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【エッセー】流行り言葉はネットで嫌われるらしい

「2020年10月26日の記事か・・・。」

たまたま、目に入ったんよな。アルゴリズムが「こういう記事をお探しですか?」って紹介してくれたんやろうか。それはそれで「なんでや!」って気にもなってくるんやけど・・・。

そういうことってあるんよな。「えっ?なんで?最近、この人の記事ばっか出てこうへん?」みたいなさ。で、よくよく考えてみたら、雑談の中で出て来た人物で、その時に限っては、「あ~!懐かしいなぁ~!」「今、何してるんやろなぁ~!」とかなって、ちょっと調べてみて、「へぇ~!今、こんなことしてるんや~!」って盛り上がって、それで終わり、そんな感じ。

こういう感情って、一過性の極みやから、寝て起きたら忘れてるわけよ。にもかかわらず、アルゴリズムは、ちゃんと覚えているみたいで、ポンポンと出て来るわけよ。それこそ、Googleアプリを開いて、検索窓にキーワードを書こうとした時に表示される、おすすめ記事(?)みたいな欄とかにさ。

今回もそのクチなんやろうか。多分、そうなんやとは思うけど、全く、身に覚えが無いなぁ・・・。調べたんかなぁ・・・。調べたやんけ、と言われたら、あぁそうかもなぁ、ぐらいには思うけども・・・。酒の席で交わし合った内容って、中身が有るか無いかよりも、その場の空間を共有出来たか否か、が重要やと思ってるタイプやから、別に、覚えてようが、覚えてなかろうが、さほど重要ではないんかなぁって・・・。

とかなんとか言ってると、「忘れてしまったことを正当化しているだけじゃないか!」ってドヤされる流れあるよな。あれ、なんとかならんのんかな。で、逆の立場になると、「そんなん覚えてるわけないやろ(笑)」とか言ったりな。あれ、なんとかならんのんかな。面と向かって指摘するアレでもないから、大体、「あっ…。(察し)」で終わらせてるけどさぁ。

・・・本文、読んでみよか。


「しか勝たん」「よき」「ぴえん」が一部で嫌われる理由を聞いてみると、井上氏は、

「一般的に、媚びるような言葉遣いっていうのでそもそも嫌われますよね。男性女性限らずに、媚びてる感じっていうのは嫌悪感を抱く人が一定数いる。しかも、これらの流行り言葉って基本的には去年とかのものですよね。『最先端』じゃないものを使い続けてる人って、『痛いよね』っていうふうな、そうした心理から嫌がられちゃうっていうのがあるんだと思いますね」

と、「媚びてる感じ」と、「最先端」でない言葉を使い続けることへの嫌悪感を指摘した。

「媚びてる感じ」かぁ・・・。言われてみれば、まぁそうかなぁ、とは思うけど。そう言われるまで、考えたこと無かったなぁ・・・。言葉はずっと前から知ってたけども。

う~ん、でも、ムズいよな。受け取り方次第やな。それって。本人は、別に、媚びてるつもりは無いんやけど、それを見たり聞いたりした相手が、「あっ、この人、媚びてる!気持ち悪っ!」ってなるケースも、あるやろうし。それはちょっと悲しいよな。本意ではないトコで嫌われるっていうのかさ。

同じ”嫌われる”にしても、プロセスの違いってのは、僕は気になっちゃうわ。だから、このテーマに限った話じゃないけど、「んっ?」と思った時は、まず、「それってつまり、どういう意味?」とは聞くようにはしてるかなぁ・・・。多分な。早合点して非難批判を浴びせかけるのは、僕の中では、NG行為かも。そんなこと言って、自分自身がやってたらゴメンやけど・・・。

「最先端じゃない=痛いよね」って感覚も、う~ん、それって主観に委ねられる部分も大きいんちゃうの、と思ったけど、そう受け取る人もおるよ、って話か。これも、言われてはじめて、へぇ~って思った。全く、その感覚、無いわ。そもそも「最先端か否か」って観点でモノを見る感覚が無い気がするし。

多分、僕自身、流行を追いかけているわけじゃないからやろうな。とてもじゃないが流行なんて追い切れない、と言った方が正しいか。特に、言葉の、流行り廃りって、メチャクチャ早いよな。サイクル。「フロリダ」とか、もう、誰も使ってへんのかな。「風呂・離脱」の意味で「フロリダ」と言う、って聞いた覚えがあるんやけど。「お風呂行ってくるわ~」って打ったらアカンのかなぁって、疑問に感じた記憶・・・。

でも、それで言うとさ、一周回ってオシャレだよね、じゃないけど、最先端の対極に位置するような言葉を使ったら、逆に流行り言葉として復活する、みたいなケースもあったりするんかな。例えば、なんやろう。「チョベリバ・チョベリグ」とか?

・・・いや、厳しいか。なんか、分からんけど、ちょっと、今の若者のセンスとは、かけ離れてる気がするよな。それこそ「痛いヤツ」認定を受けてしまいそうや。「エンガチョ」とかもダメそうや。なんやろ・・・。そこはかとなく漂う昭和感。令和の、ボーイ&ガールには、似合わんよな。なんか。上手く言えんけどさ。

ファッションとかやったら、一昔前に流行したのが、今、脚光を浴びてますよ~、みたいな話、聞いたりする気がしたけどなぁ。言葉はダメか・・・。良さげなやつあったら教えて欲しいぐらいやわ。割とガチで。僕には思い付きそうもない。


また、「『しか勝たん』については6月のJC・JK流行語大賞で1位になるなど、現在も流行している言葉ではないか」と記者が質問すると、

「それが内輪の間で使ってる時だといいんだけど、流行って皆が使うようになると急に冷めちゃうっていうので、例えば『マジ卍』なんかもそうですよね。最初内輪で、それこそ高校生が言ってる間は、内輪の仲間意識みたいなものをつなぐ言葉という感じでしたけども、それが流行って大人とかも使いだすと、急に彼らも使わなくなっちゃいますね、ダサいって感じになっちゃって。『やばたにえん』なんかもその典型でしたよね。すごく寿命が短いっていうか。自分たちの手を離れちゃうと急にダメなもの認定されちゃう。そういう宿命がありますよね」

と、過去に流行した「マジ卍」や「やばたにえん」にも触れつつ、大人が使いだすことで生じる「宿命」について語った。

▶「流行って皆が使うようになると急に冷めちゃう」

あ~、この感覚は、なんとなく分かるかもしれんなぁ・・・。なんか、僕の場合は、「あっ、別に、俺がわざわざ使わんでもええかぁ」って感じかも。そういうのあるねんな。言葉に限らずさ。「誰もやらないんだったら俺がやるぜ!」みたいな。謎の使命感に駆られる瞬間があるねん。それとはまた違うんかしら?

言葉だったら・・・、う~ん、例えば、10人中10人、Aを見たら、Bってリアクションを取るよね、ってケースがあったとしたら、意地でもB以外のリアクションを取ってやろう、とは思うよね。もちろん、ウソつこう、とまでは思わんけどさ。どうしてもBにならざるを得ないんやったら、Bのリアクションを取ると思うで。それでも、心構えとしては、「初出のリアクションを取れ!俺!」って思いながら、Aを見るはず。そんな感じ。

▶内輪の仲間意識みたいなものをつなぐ言葉

あぁ、なるほどな。これを見て思い出したのは、子どもの頃、遊んだ帰りとかで出るセリフ、「バイビー!」。なんでかよくわからんけど、みんな使ってたわ。「バイビー!」。「バイバイ!」じゃないねんな。「バイビー!」やねん。なんでなんやろ。あれ。

そういや、ポケットモンスターのシゲルが使ってたっけか。「バイビー!」って。初期のポケモンのゲームやってたら、そんなセリフ出てくるよな。確か。もし、それが原因やとしたら、どんだけポケモンブームだったんだよ、ってコトになるけども・・・。

でもさ、「ボンジュール!」って挨拶してくる時もあったよな。確か。「バイビー!」が、そこまで流行したんやったら、「ボンジュール!」も、ある程度、浸透しとかんとおかしいんちゃうか。普通に「おー!」とか「おっす!」とか「うぃ~!」とかやったと思うで。知らんけど。取り立てて、珍しい挨拶は無かったはずや。

まぁ、話を戻すけど、「バイビー!」は、言われてみれば、中高生ぐらいになってからは、使わんくなったよなぁ・・・。中学生は微妙かも。使ってる人も居れば、使わんくなった人もおるなぁ、みたいな時期。

で、どっかのタイミングで、「アイツ、未だに『バイビー!』って言ってるで(笑)」とか言われ出すんよ。それはね、ハッキリと覚えてる。高校生になっても使ってたんかなぁ・・・。確か。今は、さすがにどうやろ、使って編と思うけど・・・。知らんわ。近況。地元の小売店で働いてるみたいやで、って情報で止まってる。(そんなプライベート情報待ってへんわ)

でもさ、「未だに言ってるで(笑)」って、小馬鹿にしたようなトーンで嘲笑しているのを、ハッキリと覚えてるってのが、ミソよな。こういうのだけは、やたらと記憶ええねん。自分で言うけど。多分、情動が働いたんやろうなぁ。当時の僕は。なんなら今も、「んっ」ってなるもんな。ちょっと。あの光景を思い起こすと。

▶自分たちの手を離れちゃうと急にダメなもの認定されちゃう

要するに、有識者の方の言葉を借りれば、こういうことやんな。

みんな、「バイビー!」って言葉を使ってた時期は、確かにあったわけよ。にもかかわらず、どこかのタイミングで、「バイビー=ダサい」って価値認識が芽生え出して、一人、また一人と、「ダサい」って価値観が伝播していって。やがて、「多数決の原理」じゃないけども、「アイツ、まだ使ってるよ(笑)」となると。一歩間違うと、イジメの温床にもなりかねない、というのか。

この流れで言うのは、なんか、ズルい感じもするんやけど、僕は、「まだ使ってるよ(笑)」と、小馬鹿にされた扱いを受けてた人が、その後も、意に介することなく(というか単に知らんかっただけかもやけど)、「バイビー!」って言い続けていたのは、ええなぁ、と思ったよ。今もそう思う。

やっぱし、その子のことを思い出したら、真っ先に出て来るのが、「バイビー!」やもんな。形作る上で欠かせないワードというのか・・・。それはもう、使い続けて来た人の特権みたいなもんやん。僕はその領域に辿り着けへんかったもん。そういう意味では羨望の眼差しで見てしまう。

白状すると、当時の僕は、「バイビー=ダサい」って感覚は、特に無かったんやけど、周りの人々が、「ダサい」って価値認識に改める流れが出来つつあるのを受けて、「あっ、これから、使わんとこ・・・。」ってなったんよな。長い物に巻かれてしまったわ。我ながら情けない。

そう考えるとさ、「ダメなもの認定されちゃう」って書かれてるけどさ、ホンマに、ダメなものって認識に切り替わる人もおるんやろうけど、「〇〇がダメなものって言ってるから~」って感じで、「実は自分は別にダメとは思ってないんだけど…。」って人も、結構おるんちゃう?知らんけど。

なんか、子どもの頃って、いわゆる「スクールカースト」みたいな構図が成り立ったりするやん。「〇〇部は1軍」とかさ。「運動部・文化部」で、謎の序列を付けてみたりだとか。「あの部活に所属してるヤツは全員陰キャ」とかもあるよな。逆もまた然りやけど。

そういう諸々が絡んでさ、「アイツがああ言ってるから…。」って、自分の意見をねじ曲げて、迎合するケースはありそうよな。特に子どもの内は。だって、コミュニティ内で浮いたりしたら、イジメの標的にされるんちゃうやろか、とか思ったりするやん?

あの感覚って、子どもの頃特有のもん・・・、いや、違うんかな。書きながら、ふと、疑問に思った。閉鎖的なコミュニティっていうのか、特定の人物が権力を掌握しているような組織やと、学校社会で起きがちな問題が多発してたりするんやろうか・・・。

話が大きくなりそうやからココでやめとこ。

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