ボビー・バレンタインの指示が素晴らしい

開幕からサムネイルにケチを付けるようで恐縮だけど

「ベンチから飛んでくる無駄な指示」
「だからなんやねん!」

という、過激な内容とは一線を画する指示が、当時、千葉ロッテマリーンズの監督を務めていた、ボビー・バレンタイン氏に送られ、感銘を受けた逸話を聞くことが出来た。

前半はコーチから曖昧な指示を送られたことに対する憤りをぶちまけていたのも相まって、後半の「深イイ話」が、より深く、自分の心に、ストンと落ちた。

なるほど、ボビー・バレンタイン氏の指示がいかに素晴らしいかを示すために、敢えて、それとは対極の指示を前に持って来たのか。いわば「引き立て役」なわけだ。さすが里崎智也さん。話術も巧みである。

そんな風に関心しながら話を聞いていると、あることを思い出した。

“論理立てて説明した後、感情に訴えかける”

今回、ボビー・バレンタイン氏は「論理・感情」を上手く使い分けて、里崎さんに指示を送られたんじゃないか。僕はそう感じたわけだ。

▷データ分析を行なった結果、金本知憲はセリーグの各球団から厳しいインサイドをほとんど攻められていないことが分かった。そこで「全打席・初球・インサイド直球」を徹底的に攻めた方が良いと私は考えた。

ココは論理の部分。

▷それで打たれたとしても構わない。仮にホームランを打たれても良い。「ロッテはインサイドを厳しく突いて来るなぁ!」と相手に思わせられたら良いんだ。2球目以降は、サト(里崎智也さんの呼び名)、お前に任せた。

ココは感情の部分。

これほどまでに明確な指示を送り、且つ、レギュラーキャッチャーである里崎さんへの信頼・リスペクトを感じる言葉まで与えられたら、意気に感じないわけがない。

「僕もこういう指示を出せる人間に・・・」と、心の中で所信表明してみたが、それと同時に「死ぬまでにこれぐらい器の大きい人になれるのだろうか・・・」という疑念も生じてしまった。

・・・精進します。(真顔)

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