使う時は出し惜しみしない”、という行動を取る時はあるのだけれども、それを僕は、”浪費”、とは捉えていない。人によってはそう考えるだろうが、僕にとっては、”消費”、と言える。
屁理屈のように聞こえるかもしれないが、質素倹約の自分、どんぶり勘定の自分、大盤振る舞いの自分・・・、といった具合に、状況に応じて、色んな金銭感覚の自分を持つようにしていれば、後で悔いるハメになることは、それほどないと僕は思っている。
以上のことから、これは「信じたくない事柄」なので「都合の悪いことは信じない」。大体、そんな感じ(笑)
コホン。
失礼、余興のつもりが、随分と、長くなってしまった。
本題に戻ろう。
僕は、礼二さんに「ズブの素人の状態から初めて『プロ』になれるものなんですか・・・?」「仮になれたとしても、それで飯を食っていけるようになるのは、途方もないぐらい時間が掛かってしまうのでは・・・。」と、初っ端から、”へっぴり腰”、というぐらいに、弱気の姿勢だった。
礼二さんは、そんな僕を、笑顔なのか苦笑いなのか、良く分からない笑みを浮かべながら、「キミに向いていると思ったから僕は提案したんだよ?」と言った。
どうやら、礼二さんから見た僕の印象として、顔を合わせた時から、”占い師のセンス有り”、と感じていたらしい。その中でも、パワーストーン占いが(本人にとっても、占い市場にとっても)一番適しているだろうと判断して、僕に勧めてきた、とのことだった。
これはあくまでも、”礼二さんから見た僕の印象である”、と断った上で書くが、僕は、相手の話を聴く力に長けている部分があるので、そこに「占い相談マニュアル」みたいなものを取り入れれば、十分、お金をいただけるレベルの接客対応が出来るようになる、とのことだった。
また、外見的にも、プロポーションの良いモデル体型(しつこいようだが、”僕から見た自分”、ではなく、”礼二さんから見た僕”、である)を活かすために、敢えて女性物のワンピースを着ると、優雅な印象を与えることが出来るだろうと、自己ブランディングの提案までしてくれた。
その流れで、「色合いはエメラルドグリーン。これは間違いない。あと、足が出ないロングワンピースも悪くないんだけど、もしも脱毛に抵抗が無いのなら、七分丈ぐらいの長さのワンピースで、御御足(おみあし)を見せるのも、僕的にはオススメだけどね(笑)」と付け添えた。
僕は、脱毛に関しては、まだ心の準備が出来ていないということもあって、「折を見て・・・(苦笑)」と、やんわりと断ることにしたが、それ以外の提案は受け入れることにした。
かくして、”見習いパワーストーン占い師”、として、僕の新たな旅が、スタートすることになったのだが・・・。
~「中③」へ続く~
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