【夢日記】子ども会で草野球の選手兼監督兼保護者を任されるも・・・。
地域の少年少女が集まって草野球が開催されることとなった。主役は子どもたちではあるが「選手兼監督兼保護者」として、チームに一人、大人も加わってプレーすることに。僕は大人として参加。
僕は監督も兼業するということでオーダーを決めることに。守 守備位置は「守れる・守れない」をあらかじめ聞いているため、自動的に配置される仕組み。監督の腕の見せ所はオーダーの組み方だった。
(さて、どう組んでやろうか・・・?)
明らかな実力差が出ないように振り分けられている、とは思われるのだが、日頃から触れ合ってるわけでもない。だからといって、適当に並べるだけだと芸がない。それに、子どもたちのモチベーションにも関わってくる。
(モチベーション・・・。)
そうだ。モチベーション。これをテーマに考えてみることにしよう。言い方を変えれば「乗せる」。上手いこと子どもたちをその気にさせることで、本来の実力を遺憾無く発揮してもらう。我ながら良いアイデアだ。
(よし、そうなれば・・・。)
僕は、子どもたちの一挙手一投足を観察して、性格をある程度把握し、そこから連想されるプレースタイル、また、そこから連想されるプロ野球選手から、「君は○○だな(プロ選手名)」という言い回しで、各々に打順を伝えることにした。
「1番は、元気で明るい子、お調子者タイプ、陽岱鋼だな。僕はああいう1番バッターが好きなんだ。よーいドンの1球目からマン振り出来る。ボールをじっくり見ることも大事だけど、バッテリーからすると、出鼻を挫かれそうで嫌なんだよ。ピッチャーがリズムを作る前にやられそうだと感じてしまうから。そのつもりでヨロシク!」
「2番は、陽岱鋼とバランスを取る、という意味合いも込めて、落ち着きを感じる子、キミは辻発彦だな。やっぱり1番と2番は『水と油』の関係であって欲しい。お互いがお互いを活かし合うんだ。相乗効果を生むコンビ。『強打の2番』が流行っているけれど、別に何も、打てばいいってもんじゃない。オーダー全体を通して、どういう2番バッターが一番チームにフィットするのか。そう考えることが大切だろう?」
ここまで「陽岱鋼・辻発彦」の名を挙げてきたが、子どもたちの反応が芳しくないことに気が付く。
(いけない。「辻発彦」と言っても、子どもたちは、辻さんの現役時代のプレースタイルを知らないんだ。辛うじて知っているのは、埼玉西武ライオンズの監督時代。ジェネレーションギャップ。これは僕の人選ミスだ・・・。)
僕は、陽岱鋼も北海道日本ハムファイターズでバリバリ活躍してた頃を良く知ってる子どもたちは少ないだろう、と思い、今まさに活躍している選手にスポットライトを当てることにした。
「3番は、じゃあ、俺が打っちゃおうかな。タイプ的には青木宣親とかイメージして。1番も3番も打てるタイプの方が格好良いよね(笑)」
僕は、話は長くならないように、且つ、今も現役でプレーしている選手の名を挙げたのだが、やはり子どもたちの反応は鈍め。どうやら僕が思う以上にジェネレーションギャップは激しいらしい。青木宣親も、今の子どもたちからすれば「おじさん」に分類されるのかもしれない。もっと、今が全盛期です、と思われる選手をチョイスしないと・・・。
「4番は、おっ、そこのキミ、体も大きくて、北斗の拳のラオウみたいだね。ラオウ繋がりで杉本裕太郎だな。ちょうど打順的にも良いじゃないか(笑)」
ここに来て、一番、歓声が上がった気がした。そうか。この感覚か。「今まさに活躍しているプロ野球選手」じゃないと、子どもたちの心には響かないんだ・・・。
「5番は、もういっちょパンチ力のあるタイプ、キミ、大きいの打ってくれそうだね。パッと見だと、細川成也かな。よし、クリーンアップの一角を任せるよ(笑)」
杉本祐太郎ほどでは無かったが、子どもたちの歓声はソコソコ。「刺さる・刺さらない」の線引きは難しい。「子どもの目線に立つ」と言葉でいうのは簡単だけど、実践するのは、こんなにも難しいのか・・・。
さて、下位打線に入ってくる、6〜9番は、誰の名前を挙げながらオーダーを組もうか・・・、と思案していたら、目が覚めた。