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2024年4月28日(日)|能登牛をなかなか噛み切れないザキヤマくん

番組内で、ブランド牛の中でも特に希少価値が高いらしい、能登牛を頬張るシーンがあったのだが、ザキヤマの食べ方が、僕は気になってしまった。

“食べ方”といっても、別に何も、マナーがどうこう、と言うつもりはない。そもそも僕だって、他人様に、どうのこうの言えるほどの食事マナーを有していない。それとはまた別の話だ。

ザキヤマは、能登牛のカルビ(だったと記憶している。間違っていたら申し訳ない)を、一口でパクッと行かず、二口で食べようとしたのだが、なかなか噛み切れないらしかった。

(アレッ、噛み切れないのか・・・?)

僕はてっきり、最高品質のブランド牛なのだから、力を入れずとも、スッと、それこそ溶けてしまったかのように、嚙み切れるとばかり思っていた。おそらくザキヤマもそう思って、一口ではなく、二口で食べて、簡単に噛み切れて、「今、全然、力入れてないですよっ!」と、驚き混じりの歓声を挙げたかったのではなかろうか。

ザキヤマは「ん〜」という擬音語を付けたくなるような表情をもって、ようやく噛み切れた後に、美味しそうなリアクションをしてみせた。“ようやく”とは言っても、時間にすれば、1〜2秒であろうか。しかし、僕にとっては、“ようやく”と形容したくなるぐらい、恐ろしく長い時間に感じたのである。

(今の映像、使って大丈夫なのか・・・?)

余計なお世話かもしれないが、僕は、見てはいけないものを見てしまったのではないか、という感覚にとらわれた。現に、それ以降、能登牛の食レポコーナーの記憶が無い。その代わり、ザキヤマが噛み切るのに苦労していた映像ばかり、今もなお、フラッシュバックし続けているのである。

断っておくが、僕は、能登牛のネガティブキャンペーンがしたいわけではない。ただただ、番組を見ていて、ふと気になってしまったのだ。そもそも、「簡単に噛み切れる=良質な肉」「なかなか噛み切れない=低質な肉」と言えるほど単純な話でもないとも思っている。その点、ご理解いただけると幸いである。

それに、部位ごとに、「噛み切れる・噛み切れない」もあるはずだ。たまたま、ザキヤマが食べた部位が、噛み切れなかっただけかもしれない。もしそうであるならば、ザキヤマは、一口で食べるべきだったかもしれない。とはいえ、部位ごとの特徴を頭に入れた上で、どう食べるのがバスとかを瞬時に導き出すのも至難の業か。ザキヤマに背負わせ過ぎるのも酷な話と言える。

いや、しかし、食レポとは、かくあるべきだ、と言われれば、そうなのかもしれない、とも思えてきた。・・・いや、でも、そもそもこの番組の趣旨は、食レポがメインテーマでは無いはずだ。やはり求め過ぎではなかろうか。・・・だが、そう言うのなら、能登牛を振る舞うこと自体、チャレンジングだったと言わざるを得ないのではなかろうか。

能登牛・・・。ザキヤマの一部始終を見て以来、気になって気になって仕方がない。これはもう、実際に石川県まで赴いて、能登牛に舌鼓を打つしか無いのであろうか・・・。

・・・行けたら行くわ。

??「それ行けへん時に使うやつやんけ!」

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