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#44【夢日記?】カマキリが鎌首をもたげ今にも僕に襲い掛かろうとしている

※執筆作業に取り掛かろうと思ったタイミングで「あれ?これって夢じゃなくね?」「夢っていうか金縛りじゃね?」ということに気付きました。だけど、印象的な出来事ではあったので、書き綴りたいと思います。すみません。

※「【夢日記】」と書くと嘘をつくことになるので「【夢日記?】」と書いてみましらた。あらかじめご了承ください。


【内容】

気が付いたら、僕は、金縛り状態になっていた。

体は動かなかったが、頭は、自分でも驚くぐらい、しっかり働いていた。

どれぐらい働いていたかというと、「ポケットモンスターでいうところの『くろいまなざし』みたいな感じだな」などと、悠長に考えられるぐらいには、働いていた。

そう。
くろいまなざし。

僕は仰向け状態で金縛りに遭っていた。なので、自分が視界に入るのは、天井だけだった。何の変哲もない、見覚えのある光景が広がっていた。

だけど。
なんだか強い視線を感じる。
横に「ナニカ」がいるような。

実際に首を横に向けることは出来ないけれど、僕のことを、じいっと、見つめているような。良いか悪いかで言えば、悪いと、ハッキリ言える。そんな、嫌な視線だ。

首を横に向けることが出来ない・・・?

僕は逡巡した。

「金縛りだから動かせない」のか「恐怖のあまり動かせない」のか、どっちなんだろうと、思った。

考えたところで結論は出なかった。どっちにしろ、首が動かないことには、変わりないのだ。そして、僕が逡巡している間、ずっと、気味悪い視線を感じ続けてもいるのだ。

僕は想像した。

「嫌な視線をずっと感じている『ナニカ』とは、いったい、何者なんだろうか?」

思考を巡らせて、思い至ったのは、カマキリだった。「なぜ?」と言われたら、上手く説明することは出来ない。だけど、今、僕のことを、じいっと見つめているのは、巨大なカマキリなんじゃないのか、と、思えてならなかったのだ。

“カマキリが鎌首をもたげる”

なにかのダジャレのようだけど、金縛りに遭っている時の僕は、妙に語呂の良い言葉から「やっぱり僕のことを見ているのはカマキリなんだ!」と、はからずも、合点が行ってしまったのだ。

その後、頭に浮かんできたのは「本能寺の変」だった。もはや説明不要。明智光秀が織田信長の寝込みを襲い、自害に追い込んだ。歴史上の中でもトップクラスに有名な事件である。

“カマキリに寝首を掻かれる”

「カマキリ・鎌首・寝首」と、これまた語呂の良い言葉が並んだ。僕は尚更、気が動転した。ダメだ。もうおしまいだ。カマキリに寝込みを襲われたのだ。真横に陣取ってスタンバイしているのだ。タイミングを見計らっているだけなのだ。いつでもOKですよ、と言いたげに・・・と。

僕は、戦慄した。
それでも、声は出なかった。
金縛りのせいか、恐怖のせいかは、分からない。

そうこうしていると、自分が脂汗を流していることに気付いた。それと同時に、自分の体が少しずつ、少しずつ、身動きが取れるようになっていくのも、感じられた。

依然、マトモに体が動くわけではないのだけれど、必死にもがこうとすると、布団の中で、もぞもぞと、何かが擦れるような音が、聞こえて来たのだ。

それを足掛かりに、僕は、自分の体力・気力を振り絞って、もがき続けた。すると、徐々に、もぞもぞ出来る範囲が、広がっていったのだ。

時間にすれば1〜2分だろうか。衣服に汗がベッタリついているのを感じながらも、もぞもぞするのを続けていると、足首の辺りが、徐々に動かせるようになったのが分かった。

足首ならば、ある程度、自分の思い通りに動かせると分かったことから、足に力を入れるようなイ感じで、なんとか上体を起こせないかと試みたところ、自分のイメージ通りに、体は動いてくれた。

そこからは、寝起きのような怠さはあれど、体全体の自由は、ある程度、きくようになっていた。

僕は辺りを見回した。

居ない。
カマキリは、居ない。
僕の首も、無事だ。

その事実に安堵した僕は、汗でビッショリになっていた衣類を脱ぎ、汗拭きタオル・汗拭きシートで、体をスッキリさせてから、新しいパジャマに着替えて、もう一眠りしたのだった。


【振り返り】

「そんな怖い思いしたくせにまた寝れるものなのか?」と、自分で書きながらツッコミを入れたくなったのだけど、全く問題なく眠れたな。

多分、そういう心配、怖い思いしたから寝付けないんじゃないか、と、頭で考える余裕がないぐらい、心身が疲弊していたのかもしれない。

俗っぽい表現で言うならば「ひどく疲れてたあらさ、ベッドに入った途端、秒で寝てたわぁ」みたいな状態だったのではないかと推察される。

カマキリが夢に出て来たという点は、なかなかに興味深い。特に思い当たる出来事はないのだけど、今日の金縛り体験を通じて「とある詩」を思い出すことは出来た。

そのタイトルは、

“オレはカマキリ”

・・・だったかと、思う。間違っていたら申し訳ない。ただ、タイトル名に「カマキリ」が入っていたのは間違いない、とは言い切れる。「おれはかまきり」と、平仮名表記だった可能性もある、かもしれない。

ともかく、国語の教科書に、カマキリについて書かれた詩が、掲載されていたのだ。当時の僕は、異様とも言える内容に、強いインパクトを覚えたものだ。

ここまで書いて、さらに、「とある言葉」も思い出した。

“かまきりりゅうじ”

これは確か、作者名だったと思われる。「かまきりりゅうじ」と名乗る人が「オレはカマキリ」というタイトルで、詩を書いている。そう。ソコに強いインパクトを覚えたのだ。

あいにく、詩の内容までは思い出せないのだけれど、短いながらも強烈なインパクトを与える、いわゆる「パンチライン」のようなメッセージが並んでいたような記憶は、微かにある。

まぁ、それが、今回の金縛りと関連があるとは、イマイチ、思えないのだけれど・・・。

ちなみに僕は、虫が苦手です。(真顔)

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