続・JDピアノとM1ピアノの話
前回の記事ではこの2つのモデルのピアノにまつわる個人的な思い出と90年代の経緯を少し踏まえながらテキトーに記してみた。
今回は、私が曲のアレンジでよく使うピアノフレーズのパターンを5つご紹介したいと思う。
5つのパターン各々短いデモ曲を用意し、ピアノパートを【JDピアノの場合】と【M1ピアノの場合】、それぞれ聴き比べが出来るように個別に音色を差し替えてみた。
以下で取り挙げる各パターンのデモ曲をご視聴いただけるとお気づきになるかもしれないが、同じフレーズでも音色が挿し換わっただけで印象が微妙に異なる。
おそらく、聴いていて「あれ? どこかで聴いたことがあるようなフレーズだな…」と思われることがあるかもしれない(笑)
それほどこのようなフレーズは一般的によく活用されているものだとご理解いただければ幸いである(笑)
パターン1
※Key=A#m デモ曲:JDピアノの場合
※Key=A#m デモ曲:M1ピアノの場合
【このトラックで使用したピアノ以外のシンセ音源】
・Kick=Synthation Producers Collection Vol.1
・Snare=Synthation Producers Collection Vol.1
・HiHat=Stylus RMX
・FX=Vengeance Club Sounds Vol.3、M1
・Pad=Eurobeat Version 0.5’
・Guitar=Unreal Instruments Standard Guitar
・Bass=LETHAL、mini V
パターン2
※Key=Dm デモ曲:JDピアノの場合
※Key=Dm デモ曲:M1ピアノの場合
【このトラックで使用したピアノ以外のシンセ音源】
・Kick=ALESIS D4
・Snare=Synthation Producers Collection Vol.1
・HiHat=Synthation Producers Collection Vol.1
・Cymbal=ALESIS D4
・FX=Synthation Producers Collection Vol.1
・Pad=Eurobeat Version 0.5’
・Synth Lead=LETHAL、NEXUS2 XP EDM2
・Bass=LETHAL
・Loop=Synthation Producers Collection Vol.1
パターン3
※Key=Em デモ曲:JDピアノの場合
※Key=Em デモ曲:M1ピアノの場合
【このトラックで使用したピアノ以外のシンセ音源】
・Kick=Synthation Producers Collection Vol.1
・Snare=Synthation Producers Collection Vol.1
・HiHat=Eurobeat Dash X
・Cymbal=Eurobeat Dash X
・Synth Lead=NEXUS2
・FX=Synthation Producers Collection Vol.1、Vengeance Club Sounds Vol.3
・Strings=NEXUS2
・Plucked=NEXUS2
・Bass=Eurobeat Ver 0.5X
パターン4
※Key=F#m デモ曲:JDピアノの場合
※Key=F#m デモ曲:M1ピアノの場合
【このトラックで使用したピアノ以外のシンセ音源】
・Kick=ALESIS D4
・Snare=Stylus RMX
・HiHat=ALESIS D4
・Cymbal=ALESIS D4
・Synth Lead=Space4Keys LEADS COLLECTION
・Bass=SCARBEE PRE-BASS Amped
・Strings=NEXUS2
・Guitar=Unreal Instruments Standard Guitar
・Bell Lead=LETHAL
パターン5
※Key=G#m デモ曲:JDピアノの場合
※Key=G#m デモ曲:M1ピアノの場合
【このトラックで使用したピアノ以外のシンセ音源】
・Kick=Synthation Producers Collection Vol.1
・Snare=Synthation Producers Collection Vol.1
・HiHat=Stylus RMX
・Cymbal=Eurobeat Dash X
・Synth Lead=LETHAL
・Bass=DZmo
・Plucked=NEXUS2
・Pad=Eurobeat Version 0.5’
・FX=Synthation Producers Collection Vol.1、SOUND OF REVOLUTION Club Revolution Vol.1
JDピアノでこのようなダンスミュージック的なフレーズを鳴らすと、なぜか往年の小室プロデュース作品が頭の中に浮かぶから不思議である。
それほどTKサウンドにおけるJDピアノの存在感が印象的だったということか🌞
双方のトラックを聴き比べてみると、主観だがJDピアノのほうがM1ピアノよりも存在感がやや強いように感じられる。
とくに、JDピアノは「キーン」という独特な響きのニュアンスを持つが故にオケの中でも一際目立つように感じられる。
したがって、JDピアノはバックでコードリフを刻むよりも、どちらかというとソロプレイのほうがそのサウンドの持ち味を活かせるように思える。
逆にM1ピアノのほうは「カン、カン」と響くような軽快さがあり、ソロプレイで弾くにはJDピアノほどの華やかな存在感を示すことは難しいかもしれないが、ほかのパートの音色を邪魔しないような響きをもたらしつつ、背景の引き立て役として地味にその存在感も示せているかのようにも感じられる(EQでLowを削ってHighを強調した響きに仕上がっているせいもあるかもしれないが)。
上述はあくまでも個人的な主観による感想だが、JDピアノにもM1ピアノにも各々優れた持ち味があり、楽曲のアレンジによって使い分けすると素晴らしい効果が得られることは間違いない。
私は双方とも好んでアレンジに使用しており、その音色の魅力に日々感動している。
後にも先にもこの2つの音色以上のピアノ音源は出てこないだろうと思う。
本当に素晴らしい音色だ (*´ω`*) 🌟🎵