異なる種類の英語:大人の英語学習者が目指すべき英語はこれだ!
世界には様々で異なる種類の英語が存在します。まずはこの事実に大人の英語学習は気づくことが大切です。
そして、この中から、大人の英語学習者にとって英語をマスターすることが現実的なのか真剣に考えてみました。
英語にも種類が存在する?
英語とは
インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属する言語。(デジタル大辞泉)
英語は、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアといった英語ネイティブ圏に加えて、公用語として英語が使っている国で使われている。
公用語として英語が使われている国は、その昔、イギリスやアメリカの植民地だった国々が多い。
さらに、英語は世界の共通言語であるため、これら以外の国々でもたくさん使われている。
では、30代後半から大学生ぶりに英語学習を再開した大人の英語学習者はどの程度の英語力を身に着けることが可能なのだろうか?
〇英語ネイティブ圏レベルの英語力か?
〇公用語として英語を使っている国レベルの英語力か?
〇世界の共通言語である英語の習得は?
英語ネイティブ圏レベルの英語力か?
正直、純ジャパの大人の英語学習者にとってはこのレベルになることは絶対に無理だろう。
ネイティブ圏の人は毎日英語だけでほぼ24時間コミュニケーションを図っている。
こんな人たちに太刀打ちできるわけがない。
驚くべきことに、日本人の多くは、このレベルの英語力を身に着けられると信じている人がたくさんいる。
この志はたいへん素晴らしいことのだが、あまりにも目標設定が高すぎるため現実と理想の間で苦しむことになるだろう。
海外留学者がメンタルを病んでしまう理由の一つはたぶんこれだと思う。
公用語として英語を使っている国レベルの英語力か?
この国の人々は物心ついたときから英語でコミュニケーションを図っている。
英語学習に関する天才的な才能をもっている人であれば、相当の努力を重ねれば、このレベルに到達するかもしれないが、普通の大人の英語学習者にとってはややハードルが高いかもしれない。
オンライン英会話のフィリピン講師(大学学部卒)と同レベル以上の英語能力を習得するイメージだ。
僕はオンライン英会話ビズメイツでのレッスンを900回以上受講したが、大変残念ながら自分よりも英語能力が低いフィリピン人講師にこれまで出会ったことがない。
彼・彼女らの中学校・高校・大学の授業はすべて英語なのだから、そんな彼らと同程度の英語能力を習得することがいかに難しいか理解してもらえると思う。
世界の共通言語である英語の習得が理想?
僕たち大人の英語学習者が目指すべきはこの世界の共通言語である英語の習得で十分だと思うのだ。
ヨーロッパ圏ではフランス語やドイツ語が母国語の人は第二言語として英語を話せる人が多い。
こういった人たちと英語でコミュニケーションが図れるだけでも十分ではいだろうか?
アジア圏や中東圏でも第二言語として英語を話す人口は多い。
こういった人たちと英語でコミュニケーションが図れるだけでも十分ではいだろうか?
確かに、このレベルだとアメリカ人やイギリス人と複雑な内容について会話することは難しいかもしれない。
だが、アメリカやイギリスで働きたいなど、明確な使命がある人以外は、別にアメリカ人やイギリス人との会話に重点を置かなくてもよいのではないだろうか?
ネイティブ至上主義から脱却すべきなのだ。
この感覚が分かってくると、自分自身の目標設定も明確になってくると思う。
例えば、2年以内に
〇英語ネイティブが読むビジネス洋書をすらすら読めるようになりたい
〇英語ネイティブが楽しむようなドラマを字幕なしで楽しみたい
ということがいかにレベルの高い目標設定であるかイメージしてもらえると思う。
ネイティブ圏の人が20年近く英語という言語に触れてきてようやくできるようになるこれらのことが、2年近くで日本人ができるようになるのはほぼ不可能である。
それよりは、2年以内に
〇キッズが読むような児童書をスラスラ読めるようになりたい
〇キッズが楽しむようなアニメを字幕なしで楽しみたい
という目標設定が現実的ではないだろうか。
ネイティブ圏ではキッズが話すようなレベルの英語かもしれないが、世界の共通言語である英語ではこのレベルでも十分に通用する。