※なんか、気が付いたら、いつもの夢日記の倍ぐらいの長さになってしまいました。更新時刻が遅めなのはそのためです。たぶん、夢の内容の問題だと思うんですが、書いている内に「もういっそのこと思うこと全部書き綴ってやれ!」と、余談が長くなり、文量の長さに拍車をかけた感があります。調子乗った感は否めません。ごめんなさい。
僕は、恋人の家へ初めてお邪魔することになり、終始、落ち着かず、表面上は、笑みを浮かべたりして取り繕いながらも、どこか顔はこわばった感じが否めない、と自覚出来るぐらいには、緊張しっぱなしだった。
晩御飯の時間となり、僕は、お呼ばれする形で、テーブルにちょこんと座って、やはり落ち着かない様子で、辺りをキョロキョロと見回していた。
僕は、辺りをキョロキョロと見回しながら「自分に何か出来ることはないだろうか・・・。」と、一人、思案していた。
こういう時、とりあえず何でも良いから手伝うぞ、と意気込んで、相手に仕事を割り振ってもらうように頼んだりするのは、むしろ、自分が介入したことで、時間も労力も余分に割くハメになった、俗に言う「ありがた迷惑」に働いてしまうことを、僕は、これまでの経験を通して学んでいた。
だからこそ「あっ、そんなところまで気付いて行動してくれただなんて。なんて気が利く人なのかしら!」と思われるようなものは、どこかに転がっていないだろうか、そんな意識で、辺りをキョロキョロと見回していたわけだ。
そこで僕が目に入ったのが「重石用と思われる水入りペットボトル」の存在である。
食卓のテーブルには、あらかじめ、新聞紙が敷かれていた。おそらく、ご飯を食べる際に、何かこぼしたとしても汚れが残らないように、といった対策ではないかと思われる。
しかし、この日は風が強めなのか、窓から入って来る風の力で、新聞紙が、かなりはためいていた。一応、真ん中に、大きなコンロが置かれていたため、風で吹き飛ぶ心配は無さそうだが、これではどう見ても新聞紙が邪魔で食べづらいだろうと、僕は感じたのだ。
そこで前述した「重石用ペットボトル」の出番というわけだ。これをテーブルの四隅に配置すれば、新聞紙がはためくことはない。ちなみにサイズは500ml。それほど邪魔にもならないであろう。それに、今回のような状況の時に、出番が巡って来るアイテムのはずだ。
そう僕は結論付けて、善は急げ、と言わんばかりに、目的地へと歩みを進めた。なお、特に描写していないことからも分かるように、彼女の家族には「新聞紙がはためいていますね」だとか「重石用のペットボトルを置きましょう」などとは口に出さず、言うなれば、自己判断、身勝手な行動を、僕は取ったわけである。
しかし、ココで、トラブル発生。
※「ココ」と言っても、余談が謎に長くなり過ぎてしまい、何のことか良く分からん、となりそうなので、補足しておくと、重石用のペットボトル付近でトラブルが起きた、ということを指している。
ペットボトルをサッと取り出そうと手を伸ばすと、一つだけ簡単に取り出すことが出来ないような状態になっていることに気付いたのだ。
説明するのであれば、うまいこと、段々になって積み重なっているような感じ、ジェンガで遊んでいて、いつ崩壊してもおかしくないような状態、と言った方が、イメージしやすいであろうか。
僕は、このペットボトルを動かせば、他のものも「ドタバタ、ガッシャーン!」となってしまうのではないか、と思い、サッと取ることが出来ず、その場で、しばし、身悶えしていた。
だが、もじもじしているだけでは何にもならない、それもまた、過去の苦い記憶とともに、経験を通して学んでいる。今の僕はあの時とは違う。数々の失敗を経ての今なのだ。今の僕であれば、上手いことリスクヘッジした上で、ミッションを完遂出来る。僕が僕を信じられなくて、誰が僕のことを信じられるっていうのさ!
僕は、心の中で自らを鼓舞して、それこそ、ジェンガの終盤戦さながらの緊張感をもって、ペットボトルを4つ、取り出すことに成功した。
「ふぅ~・・・。」
僕は、安堵のため息とともに、両手に500mlペットボトルを4つ持っているという、何とも滑稽な姿でいたところ、突然、彼女の母から、
「ねぇ、いったいなにをしているの?(笑)」
と、声を掛けられた。トーン的にも、ニュアンス的にも、負の感情は、まとっていなかった。形容するのであれば、面白おかしく、といった感じで、そう、僕に尋ねて来たのだ。
「いえ、あの、重石、必要かなぁ、と思いましてね、ちょっと・・・。」
僕は、絵に描いたような狼狽っぷりを見せて、そう返した。さながら、イタズラしているのをお母さんに見つけられた子ども、のようであった。
「あら~、そうなの。気になって聞いてみただけ~(笑)」
彼女の母は「ありがとう」とも「ごめん」とも発していなかったが、それでもやはり、負の感情は、僕には感じられなかった。言葉通り、気になって聞いてみただけ、というのが真相らしいことが、伝わって来た。そういう意味では、僕は、ホッとすることが出来た。
「気にさせていたら、ありがた迷惑みたいなもんですよね・・・。」
ホッとした一方で、気になって、と述べた部分に、どうにも引っ掛かりを覚えてしまった僕は、自ら「ありがた迷惑」というワードを用いて、非礼を詫びることにした。
そんな会話を二人で交わしていると、彼女の姉が、
「分かる分かる。最初って何かと緊張しちゃうんだよね~」
軽い調子で、そんな声を僕に掛けてくれた。その軽さが、とてもとても、僕には心地が良かった。フッと、体の力が抜ける気がして、随分とラクになったものだ。
僕は、彼女の姉の優しさに触れ、心の中で感激しつつ、
「そうなんです。なんか、聞くタイミングも、分からなくなって・・・。」
と、正直な想いが、ポロッとこぼれたら、彼女の母が、
「あはは。ごめんごめん。気を遣わせちゃったねぇ」
と、謝らせてしまったことに、僕自身、居た堪れなくなって、
「あっ、いや、そういうわけじゃ・・・。えっと、はい、すいません」
などと、いったい、何に対して「いや、そういうわけじゃ」と訂正しようとしたのか、何に対して「はい」と首肯したのか、何に対して「すいません」と謝ったのか、話している僕にも、良く分からない言動を取ってしまったのである。
僕が、会話を打ち切るような一文を発したことで、彼女の母と彼女の姉は、また持ち場へと戻って行った。
僕もまた、どうにかこうにか手に取ることが出来た、500mlのペットボトル4本を、テーブルの四隅に置いて、晩御飯をいつでも食べられるようにスタンバイした。
再び、辺りをキョロキョロと見回してみて、もうそろそろ仕度が終わりそうだな、という気配を感じ取ることが出来た。僕は御役御免。そもそも、役に立ったかどうかは置いておくとして、僕の役目が、もうどこにも無さそうなのは、確からしかった。
そんなわけで、いくばくかの自由時間が与えられることになった。その、何をするでもなく、ボーッと、辺りを眺めている感じが、僕には、とても心地良く感じられた。
「(なぜ心地良さを覚えることが出来ているんだろう?)」
不意に、僕は、自分がリラックスモードに入っていることが気になって、自問自答してみた。
「(そうだ。彼女のお姉さんのおかげだ)」
「(あの一言によって、心を解きほぐしてもらえたんだ)」
そんな想いを胸に抱きつつ、彼女の姉を見やると、これまでとは明らかに違った見え方をした。身体的な反応で言えば、心がズキズキする感覚があった。それを自覚すると、ハッとなって、思わず目を逸らした。
”彼女の姉”
ともすれば、背徳的な響きとも取れる、このワード。そんな思考がフッと頭によぎったのがいけなかったのか、途端に、邪(よこしま)な妄想が駆け巡り、僕の股間は、ムクムクッと大きくなってしまった。
僕は、周りに悟られないように、なんとかポジションを整えて、M-1の笑い飯風に言えば「チンポジ」を整えて、勃起状態でも目立ちにくい場所へと移動させることに苦心した。
これでなんとかバレないだろうか、と一安心したのもつかの間、僕は反射的に、彼女の姉に視線を向けていた。それも、料理の支度をするために後ろ髪を束ねて、うなじが丸見えになっていたのを良いことに、後方から、じいっと、うなじを眺めていた、もとい、凝視していた。
悶々とした想いを、一層募らせながら、僕は、目を覚ました。
【P.S.】
「この話、書いたは良いけど、まかり間違って、僕の恋人と近しい人が読んだら、どうなるんやろうか・・・。」と思って、しばし、(実際に片手で)頭を抱えたんですが、最終的に「まぁそもそも俺が出来た人間じゃないし別にええやろ!」と思ったので、このまま見切り発車しようとしているんですけど、この判断は、いかがなものでしょうか・・・?
そんなこと聞かれても、普段のお前知らねえから何とも言えねえよ、としか言えませんよね。すいません・・・。
なんとなく、なんとなくですけど、もし何かあっても、笑って許してくれるんじゃなかろうか、という絵が、漠然とイメージ出来たので、このまま、UPさせていただきます。
とはいえ「親しき中にも礼儀あり」の精神は、人としてかくあるべき、だとも思っています。なので、彼女の姉に欲情した夢の話を書いてしまう僕のことは、是非とも、反面教師にしてやってください・・・。
【追記】
「書けば書くほどなんか長くなってるやん」というのは、僕が物書きの趣味を始め出した頃から今に至るまで、ずうっと抱え続けている悪癖なのですが、今回は思いっきり露呈した形です。
こうなると、当たり前ですけど、他のことに時間や労力を割けなくなる、といった事態に陥り、最終的には頓挫し、更新自体を一切合切やめてしまう、そんなことを、noteという媒体一つとっても、同じ過ちを、何度も何度も、繰り返していたりもします。
そんな僕も、さすがにそろそろ、失敗から学ぶことが出来つつあります。
というわけで、今後、今日の夢日記は長くなりそうやな、と感じたら「前編・後編」とか「前編・中編・後編」といった風に、分けてUPして、続きモノは、冒頭に記事リンクを貼る、といった措置で対応しようかな、と書いた後、思いました。
これも、内容や僕のコンディションによりけりなんですけど、ここまで書いて来た感じだと「10分500文字」ぐらいのペースで、僕は、書き進めるが出来るみたいです。それが早いのか遅いのかは、良く分かりませんが。
僕の生活スタイル的に、長期的に継続するのを前提にすれば、大体1日1時間が限度かなぁ、と結論が出たので、字数で言えば「3000字」が目安になりそうです。
多少越えるぐらい、4000字以内にはまとまりそうだ、と思ったら、1話完結モノにしますが、それ以上行きそうだぞ、と思ったら、続きモノになると思われます。
以上、よろしくお願い致します。
最後に一つ。
「長々とご丁寧に説明してるけど、お前の夢日記に付いてるスキなんて、多くても片手で数えられるぐらいだぞ(笑)」
という嘲笑は、既に僕自身、セルフ嘲笑を済ませておりますし、そもそも、スキが1でもあれば、いや、閲覧数が1でもあれば、僕は、その1に対して、自分の出来る範囲で、誠心誠意努める、それが、為すべきこと、だと思っておりますゆえ、そういった類いの難癖は受け付けておりません。悪しからず。