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利他行について考えてみた

魔術師は個人主義

先日、友人の魔術師が画期的な試みを始めました。

それが「他者のために祈る」というもの。

通常の宗教者なら当然ともいえる行為ですが、魔術師にとっては非常に難しいというか、そもそも考えないようともしないようなものです。
なぜならば、魔術師にとって、術というのは良く言えば自分を高みに登らせるものであり、悪く言えば自分だけが幸せになるものなのです。

僕はどちらかというと、魔術師よりの人間なので、術者は屑だのできそこないだのいっていますが、当然これは僕も含まれるわけです。

魔術師には人間的に駄目な人間が多いのは、経験上しっていますが、だからといって、術者としての能力が劣っているわけではなく、天才的な人も多くいます。でも、彼らは他者のために術を行使することはありません。

仲間や家族といった身近な存在ならばともかく、そうでない、見ず知らずの人を成長させ、幸せにさせるという概念がそもそもないのでしょう。

これは、個人主義的であり、自己責任を重視する西洋の思想が根底にあるからなのかもしれません。

そんな術を学んでいながらも、あえて、世の中ため、そして見ず知らずの人のために魔術を使おうというかわり者が以下のおっさんです。


他者の幸せを願うプロ

魔術師にとっては画期的な試みですが、宗教者にとってはある意味、他者の幸せを願うというのは本義でもあります。
とはいえ、ご利益ばかりが取り沙汰される現代においては、どこの神社がいい、どこのお守りがスゴい、どこのご神木がという、まるでスタンプラリーかなにかのように、なってしまっている中、旧来の信仰の形を蘇らせ「顧問神主」という新しい道を切り開いた人物がいます。

それが、古川陽明先生。
色々とネタを提供してくれる、博覧強記の神職であり、神仏集合を実践し体現しています。
そんな古川先生の顧問神主としての活動が、以下のもの。


講社とは、現代ではあまり一般的ではなくなってきていますが、簡単にいってしまうと、同じ神仏を信仰している人たちの団体。

ですので、今でもお寺や神社で~講を作っているところはあるのですが、地域の結びつきの低下などから、そういったものは、だんだんと忘れ去れてきています。

そんな中、インターネットという舞台で、新しい形の講を生み出したのが、古川先生というわけです。

当然、祈りのプロですので、神仏を信仰している人で、そういった存在からの加護を強く受け取りたいという方には、強くオススメできます。

術の世界の最終兵器

新しい形の講がインターネット上に誕生したり、魔術師が他者のために祈ったりする中、長い歴史を持ち、東洋の多くの術に影響を与えながらも、我々日本人がほとんど知ることの出来なかった「道教」。

キョンシーでお馴染みで、フィクションの世界では道教の要素は多く取り込まれていますが、その本質というのはほぼ公開されてきていませんでした。

そんな道教を「日本人で唯一」マスターしたのが、三多道長先生。

道教は本当に奥が深く、長い歴史をもっている上に、システマチックでものすごく力のある術です。僕に根性と才能があったならば、道教はぜひ学んで見たかったですが、言葉の壁などもあり、早々に諦めてしまいました。
しかし、三多先生は、諦めずに艱難辛苦を乗り越えた上で、しっかりと道教を身につけているのです。

そんな道教による他者のための祈りが、以下のもの。

北帝というのは、道教の中で最も力をもっている存在といっても過言ではなく、そんな存在からの加護を得られるというのは、今まで日本ではありえなかったことといえるでしょう。

道教の世界に強くひかれる方、今までの日本の神仏では良い方向に進めなかった方は、ぜひ、最終兵器ともいえる、北帝壇に加入されるといいでしょう。

こんな時代だから利他は必要

とまあ、こんな感じの流派を越えた方々で、スペースで話をしたわけです。
どんな内容だったのかは、録音があるので、興味のある方は下記から聞いてみて下さい。
ただし、4時間ぐらい喋っているので、全部聞くのは大変だと思います。

祈祷とは、儀礼とは

なんと、2000人以上が聞いているという、このスペースですが、自分の術の特性上、神仏に祈りを捧げるわけでもなく、どちらかというと魔術師に近い立ち位置の僕も、解除師として参加していました。

神仏が苦手という人や、魔術もいやという人で、スピもちょっと、というような人が、とりあえず術的なものを知りたいときの、最終処分場という役割が解除師にはあるわけで、それはそれで自分的に非常にやりがいがあるのですが、色々と話を聞いていて、何か自分も少しは他者のためになることしたいな、と思ったりもしました。

祈ることはできないし、見ず知らずの人を講員だとしても、幸せにするようなことは僕の術的にはできません。

基本的にエネルギーを取り除くか、蓄積するかというシンプルな使い方しかできないのです。

ただ、蓄積したエネルギーによって、持ち主に影響を与えることはできます。それを利用して護符とかをつくっているわけですが、基本的に外部からの影響を受けなくする、ネガティブなエネルギーを変換するという方向のものが多かったのです、しかし、持ち主のエネルギーや意識にある程度の影響を与えるものを作ることは可能です。

ただ、エネルギー遮断と違って、影響を与え続けるというのは、一歩間違うと持ち主をコントロールすることになります。そうなると、一種の呪詛にもなりえるわけですので、そうならないように、月毎のテーマにあわせて、持ち主に影響を与えるようなアイテムを用意して、毎月違ったテーマをよくしていけば、僕のような術でも、少しは他者のためになるのではないか? そう思うようになりました。

ということで、来年の立春あたりスタートを目指して、毎月、特別な護符が届くようなものを始めようと思っています。
詳細が決まり次第、また、詳しくお伝えしたいと思います。

と、まあ、自分の宣伝で締めるから、やっぱり、僕は腹黒いのかもしれません。


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